【ゲーム株概況(8/29)】主力は材料難で様子見、直近IPOや個別株物色 GENDA上場来高値 TGSにBCLゲーム出展のクルーズ続伸、gumiは年初来安値
8月29日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比56円98銭高の3万2226円97銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場の上昇を好感して買い優勢で始まったものの、買い一巡後は上値が重くなった。一段と買い上げるための新規の手がかり材料にも乏しく、後場に入ると模様眺めムードが広がったという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、主力株の積極的な売買を手控えるムードが広がる中、値動きの軽い直近IPOや材料株物色のほか、出遅れ感のある銘柄に自律反発狙いの買いが行われたようだ。その一角として直近IPOのGENDA<9166>が続伸し、上場来高値を更新した。ANYCOLOR<5032>やカバー<5253>も高い。
クルーズ<2138>も続伸。CROOZ Blockchain Labがgumi<3903>と「東京ゲームショウ2023」に共同出展すると発表したことが手がかり材料視されたもよう。収益貢献している『PROJECT XENO』をはじめ、『エレメンタルストーリーワールド』『エルゴスム』を出展するという。
KLab<3656>も反発。同社が開発・運営する『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』がApp StoreセールスランキングでTOP30に入るなど好調に推移している。現在、リリース6周年キャンペーンを開催しているという。『メメントモリ』でイベント予告を行ったバンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>も高い。
他方、gumi<3903>が年初来安値を更新した。『アスタータタリクス』を前日8月28日にリリースしたものの、目先材料出尽くしとなったようだ。セールスランキングでトップ30入りを果たすなど好調な出足だが、買い材料としては乏しく、ランキング推移を見極めたいという考えのようだ。
同様にAiming<3911>も続落。こちらも直近リリースした『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル(ダンクロ)』は好調なランキング推移といって良いが、上位で滞留できるかどうかが注目されている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- クルーズ株式会社
- 設立
- 2001年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 小渕 宏二
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2138
会社情報
- 会社名
- 株式会社GENDA
- 設立
- 2018年5月
- 代表者
- 代表取締役会長 片岡 尚/代表取締役社長 申 真衣
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高556億9700万円、営業利益53億7000万円、経常利益52億1600万円、最終利益41億7800万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9166