KLab<3656>は、NetEaseと提携し、リモートで大量の端末の集中管理とアプリケーションテストを行えるデバイスファーム(※1)「AirLab」の日本国内向け販売を開始することを発表した。KLabは、NetEaseと共に企業が抱えるモバイルアプリの品質管理やテストコストの課題解決をサポートする、としている。
※1:様々な端末(スマートフォン、タブレット)を大量に保有し、リモートでアクセスして使用できるようにするためのインフラまたはサービス
■「AirLab」とは
NetEase社が長年社内で運用したデバイスファームを外販したサービスで、専用のハードウェアとソフトウェアを通して、社内の端末とネットワークで完全にプライベートのデバイスファームを構築できる仕組み。
■KLabが「AirLab」導入をサポート
KLabはモバイルアプリの開発規模拡大による品質管理の課題を解決するために、NetEaseが開発したデバイスファーム「AirLab」を国内で初めて導入した。
「AirLab」は素晴らしいプロダクトである一方で、ノウハウやローカライズの壁があり、日本での導入が難しい側面がある。そこで、KLabが導入などのサポートを行うことで、NetEaseと共に日本国内でAirLabを展開することとなった。
■KLabが提供する独自サポートサービス
<導入サポート>
・契約に関するサポート(中国語対応、サービス内容策定)
・設置サポート
<伴走サービス>
・AirLabを活用するためのノウハウ提供
・自動テストおよびテストを管理するシステムに関するノウハウ提供
■「AirLab」導入による効果
「AirLab」を導入することにより、一部のモバイルアプリのテストの自動化、さらに自動テストしながら品質を定点観測することが可能になり、以下のようなコスト抑制効果が見込める。
・人が稼働しない時間帯でも大量の端末をリモートで同時に動かすことで、テスト時間の大幅な削減が可能
・同じ内容を繰り返すテスト(例:リグレッションテスト※2、エージングテスト※3)の自動化
・繰り返し実行するテストのスクリプトの自動化
・端末をリモート上で管理、利用することで、多拠点で共有が可能、また不慮の事故や事件を防止できる
※同社では、テストスクリプトを量産かつ同じテストを大量に実行した場合に、年間で従来の外部サービスによる手動テストの10~20%のコストで同じ量のテストを実現
※2:新しく実装した機能が以前実装した機能に悪い影響を与えたかどうか確認するためのテスト
※3:モバイルアプリが長期間使用した場合の性能や安定性を評価するテスト
また、同社が開発したAIテスト「ゴリラテスト」を使用することで、さらに低コストでランダムテストができる。
▼AirLabについて
https://www.klab.com/jp/about/airlab/
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656
会社情報
- 会社名
- NetEase Games