【ゲーム株概況(8/8)】上昇61銘柄、下落28銘柄で買い優勢 上方修正のソニーGやサンリオ活況 第3四半期の赤字嫌気しコロプラ大幅続落

8月8日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比258円47銭安の3万4831円15銭でこの日の取引を終えた。米国株の下落や円高進行を受けて売り優勢で始まった。一時は800円を超える下げとなる場面もあったが、押し目買いが入り、前引け間際にプラスに転じた。その後、為替動向に左右される格好となり、後場に入って再びマイナスに転じた。個別株物色は盛んに行われたという。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は61銘柄(66%)、下落は28銘柄(30%)、変わらずは3銘柄(3%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

ソニーグループ<6758>が反発。前日8月7日に第1四半期決算を発表するとともに、通期業績予想の上方修正を実施したことが株価の評価材料になっているようだ。ただ、修正幅については市場の予想の範囲内という見方も強く、買い一巡後はやや伸び悩む動きとなっている。

タカラトミー<7867>が3日続伸。岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を3300円から3800円に引き上げたことが株価の下支えになっているようだ。

サンリオ<8136>が年初来高値更新。8月2日に実施した上方修正を評価した買いが集まったようだ。

このほか、マイネット<3928>、東映アニメーション<4816>、SHIFT<3810>、サイバーステップ<3810>、ネクソン<3659>などが買われた。

他方、コロプラ<3668>が大幅続落。前日8月7日に発表した第3四半期決算が2ケタ減収、7億7300万円の営業赤字計上となったことが市場から嫌気された。特に第3四半期期間(4~6月)には、『Brilliantcrypto』の先行費用もあって、10億円超の営業赤字を計上しており、業績立て直しには時間がかかるのではとの見方が広がった。

同じく損失計上した東京通信グループ<7359>は反発。直近の下落後の株価の戻りが鈍かったこともあり、アク抜けとなったようだ。同社では、カジュアルゲームについて、リリースまでの開発期間の遅延による配信タイトル数の減少と、新規ジャンルへの先行投資によるコスト増が響いた、としている。