バンダイナムコホールディングス<7832>は、この日(5月14日)、バンダイナムコエンターテインメントで6億円を不正に着服した元従業員に関して、業務上横領の容疑で警視庁に逮捕されたと発表した。
今回の逮捕は、2015年4月頃から2022年4月頃までの間、元従業員は管理していたモバイル端末のうち4400台以上を無断で外部業者に売却し、これらの行為等により約6億円を不正に着服したことが判明したと2023年1月18日に発表した内容に関連するものとなる。
この不正行為を受け、元従業員を2022年12月20日付で懲戒解雇した。また、2023年1月18日付で、約6億円の損害賠償などを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起し、2023年11月17日に請求を認める判決が確定した。さらに不正行為に関し、警視庁に対し、元従業員の告訴状を提出していた。
同社では、不正行為に対する管理監督責任を明確にするため、バンダイナムコホールディングスとバンダイナムコエンターテインメントの常勤取締役、元取締役(合計13名)の3か月間の報酬減額を行うとともに、直属の元管理者(合計11名)についても社内規定にのっとって厳正な処分を行った。
また、外部専門家とともに再発防止に向けた各施策(業務プロセスの見直し・改善、内部統制体 制の強化など)を実施し、同社グループー丸となり再発防止に取り組んでいる。引き続き捜査当局に全面的に協力するとともに、コンプライアンスのさらなる徹底と内部統制体制の強化を行い、グループ全体で再発防止に取り組みたい、としている。