『【推しの子】』コラボの『モンスト』首位独走、10日連続に　『FGO』追走も及ばず　24年7月20日~26日のGoogle Play売上ランキング振り返り

2024年7月20日~7月26日のGoogle Play売上ランキング上位の状況を振り返っていこう。まず、首位争いから見ていくと、『【推しの子】』コラボを7月15日から開催している、MIXI<2121>の『モンスターストライク』が首位を独走した。7月17日から10日連続の首位となった(本日も含めると11日連続)。『「水着イベント 2024」参加条件クリア応援キャンペーン』を開催した『Fate/Grand Order(FGO)』が追走したものの、首位獲得には至らなかった。

また、今週も途中でランキングの更新が停止し、Google Play内部でどういった処理が行われているのか、不思議に思うところもあった。実勢をどれだけ反映しているのか、割り引いてみる必要もあるのではないか。最近、スマホゲーム運営会社のなかには高額な決済手数料を嫌って、ストア外での決済を取り入れる動きも広がっており、長期的にはストアランキングが収益の実勢を十全に反映しないということも出てくるかもしれない。

平日朝の状況は以下のとおり。

■2024年7月22日(月)
■2024年7月23日(火)
■2024年7月24日(水)
■2024年7月25日(木)
■2024年7月26日(金)

■2024年7月22日(月)

7月22日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、「【推しの子】」コラボを開催中のMIXI<2121>の『モンスターストライク』が首位をキープした。

ランキングの動きで目立ったのは、15位に飛び込んできたガンホー<3765>の『パズル&ドラゴンズ』だ。『パズドラ』は、7月19日より、「コードギアス」との初のコラボレーションを開催しており、「魔王と魔女 ルルーシュ&C.C.」や「スザク&ランスロット」「カレン&紅蓮可翔式」「ロゼ&アッシュ」などが登場していることが売上に大きく寄与しているようだ。

出所：Sensor Tower

また、バンダイナムコエンターテインメントとアカツキゲームスの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が17位に急上昇してきた。『ドッカンバトル』は、7月18日より、「【隔絶された鉄壁の力】ジレン(LR・超速)」が「昇龍祭」に登場していることが今回の順位上昇につながったもよう。

出所：Sensor Tower

ほか、Cygamesの『プリンセスコネクト！Re:Dive』と、IYAGAMESの『異世界のんびりライフ』がトップ30に復帰した。

■2024年7月23日(火)

7月23日のGoogle Play売上ランキングは、MIXI『モンスターストライク』が首位をキープした。続いて『Fate/Grand Order』が前日3位から2位に、『ウマ娘 プリティーダービー』が7位から3位にそれぞれ順位を上げた。

この日は、『ヘブンバーンズレッド』が56位から11位に大きく順位を上げた。2.5周年を記念し7月20日より新ストーリーイベント「水着を制する者は夏を制す in 習志野 Supported by Higher Self」や最大120連無料ガチャとともに、水着姿の新スタイル SS[ネバーエンド・サマー] 逢川めぐみ、SS[盛夏のシャーク・ザ・リッパー] 朝倉可憐が登場する「2.5th Anniversaryガチャ」を実施している。夏らしいイベントとしてユーザーに訴求したようだ。 

 出所：Sensor Tower(センサータワー)

また、『Pokémon Sleep（ポケモン スリープ）』もTOP30に復帰した。こちらも7月20日にリリース1周年を迎えており、数日前から周年キャンペーンを開催している。ゲームがより遊びやすくなる改善や記念プレゼントとともに、「グッドスリープデーパック」と「1周年記念パック」の販売などを行っており、今回のランキングアップにつながったようだ。

 出所：Sensor Tower(センサータワー)

■2024年7月24日(水)

7月24日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、トップ30圏内に動きはなく、『モンスターストライク』の首位が続いた。

無料ランキングに目を移してみると、中国のHaoPlayが7月18日にリリースした新作『Metal Slug: Awakening』が2位に付けている。本作は、SNKの「メタルスラッグ」シリーズの流れを汲む横スクロール型アクションシューティングゲーム。過去作と同様のモードのほか、ワールドアドベンチャー、スリーマンセル、ローグライクなどのさまざまなモードが追加されている。

なお、セールスランキングでの動向は現在148位となっているものの、App Storeでは35位まで売上を伸ばしてきており、Google Playでも次第に順位を上げてくる動きになってくることが予想される。

■2024年7月25日(木)

7月25日9時30分現在のGoogle Playセールスランキングは、TOP30は前日と変わらず。Sensor Tower(センサータワー)の集計によると、TOP400までランキングに変動はなかった。上位を見ると、1位がMIXI<2121>『モンスターストライク』、2位が『Fate/Grand Order』、3位が『ウマ娘 プリティーダービー』だった。更新していないのか、順位に動きがなかったのか、判断しかねるところである。

本日は、売上ランキングの新着TOP3を取り上げたい。Google Playでは無料や有料、セールスランキングのほかに、直近リリースされたタイトルに限定する「新着」の各種ランキングも公開している。ここ数年、ランキング上位に入る顔ぶれが半ば固定化し、新しいタイトルの露出が減ってしまったことへの対応という意味合いもあるのだろう。

まず1位は、COGNOSPHEREの都市ファンタジーアクションRPG『ゼンレスゾーンゼロ』だった。通常のランキングでは8位につけており、圧倒的な差をつけての首位と見られる。『崩壊3rd』『原神』『崩壊：スターレイル』に続くHoYoverseの大型タイトルとして注目を集めた本作は、リリースされた7月4日にApp Storeで首位を獲得し、続いてGoogle Playでも首位を獲得するなどの活躍を見せている。

 出所：Sensor Tower(センサータワー)

2位は、カカオゲームズジャパン『アーキエイジ ウォー』だった。こちらは通常の順位は101位だった。一時は40位台まで順位を上げたこともあった。「アーキエイジ」シリーズの新作となるクロスプラットフォーム対応の大規模MMORPGで、6月27日より正式サービスが始まった。オープンワールド、海戦や攻城戦などといった多様なゲームシステムが用意されているという。

 出所：Sensor Tower(センサータワー)

3位は、COPRO『キン肉マン 極・タッグ乱舞』だった。通常の順位は117位だった。人気作品『キン肉マン』題材のゲームアプリで、正義超人、悪魔超人、完璧超人など原作に登場した超人たちが多数登場する超人バトルRPG。バトルはフル3Dで進行し、状況に合わせて技を選択するだけの簡単操作。原作を忠実に再現したストーリークエストなども用意されている。

 出所：Sensor Tower(センサータワー)

■2024年7月26日(金)

7月26日10時現在のGoogle Playのセールスランキングは、3日連続でトップ30圏内に動きがなかった。『モンスターストライク』の首位は10日連続ということになる。

有料ランキングを覗いてみると、Aladdin Xの『スイカゲーム』の強さが引き続き目立っている。そうした中で、新作ではカイロソフトが7月9日に発売した『プロレスリング物語』が5位に入っている。

本作は、最強の選手が所属するプロレス団体を目指すプロレス団体経営シミュレーションゲーム。ドット絵で描かれた同社ならではというシミュレーションゲームが安定した人気を獲得しているようだ。

なお、カイロソフトのタイトルは、そのほかにもこの日の有料ランキングで16位に『平安京ものがたり』、28位に『創造タウンズ島』がランクインしている。