コレクテスト、トレーディングカード業界における偽造品の増加について、特許庁 海外展開支援室長と意見交換を実施


日本初(※1)、AIによるトレーディングカードの真贋鑑定と、リアルタイムの市場価格情報を提示することを兼ね備えたトレカの鑑定サービス「VALUE SCOUTER(バリュースカウター)」を提供するコレクテスト
は、特許庁 総務部 国際協力課 海外展開支援室長の原真一郎氏と、意見交換したことを発表した。

(※1) トレカのAI判定の鑑定サービスを提供している企業として日本初。

・意見交換したテーマ

今回、同社代表取締役の岩田氏よりトレーディングカード(以下、トレカ)の市場の状況など、特許庁 総務部 国際協力課 海外展開支援室長の原室長と意見交換をした。意見交換した内容は以下の三点となる。

①トレカの現状
②トレカの偽造品による被害
③AIなど先端技術を活用した取り組み

・①トレカの現状

トレカはポケモンカードゲーム、遊戯王カードゲームなど、日本発のコンテンツが多く、世界的にも注目されている市場。2020年に1,225億円だった1次流通市場は、2022年には2,349億円(※2)と2年間で2倍近い成長を遂げており、2023年も新しいゲームタイトルも多く参入するなど継続的に成長している。

(※2) 日本玩具協会の調査。

昨今のトレカは、コレクションや投機目的での購入も増加。人気が高いものになると、1枚あたり数十万円〜数千万円ほどの市場価格となるトレカも存在する。



・②トレカの偽造品による被害

トレカ市場の価格高騰により、トレカの精巧な偽造品も多く出現。C to Cマーケットにおいて、偽造品が多く出回るようになってきている。実際、同社にも偽造品にまつわる被害に遭った方から、鑑定の依頼等を多く問い合わせがあるという。



・③AIなど先端技術を活用した取り組み

次に、偽物のトレカを紹介。本物との見分け方について、事例を交えて解説した。また、同社が特許取得(※3)しているAIによる真贋鑑定の学習についても紹介。真贋の判断のみならず、AIをはじめとしたクノロジーの活用のポイントや、AI学習データの重要性についても、原室長と意見を交わした。

(※3特許登録:特許第7251712号 インターネット上の取引価格の解析による価格の可視化と、トレカのAIでの真贋判定)



・今後に向けて

偽造品は、高級腕時計やブランドバッグなどが中心でしたが、トレカも多くの偽造品が出回っている。原室長からも国内外での偽造品に対する取り締まりや、啓蒙などの必要性、本物を検査できる仕組みを整えることの大切について話した。

同社では今後、AIなどの先進技術を用い、高い精度での真贋鑑定サービスを提供することで、偽物によるブランド毀損や、目指していく。

※特許庁 総務部 国際協力課 海外展開支援室長
原真一郎氏から今後に向けての意見をいただいた。



・意見交換を終えて、同社代表からのコメント

近年のブームにより、ポケモンカードゲームや遊戯王カードゲームなどの注目を押し上げていることは、トレカを偏愛する1人として、嬉しく思っています。しかし高騰する価値から、偽物を流通させる人々の存在感も増しています。

今回、特許庁総務部国際協力課海外展開支援室長の原 真一郎様と意見交換をさせていただき、官民が協力する重要性、最新のテクノロジーを活用した偽物を検知する対応へのご賛同や、偽物を海外からも流入させないこと。そして、国内のトレカユーザーへ啓発していくとの重要性を改めて認識いたしました。

日本のサブカルチャーの価値を損なわないために、当社はVSS鑑定にて、AIを活用しながら、学習データをさらに強化していきたいと思います。そして専門の鑑定スタッフとAIという「人間×AI」両方の知見を活かして、真贋鑑定とグレーディング(状態評価)を行ってまいります。これからも信頼性のある「鑑定サービス」となるように引き続きまい進していきます。