KADOKAWA、ランサムウェア攻撃による追加情報の流出確認も信憑性は調査中 マルウェア感染リスクがあるためDL控えるよう呼びかけ、SNSでの共有も
KADOKAWA<9468>は、この日(7月2日)、「ニコニコ」を中心としたデータセンター内のサーバーがランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃を受けた事案について、当該ランサムウェア攻撃を行った犯人グループが同社グループの保有していた情報の一部を追加流出させたことを確認したと発表した。6月28日も情報を流出させていた。
同社グループは、犯人グループの主張の信憑性について現在調査中だが、正確性の検証には相応の時間を要する見込み。できるだけはやく正確な事実を把握できるよう全力で取り組むとともに、外部専門機関による調査結果も7月中には得られる見通し。調査結果が判明次第、速やかに報告したい、としている。
また、「ニコニコ」サービスを含む同社グループのユーザーのクレジットカード情報については、社内でデータを保有していないため、同社からの情報漏洩は起こらない仕組みとなっているとした。
なお、犯人グループが主張するウェブサイトへのアクセスやデータファイルのダウンロードなどの行為は、マルウェア感染などの危険があるので注意してほしいと注意喚起を行った。そしてデータの拡散は個人情報を侵害し深刻な影響を及ぼす可能性があり、SNSなどによる共有は控えてほしい、としている。
本事案については、すでに警察による捜査が開始されていることに加え、同社からも関係当局に必要な報告を行っている。既報の通り、同社グループの事業活動は一定の影響を受けているが、このような犯罪行為に屈することなく厳正に対処したい、としている。同時に、今回の事態を重く受け止め、より詳細な原因の究明を進めるとともに、一層の情報セキュリティ体制の強化徹底を図り再発防止に取り組む考え。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468