【イベント】『龍が如く8』の最新情報を公開した「RGG SUMMIT FALL 2023」をレポート! 春日一番がビーチに打ち捨てられていた理由や桐生一馬からの衝撃の告白などストーリーの謎が次々明らかに!


セガは、本日(920日)、恵比寿ガーデンホール(東京・渋谷区)にて、「龍が如くスタジオ」の新作タイトル発表会「RGG SUMMIT FALL 2023」を実施した。本稿では、イベントの模様をレポートしていく。
※本記事は前作『龍が如く7 光と闇の行方』のネタバレを含んだ内容となっているので未プレイの方は注意。



今回の新作発表会では、「龍が如くスタジオ」代表として制作総指揮を務める横山昌義氏が登壇し、発売予定のタイトルについての説明を行ったほか、ゲストとして井口理さん(King Gnu)、伊波杏樹さん、上坂すみれさん(向田紗栄子役)、大塚明夫さん(足立宏一役)、安田顕さんなどの豪華出演陣や、『龍が如く』シリーズの2人の主人公を演じる、黒田崇矢さん(桐生一馬役)、中谷一博さん(春日一番役)も登壇し、作品出演についての感想や収録のエピソードを話した。


▲次回作『龍が如く8』はハワイがモチーフになっていることもあり、イベント開催前には88日にマウイ島で起きた山火事で被災された方々に応援メッセージが送られた。

■『龍が如く7外伝 名を消した男』に野田洋次郎×J.I.Dの書き下ろし楽曲「片時」を起用決定!

イベントが始まると、まずはRADWIMPSのボーカルとしても知られるミュージシャンの野田洋次郎さんからのコメントを公開。119日にリリースされる『龍が如く7外伝 名を消した男』で野田さんとアメリカのラッパー・J.I.Dさんが書き下ろした新曲「片時」がオープニングムービーに起用されていることが明かされた。



『龍が如く7外伝 名を消した男』のオープニングムービーが上映された後には、J.I.Dさんからのコメントや、野田さんへのインタビュー動画も見られた。


▲今回の楽曲では、人生の酸いも甘いも経験した後をイメージしているという相談を開発陣から受け、これまでRADWIMPSでは表現してこなかった音像を目指し、ジャズのエッセンスを中心に添えて曲を作ったと野田さんは語ってくれた。


▲ラッパーのJ.I.Dさん。野田さんは56年前からJ.I.DさんのことをSNSでフォローしており、今回コラボしたい相手を問われた際に真っ先に名前を挙げたのだという。



その後、制作総指揮の横山昌義氏が登壇し、挨拶を行った。「片時」の制作について横山氏は、リモートで進めていたため各々異なる場所にいたが、意識は共有できていたので『龍が如く7外伝 名を消した男』の世界観にマッチした楽曲を提供してもらえたと振り返った。



■『龍が如く8』の発売日は2024126日に決定! ストーリーの大筋も明らかに!

続いて、最新作『龍が如く8』の発売日が2024126日に決定したことを発表。約10分に渡るストーリートレーラーを上映した。



今回、上映されたトレーラーでは、既に公開されているトレーラーにて謎だった、春日一番がハワイのビーチに裸で倒れていた理由を始め、数々の衝撃的な事実が明らかとなった。特に、前作から因縁のある沢城丈(堤真一さん)の再登場や、桐生一馬からの衝撃の告白はファン必見の内容となっている。

話の大筋としては、沢城から母親が生きていると知らされた一番がハワイへ母親探しの旅に行くことになる。また、前作で捕まっていたはずの沢城が何故、普通に登場しているのかについても作中で語られるという。さらに、6月に発表されたトレーラーでは一番が見慣れないネックレスを付けていたこともコアファンの間で話題になっていた。実は、このネックレスの中には一番の父親である荒川真澄の遺骨が入っており、これを母親に届けることが一番の目的なのだと横山氏より明かされた。



さらに、今回のトレーラーで最も衝撃的だったのは桐生の身体が癌に蝕まれているという事実が明らかになったことだろう。これについて横山氏は、桐生は凄く強いけど老いや病気もあり今までのようには動けない。だからこそ、人の助けが必要になり、仲間に支えられながら「自分って本当はこういう人間だったんだ」と見つけていくような物語にもなっていると話した。また、これを描くうえで“コマンドRPG”というシステムが最も適していると判断したと説明してくれた。



そのほか、今作での桐生は仲間がいるからこそ自分の想いをストレートに表現するような部分もあり、これまで『龍が如く』シリーズを長く愛してくれたファンの方々には『龍が如く8』での桐生の活躍を絶対に見てほしいと横山氏は強く述べた。

■レギュラーメンバー陣が『龍が如く8』への想いを語る!

その後は、ゲストとして春日一番役の中谷一博さん、桐生一馬役の黒田崇矢さん、難波悠役の安田顕さん、エリック・トミザワ役の井口理さん(King Gnu)、足立宏一役の大塚明夫さん、向田紗栄子役の上坂すみれさん、不二宮千歳役の伊波杏樹さんらが登壇。最新トレーラーを見た感想や、収録時に印象に残ったエピソードなどを話してくれた。

ストーリートレーラーを見た中谷さんは「圧倒されちゃって、面白い予感しかしないトレーラーでした」と感嘆。また長年、桐生一馬という男を演じてきた黒田さんは「桐生はどんな病が来ようが、覚悟をしてそのうえで戦っていくのかなと思いながら見ていました」とコメント。今作での演技については、これまでの自身の経験を思い出しながら、周りの人間に気を遣わせないように振る舞いつつも、身体全体に力が入らない感じや大きく呼吸を吸えない感じから少し弱く見えてしまう時もある微妙なニュアンスを意識しながら演じていたという。しかしその反面、大事なところでは強く出られる人間の強さも表現しており、強弱の使い分けを考えながら臨んだと黒田さんは話した。


▲『龍が如く8』の物語について横山氏は、桐生は病にかかってしまったが、これをきっかけに明るくて希望のある物語を作りたいとコメント。そういった想いを持った中での黒田さんの演技が見事だったと絶賛した。

次に、『龍が如く7 光と闇の行方』が初出演となった安田さんは、同業者からの反応が多かったと感想を述べた。収録の現場でカズレーザーからビニール傘を渡されて撮影を頼まれたり、ファーストサマーウイカさんから「安田さんじゃなくて難波のファンです」と伝えられたり、長く役者を続けてきた中でもなかったキャラクターが一人歩きするような現象が見られたと語った。


▲そのほか、前作にも登場したソンヒ(CV:武田華さん)、ハン・ジュンギ(CV:中村悠一さん)、趙天佑(CV:岡本信彦さん)が登場しているシーンも。

一方、『龍が如く8』が初出演となる井口さんは収録の回数も多かったという。そのせいかセガの休憩所では馴染みの顔になってしまい、上層部から中途入社した社員に間違われてしまったというエピソードも飛び出した。

自身が演じる足立の好きなところを聞かれた大塚さんは「生身の人間としての立体感」を挙げる。作品の中のキャラクターは超人のような設定を持つことも多いが、その中でも足立は特にダメなところがいっぱいあるのだという。「普通だとキャラクターのダメな部分は演じさせてもらえないことが多いですが、足立の場合は、そのダメな部分を見てもらうことでよりキャラクターが立体的になっていくんです」と足立の魅力を説明してくれた。



続いて、台本を読んだときの感想を問われた上坂さんは「紗栄子は相変わらず良い女でありつつ、今作では立ち位置が変わるようなこともあり、一番との関係性も最後まで気になる展開になっています」と述べた。ムービーの前に必ず用事やお手洗いを済ませてから見てほしいと念押しした。

最後に、2日間に渡るオーディションを経て不二宮千歳役に決まった伊波さんからは「今回、見ていただいたトレーラーだけではこれから一体どうなっていくのかが明かされていないので、そちらもぜひ楽しみにしてほしいです」と今後の期待を膨らませるコメントも。



■『龍が如く8』は「ライブコマンドRPGバトル」をパワーアップ!

ここで、本作のゲームシステムについて触れたゲームトレーラーを公開。ここで、『龍が如く8』のバトルシステムが前作『龍が如く7 光と闇の行方』にも採用された「ライブコマンドRPGバトル」をパワーアップさせたものであることも明言。操作感も前作より上がっており、バトルアクションには期待してほしいと自信を覗かせた。



さらに、桐生は覚醒することでバトルシステムが「アクション」に変化するとの情報も。この点について横山氏は「ファンのためだけでなく、キャラクター設定などに寄っているところもある」と紹介。各キャラクターには専用ジョブが用意されており、それが桐生の場合は「堂島の龍」で今回のバトルシステムに上手く融合していると説明した。


▲これまで孤独に戦ってきた桐生がパーティーメンバーと共に戦っている姿には感慨深いものがある。

一部、実際にゲームをプレイしたという伊波さんからは、UIが非常に便利になっているといった旨のコメントも。呼び出したい画面がボタン一つで呼び出せるようになっており、ストーリーもバトルもテンポ感が上がっていると感想を述べた。

た、キャラクターを動かせるようになったことで、街中にある道具(カラーコーンや看板など)も積極的に取りに行けるようになったのが嬉しかったと熱く語ってくれた。画面をみて「難しそう」と思った方も、プレイするうちに慣れてくるのでこれをきかっけに楽しんでもらいたいとの話だった。



さらに、今回の舞台についても言及。これまでに登場した、横浜・伊勢崎異人町や神室町にも行けるほか、今作のメインの舞台となるハワイは、伊勢崎異人町の3倍ほどの広さがあるとのこと。ゲームボリュームも歴代一で、遊び尽くせないほどの内容になっていると横山氏は述べた。



制作に関しては新型コロナウイルス感染症の拡大が始まった2020年頃から始まったとのことで、直接現地に行くことができなかったことから取材は全てリモートで行っていたことも明かされた。その後、渡航できるようになったタイミングで答え合わせのような形でハワイへ赴いたと横山氏は当時を振り返った。



▲「VTuber」や「マッチングアプリ」など、時流に乗ったコンテンツをゲーム内に落とし込んで登場させているのも『龍が如く』シリーズの魅力だ。

イベントの最後に横山氏は、今回のテーマは「旅」であると話す。春日一番と桐生一馬が日本を飛び出して旅をしてみたらどういう風に生きるのかを描いてみたいというところが着想となり制作がスタートしたという。『龍が如く』というタイトルが大きく世界に羽ばたいていくタイトルとして良いものを世界中の方に届けたいとの思いを述べて締めとした。


▲『龍が如く8』は、これまでの日本語・英語に加えてシリーズ初となる中国語対応も実装されているとのこと。さらに、明日(921日)より開催される「東京ゲームショウ2023TGS2023)」に『龍が如く7外伝 名を消した男』、『龍が如く8』がダブル出展することも明かされた。


▲そのほか、『龍が如く7外伝 名を消した男』にも『龍が如く8』スペシャル体験版が付属している。こちらは「TGS2023」で遊べるものとは異なる内容になっており、桐生視点で作っているとの話だった。 



(取材・文 編集部:山岡広樹


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株式会社セガ
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会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
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