KADOKAWA、サイバー攻撃で流出した情報の悪質な拡散行為を特定、削除要請と情報開示請求…ドワンゴで420件、角川ドワンゴ学園で53件に

KADOKAWA<9468>は、この日(7月12日)、サイバー攻撃を行ったとされる組織が公開したものとする情報の拡散行為に関して、SNS・匿名掲示板・各種まとめサイトなどにおいて、悪質な情報拡散行為等に該当するものと認識した書き込みを特定し、これらに対して削除要請および情報開示請求を鋭意進めていると発表した。ドワンゴだけで420件、角川ドワンゴ学園で53件と特定したという。

KADOKAWAとドワンゴ、角川ドワンゴ学園による横断対策チームを組成し、匿名掲示板やSNS上での巡回監視や情報提供に基づき、運営者への申請を通じて拡散行為に該当する投稿の削除を進め、スパムメールなどの迷惑行為についても警察と連携して対処している。さらに、悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、刑事告訴・刑事告発をはじめ法的措置の準備を進めている。

 

■悪質と認識した情報拡散行為等の件数(7月10日時点)。

▼ドワンゴ:420件
【内訳】X:133件/5ちゃんねる:237件/まとめサイト:26件/Discord・その他:24件

▼学校法人角川ドワンゴ学園:53件
【内訳】X:8件/5ちゃんねる:41件/まとめサイト:1件/その他:3件

これらの悪質な情報拡散行為等に対して、以下の対応を開始している。

1. 削除要請
悪質と認識した書き込みに対して、SNSおよび匿名掲示板の運営者に削除要請を行っている。既に複数の投稿については削除が確認されている。

2. 発信者情報開示請求
悪質と認識した書き込みを行った発信者に対して、SNSおよび匿名掲示板の運営者に発信者情報開示請求を開始した。これにより、特定した発信者には厳正な法的措置を講じる準備を進めている。

 

■刑事告訴・刑事告発について

悪質性の高い情報拡散者に対しては、証拠保全の上、削除済みの書き込みも含めて刑事告訴・刑事告発などの法的措置に向けた作業を進行しているという。

 

■漏洩情報の拡散行為等に関する注意喚起

他者の個人情報を不正に発信する行為は、その行為自体が法的に罰せられる可能性がある。さらに、そのような行為は情報漏洩の被害を拡大させ、多くの生活や事業活動に重大な影響を及ぼすだけでなく、今後の類似犯罪の増加を招く恐れがある。

また、漏洩情報の拡散行為に加えて、本事案の関係者への脅迫めいた書き込みも確認されており、さらに深刻な被害を引き起こす可能性がある。フェイク情報の発信、誹謗中傷行為も違法となる可能性がある。これらの行為は絶対にやめてほしい、と呼びかけた。

 

■情報漏洩に関するお問い合わせ専用窓口

自身の情報が公開されている場合は、下記の窓口へ連絡してほしい。連絡の際に、どの場所で、どの情報が、どのように公開されていたかの詳細を具体的に記載してほしいとのこと。

▼クリエイター、取引先、ユーザー専用
https://kdq.jp/dwic

▼学校法人角川ドワンゴ学園の在校生・卒業生・保護者の方専用
https://kdq.jp/dwgc

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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