トーセの決算説明資料より…対応ルール厳格化で案件中止などによる損失の発生防止を徹底へ 大型案件3件が進⾏中、期末から来期初頭に新たな大型案件立ち上げも

柴田正之 編集部記者
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  • トーセ<4728>は、本日(7月10日)、2024年8月期の第3四半期決算の決算説明資料を公開した。今回はその中から同社の2025年8月期以降の業績回復に向けた方針についてを取り上げたい。

    同社は業績回復に向けて、想定外の不採算案件や案件の中止・失注・延期等による損失の発生を防止することと、付加価値の高い開発案件を進⾏させて売上・利益を積み上げることの2点を挙げている。

    不採算案件や案件の中止・失注・延期については、個別案件の営業活動に関する費用や期間の制限強化、契約や正式受注の早期化、開発中に変更があった際の対応ルール厳格化を進め、損失の発生防止を徹底していくとしている。また、既存の顧客との信頼関係を⾼める⼀⽅で、新規顧客との取引拡⼤を推進することや、⾮ゲーム分野の開発案件を増加させることで、リスク分散も図っていく方針だ。

    付加価値の高い開発案件を進⾏については、大型案件3件が順調に進⾏中であることに加え、今期末から2025年8⽉期初頭ごろまでに新たに大型案件の立ち上げを予定しているとのこと。これらの案件を品質⾼く進めていくことにより、2025年8⽉期には⼀定程度の⽔準まで業績回復を⾒込んでいるという。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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