KONAMI、NFT提供ソリューション「リセラ」を外部開放…Web3サービスを検討する企業・団体が利用できるように

コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)は、自社開発のNFT提供ソリューション「リセラ」の機能を、web3サービスを検討中の企業・団体に開放し、利用可能としていくことを発表した。ブロックチェーンには、Ava Labsが開発する「Avalanche(アバランチ)」を採用する。

「リセラ」は、サービス開発者と利用者の双方にとって利便性の高い機能を追求したNFT提供ソリューション。「リセラ」を導入することで、サービス内でNFTの設計・発行・販売をスムーズに行い、ユーザー間でNFTを売買するためのマーケットプレイスを設置することができる。ユーザーにはweb3ウォレットの開設や暗号資産の取引に関する専門的な知識や手続きなどを必要とせず、日本円での取引が可能な点が特徴。

▼リセラwebサイト
https://www.konami.com/games/resella/

「リセラ」は、新規のweb3サービス開発に適しているだけでなく、既存のWeb2サービスのweb3化にも相性の良いソリューションだという。同社は「リセラ」の機能を開放することにより、ゲーム分野に限定せずあらゆるコンシューマービジネスにおいてweb3関連の技術を安心して利用できる環境づくりを推進していく。

web3の社会実装によって、たとえばゲーム内のNFTがイベントのチケットやショップのサービス券としても利用できたり、イベントのチケットNFTがゲーム内ではキャラクターとして利用できるような、サービスの枠を超えてユーザー体験が拡張していくことを想定して「リセラ」を設計している。企業間のアライアンスを通して、ファンへの新しい体験の提供をともに検討し実現する取り組みも進めていく。

「リセラ」は現在利用している独自のブロックチェーンから変更し、Ava Labsが提供する「Avalancheサブネット」を活用する予定。世界の金融やゲーム業界等で利用されているエンタープライズ・ブロックチェーンの採用により、「リセラ」はより幅広いユーザー層が安全に利用できるサービスを目指す。

「リセラ」の機能や複数サービス間のNFTの相互利用、Ava Labsとの取り組みに関する詳細について、「IVS Crypto 2024 KYOTO」内のステージ “KONAMI リセラ NFT Solution on Avalanche" で7月5日に発表を行う予定。

同日7月5日夕刻から、京都府の協力のもと “KONAMI リセラ Vision with 京都府 @IVS2024Official Side Event" と題したオフラインイベントを京都市内で開催する。イベントには、自民党デジタル社会推進本部web3PT座長の平将明衆議院議員、京都府デジタル戦略政策部の西村敏弘氏にも参加し、パネルディスカッションや来場とのネットワーキングを行う。