【ゲーム株概況(6/12)】株主優待制度の新設や米国でのM&Aを材料にGENDAが大幅続伸 5月の月次興行成績速報が低調で東宝は大幅続落
6月12日の東京株式市場では、日経平均は3日ぶりに反落し、前日比258.08円安の3万8876.71円で取引を終えた。米FOMC(連邦公開市場委員会)の結果公表への様子見から手控えムードが強く、3万9000円台乗せからの利益確定の売りが先行した。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業89銘柄のうち、上昇は26銘柄、下落は55銘柄、変わらずは8銘柄だった。
中でGENDA<9166>が大幅続伸し、一時1800円台まで買われた。GENDAは、前日6月11日に第1四半期の好決算を発表するとともに、株主優待制度の新設や米国でミニロケ(スタッフの常駐しないゲームコーナー)事業を運営する企業の買収を発表したことが市場の評価材料となったようだ。
また、ドリコム<3793>が3日ぶりに反発し、ブシロード<7803>やケイブ<3760>がしっかり。
半面、東宝<9602>が大幅続落した。東宝は、前日6月11日に発表した5月の月次興行成績速報が前年同月比40.2%減となったことに加え、1~5月の累計でも前年比6.7%減とマイナスに転じたことが市場からネガティブに受け止められたもようだ。
カプコン<9697>やスクウェア・エニックスHD<9684>など大手ゲーム株は総じてさえない。その中でもコナミグループ<9766>は、みずほ証券が目標株価を1万2000円から1万3000円に引き上げたものの、続落する形となった。
「ホロライブプロダクション」初のワールドツアーの発表を材料に前日は買われたカバー<5253>は4日ぶりに反落した。
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602
会社情報
- 会社名
- 株式会社GENDA
- 設立
- 2018年5月
- 代表者
- 代表取締役会長 片岡 尚/代表取締役社長 申 真衣
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高1117億8600万円、営業利益79億6500万円、経常利益73億0500万円、最終利益33億0400万円(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9166