DMMグループのDM2C Studio、web3事業のグローバル展開を見据え3.4億円を調達 プロジェクトのホワイトペーパーを公開
DM2C Studioは、この日(12月20日)、エンタメ領域に特化した世界最大級のベンチャー・キャピタルGalaxy Interactiveをリードインベスターとする計8社を引受先としたトークン転換条項付き社債の販売により約3億4000万円の資金調達を実施したことを発表した。本件は、DM2C Studioとして初めての資金調達で、本格的なグローバル展開を見据えた戦略的パートナーシップの締結を目的としている。
また、本日12月20日にDM2C Studioのweb3プロジェクト「Seamoon Protocol」のホワイトペーパーをウェブサイト上に公開した。
■資金調達の背景
DM2C Studioは、DMM.comがブロックチェーンゲーム、NFTプロジェクトなどのweb3事業を展開することを目的に2023年1月に設立したグループ会社。
独自トークンを利用したデジタル空間における新たなエンタメ体験を提供するため、web3プロジェクト「Seamoon Protocol」を今年6月に開始した。本プロジェクトではOasys Layer2上の独自ブロックチェーン「DM2 Verse」の公開、独自トークン「DM2P」の発行及びブロックチェーンゲームなどの提供を予定している。
今回はリードインベスターのGalaxy Interactiveを筆頭に、Shima Capital、Bitfinex、MARBLEX、スクウェア・エニックス・ホールディングス、Planetarium Labs、Mask Network、DeFimansを引受先としたトークン転換社債の販売により3億4000万円の資金調達を行った。
今回の調達は、web3ビジネスにおいて必須となるグローバル展開を見据えるにあたり、グローバルに業界をリードする企業各社を戦略パートナーとして迎えることを目的としている。パートナーシップを締結する各社とは、今後国内外で実施される大規模/業界イベントにおける共同サイドイベントの開催や、共同AMAの実施等の様々なプロモーション活動の実施を検討している。
▼web3プロジェクト「Seamoon Protocol」ウェブサイト
https://seamoon.dmm.com/
■トークン転換条項付き社債の引受投資家
・Galaxy Interactive
・Shima Capital
・Bitfinex
・MARBLEX
・スクウェア・エニックス・ホールディングス
・Planetarium Labs
・Mask Network
・DeFimans
■出資者からのコメント(一部抜粋・敬称略)
・Galaxy Interactive Richard Kim(リチャード・キム) / General Partner(ゼネラルパートナー)
DMMは、日本における多様なマーケット、ソーシャルコマース、ゲームの交差点に位置するユニークなコングロマリットです。そのスケールとリーチ、そして特徴的なIPレポジトリを組み合わせることによって、持続可能かつ唯一無二のweb3エコシステムを構築することが可能な立場にいます。
・Ryan You(ライアン・ユウ) / Partner(パートナー)
私たちはゲームとweb3における日本の世界的影響力の増大と、それを支えるマクロ環境に常に期待を寄せてきました。DM2Cチームとのパートナーシップにより、この変革的なプロジェクトをサポートできることを嬉しく思います。
・Shima Capital Yida Gao(イーダ・ガオ) / Founder(創立者)
Shima CapitalがDMMに投資した動機は多々ありますが、私たちの心に最も響いたのは、DMMの絶え間ない革新の歴史でした。DMMが世紀の変わり目にインターネットとモバイルの時代に適応して成功したように、私たちはDMMが野心的なSeamoon Protocolを通じてweb3ビジネスでこれまでの成功を再現し、業界屈指の世界的企業になると信じています。
・Bitfinex Bill Brindise(ビル・ブリンディーズ) / Head of OTC Desk and Business Development Manager(OTCデスク責任者兼事業開発マネージャー)
Bitfinexは、今回の重要な資金調達活動を通じて、DM2C Studioのweb3領域へのきっかけとなる重要な新規事業を支援できることを嬉しく思います。私たちは、Seamoon Protocolがどのように発展し、デジタル・エンターテイメント市場にどのような影響を与えるのか、興味深く見守ります。
・MARBLEX Junki Moon(ジュンキ・ムン) / Business Director(ビジネスディレクター)
日本で様々な事業を展開するDMMの子会社であるDM2Cに投資できることを嬉しく思います。今回の出資により、DMMの日本市場のノウハウとMARBLEXのブロックチェーン事業のノウハウが融合することで、両社の事業シナジーが強化され、DAPPs同士の連携などのビジネスチャンスが広がることを期待しています。
・株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス 植原英明 / 投資・事業開発室室長
日本で最大級のユーザーベースを持つDMMグループがゲームをはじめとする新しいweb3体験及び独自のトークンエコノミーを提供することによってweb3ビジネスがより身近になると考えています。
■DM2C Studio 代表取締役(CEO) 加嵜 長門氏からのコメント
私たちDM2C Studioが推進する「Seamoon Protocol」は、サステナビリティをテーマとする独自のweb3経済圏構想です。DMMグループが得意とするゲーム領域を中心に、新時代のエンタメサービスを「いつでも」「だれでも」楽しむことができる経済システムとプラットフォームサービスを提供していきます。この度は、国内外の頼もしいグローバルトップ企業の方々にご支援をいただけたことに大変感謝しています。今回の資金調達を単なる資金調達に留まらせず、本プロジェクトのグローバル展開のための第一歩として邁進いたします。
【加嵜 長門 プロフィール】
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程修了後、2014年にDMM.comに入社。ビッグデータ活用基盤の構築に携わり、分散処理技術やブロックチェーン技術の研究開発、事業提案などを担当。2022年からweb3事業の技術責任者を務め、2023年からは事業責任者を担う。
■web3プロジェクト「Seamoon Protocol」のホワイトペーパーを公開
web3プロジェクト「Seamoon Protocol」は、DM2C Studioが提供する独自のトークンを含む異なる種類の通貨・アセットを組み合わせたマルチチェーン上のデジタル経済圏構想。将来的にはこの構想に多くの事業者や個人のクリエイターが参加することで、盤石でサステナブルな経済圏が確立することを目指している。
▼「Seamoon Protocol」に関するお知らせ
https://dmm-corp.com/press/service/2917/
▼ホワイトペーパーはこちらから確認してほしい
https://docs.seamoon.dmm.com/whitepaper
【ホワイトペーパーの概要】
・web3の現状と課題
・DMMグループがweb3に取り組む理由
・DM2C Studioのビジョン・ミッション・バリュー
・「Seamoon Protocol」の全体像
・独自通貨DM2Pの発行スキーム
・「Seamoon Protocol」のアーキテクチャ
・日本における法的論点の整理
・運営チームとパートナーシップ
会社情報
- 会社名
- 合同会社DMM.com
- 設立
- 1999年11月
- 代表者
- 最高経営責任者 亀山 敬司
- 決算期
- 2月
会社情報
- 会社名
- 株式会社DMM Crypto(旧DM2C Studio)
- 設立
- 2023年1月
- 代表者
- 笠松 利旭