カプコン<9697>は、「モンスターハンター」シリーズのスマートフォンゲーム『モンスターハンターNow』の収益について、下期にかけてモバイルサブセグメントでロイヤリティ収入が発生する見込みだが、同社全体の業績への影響は「限定的」との見方を第2四半期の決算カンファレンスコールの質疑応答で示した。
同タイトルは、Nianticとの共同開発タイトルで、2023年9月14日にリリースされた。日本を中心に多くのユーザーがプレイしており、世界1000万ダウンロード、そして日本国内ではセールスランキングでは首位を獲得するなど好調に推移している。
では、本作について、どういった位置づけを行っているのか。同社では、前回の決算説明会でも話していたことだが、「モンスターハンター」ブランドの認知度向上が主な目標であるとのこと。
『ポケモンGO』を通じて「ポケモン」に初めて触れた人が少なくないと言われているが、世界的に人気が高まる「モンスターハンター」シリーズのさらなる向上につなげていくため、本作を経由してシリーズの魅力に触れてもらいたいという考えがあるようだ。
Sensor Tower(センサータワー)のデータを見ると、日本国内は盛り上がっているものの、海外については台湾・香港・マカオといった繁体字圏に限定されており、北米や欧州などはいまひとつという印象だ。今後、北米や南米、欧州などでの伸長が期待されている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697