KLab、24年12月期は13億4200万円の営業赤字に 運営タイトル減少と『EA SPORTS FC TACTICAL』のグローバルローンチの遅れが響く
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KLab<3656>は、2月13日、2024年12月期の連結決算を発表、前期から運営タイトルが減少したことに加え、『EA SPORTS FC TACTICAL』がグローバルローンチに至らなかったことにより、大幅減収・赤字幅拡大となった。
売上高83億600万円(前々期比22.5%減)
営業損益13億4200万円の赤字(前年同期12億1800万円の赤字)
経常損益12億8000万円の赤字(同8億5200万円の赤字)
最終損益27億8200万円の赤字(同5億9100万円の赤字)米大手ゲームパブリッシャーElectronic Artsとの共同開発タイトルである『EA SPORTS FC TACTICAL』の新規開発に注力した。グローバルローンチにさきがけて2024年5月に一部地域限定でローンチし、運営を行いながらKPIの推移を確認してきたが、主に継続率に関する課題があったことから、年内は品質向上のための追加機能の開発などに注力した。
『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』は、昨年からの減衰率の抑制の取り組みにより、売上高は前期を上回って推移した。『BLEACH Brave Souls』も一定の減衰はあったものの、テレビアニメの放送に合わせた商材を展開したことなどにより、売上高は安定的に推移した。
海外向けゲーム開発支援モデル事業は、新作タイトル『ハイキュー ‼ FLY HIGH』が日本及び韓国でリリースされ、その後も順調に配信地域が拡大されたほか、IPコラボ案件の取り扱い数も増加したことから、売上高の積み上げに寄与した。
また、カジュアルゲームを中心に事業を展開する子会社のグローバルギアも安定したペースで新作をリリースしたことにより、例年並みの売上高となった。
しかしながら、前期から運営タイトルが減少したことに加え、『EA SPORTS FC TACTICAL』がグローバルローンチに至らなかったことにより、前期比22.5%減収となった。
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■2025年12月期通期業績予想は非開示
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2025年12月期通期の連結業績予想は、過去最大級のプロジェクトである『EA SPORTS FC TACTICAL』に関して、合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難と考えることから、非開示としている。
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高83億600万円、営業損益13億4200万円の赤字、経常損益12億8000万円の赤字、最終損益27億8200万円の赤字(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656