コーエーテクモホールディングス<3635>の第2四半期累計(4-9月期)の連結業績は、売上高110億6900万円(前年同期比27.5%減)、経常損益10億9700万円の赤字(同3億4900万円の赤字)、四半期純損益5億7100万円の赤字(同4億1500万円の赤字)となりました。
同社では、主力タイトルの発売を第3四半期以降に予定していることや一部タイトルの発売がずれ込んだことに加え、主力タイトルに係る先行投資が発生しているため、としています。主要なセグメントの状況は、以下のとおりとなります。
ゲームソフト事業では、任天堂と共同開発した「METROID Other M」や「QUANTUM THEORY」を投入したほか、既存タイトルのリピート販売も堅調だったとのこと。また、第2四半期中に発売予定だった「TRINITY Zill O'll Zero」については、品質向上のため、発売時期を第3四半期中に延期したそうです。売上高63億3000万円、営業損益16億1200万円の赤字となりました。
オンライン・モバイル事業では、「100万人の信長の野望」など同社のIPタイトルを使ったタイトルを投入しました。不採算タイトルの整理などの事業内容に見直しを行う一方、収益性の高いビジネスへの選択と集中を強化したため、一時費用が発生した、としています。今後、ソーシャルゲームには数タイトル投入する予定。売上高18億0300万円、営業損益1600万円の赤字でした。
同時に、3月通期の業績予想の下方修正を行い、売上高345億円(前回予想365億円、前期比0.0%減)、経常利益45億円(同64億円、同48.9%増)、当期純利益27億円(同35億円、同3.7%増)としました。
同社では、ゲーム業界におけるパッケージ商品の厳しい市場環境を鑑み、下期の予想販売数量を保守的に見なした結果としています。今後は、品質の向上と経費削減に努めるとともに、成長著しいソーシャルゲーム市場へのタイトルを積極的に投入するとのこと。