ドリコム、ゲーム開発に携わる全ての人の創造力を飛躍させるゲーム開発専用AI SaaSプラットフォーム「ai and(アイアンド)」を発表

ドリコム<3793>は、ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC2024」において、ゲーム開発に携わる全ての人の創造力を飛躍させるゲーム開発専用AI SaaSプラットフォーム「ai and(アイアンド)」を発表した。

また、8月21日より特設ページを通じて、承認制によるアーリーアクセスの受付を開始した。 さらに、各提携企業と協力することで、「ai and」が適用可能な業務を拡大し、より開発現場の実用に適したツールを提供していく。

「ai and」は、ゲーム開発に携わるすべてのクリエイターの創造力を飛躍的に向上させる、ゲーム開発専用のAI SaaSプラットフォーム。多様なワークシーンに応じて、プラットフォーム上の複数のプロダクトをワンストップで提供し、開発者がルーティンワークを効率化しつつ、よりクリエイティブな作業に集中できる環境を実現する。

日々の利用においては、各プロセスに合わせた柔軟なアウトプットを提供し、開発チームはプロジェクトの進行状況や要件に応じて最適な成果物を効率的に取得できる。直感的で修正しやすいUIを備え、ユーザーは必要な修正を迅速に反映でき、作業が途切れることなく進行する。さらに、修正履歴を学習することで、次回以降のアウトプットが改善され、プラットフォームの精度と利便性が向上し、開発チームの生産性が一層向上する。

さらに、継続的な利用により、各IP(知的財産)に厳密に管理されたデータが蓄積され、それがプロダクト全体で最適化されることで、適切な学習が進む。その結果、各IPに特化した高精度の生成AIによる業務サポートを、開発チーム全体で享受できるようになる。

なお、「ai and」は実際に開発現場での利用を体験してもらうため、アーリーアクセスの受付を行っている。詳しくは下記の特設ページから確認できる。

▼「ai and」特設ページ
https://www.aiand.drecom.co.jp

■ゲーム開発者向けに提供されるSaaSプロダクトラインアップ

「ai and」プラットフォームは、以下のSaaSプロダクトを提供している。それぞれのプロダクトの特徴と機能は以下のとおり(開発協力:SHIFT)。

・ai and 翻訳
AIが既存の翻訳を学習し、人による翻訳を支援。固有名詞の固定翻訳と過去の翻訳のクセを学習し、IPごとに異なる基本情報を管理。

・ai and インサイト
アンケート集計を自動化し、ユーザーインサイト分析を支援。定性情報を定量情報に変換し、クロス分析を自動実施してアクションプランを提案。

・ai and チャット
セキュアなデータ管理と柔軟なUI/UXを組み合わせ、安心して直感的に使える各組織独自のAIチャットを実装。

・ai and シナリオ
既存のデータを参照し、繰り返し作成する簡単なシナリオや文章を自動生成。

■各分野でノウハウを持つパートナー企業との協力でより高品質なプロダクトを提供

「ai and」では、自社開発のプロダクトに加え、パートナー企業との業務提携を通じて、幅広いワークシーンに合わせ、最適化されたプロダクトの提供を行っている。各分野でそれぞれの強みを持つパートナーとの連携により、多角的な視点と専門知識を取り入れ、より革新的で高品質なソリューションを提供するAIプラットフォームを目指していく。パートナー企業とのアライアンスによるSaaSプロダクトの特徴と機能は以下のとおり。
※オプションでの提供となる。

・ai and QA(提供:AIQVE ONE)
自然言語で実行可能なAI エージェント(Playable!Mobile)でQA テスト工程の自動化を実現。

・ai and カスタマーサポート(提供:PKSHA Communication)
AI チャットボット(PKSHA Chatbot for Games)で、顧客対応の品質を平準化、返答速度を向上。

■実証済みの導入効果

「ai and」のリリースに際し、ドリコムはゲーム開発者が迅速かつ効果的に業務に導入できるよう、徹底的な導入効果検証を実施した。これにより、各プロダクトの実用性と効率性が確認された。以下に、その導入効果の一部を紹介する。検証結果は、実際のゲーム開発現場での適用例を基にしており、実際の稼働時間との比較など具体的な数値と成果を含んでいる。

・ai and 翻訳
翻訳作業工数:40%削減
翻訳提案正答率:85%

・ai and インサイト
アンケートサマリ作業工数:10時間削減
アンケートからの改善点選定工数:5時間削減

・ai and QA(提供:AIQVE ONE)
QA作業自動化:50%(デグレードテストにおいては90%+)
品質のバラつき:低減

・ai and カスタマーサポート(提供:株式会社PKSHA Communication)
チャットボットによる解決:50%+
顧客問い合わせ対応満足度:向上

▼株式会社SHIFT代表取締役社長 丹下大氏コメント
高品質で魅力的なゲームづくりには、徹底したプロジェクト管理と緻密な作業と同時に、エンジニアやデザイナーの柔軟で常識にとらわれない発想や創造力が必要不可欠であろうと考えます。AI技術の活用でゲーム開発プロセスの生産性と精度を上げ、人はクリエイティブな仕事に集中する。『ai and』は、答えが一つとは限らないゲーム開発・運営の現場に、大きな変化をもたらすプロダクトだと感じています。業界を変革する可能性を秘めたサービスのリリースに関われたことを光栄に感じ、今後のさらなる発展に期待を寄せています。

▼AIQVE ONE株式会社 代表取締役社長 山崎太郎氏コメント
この度は「ai and」の発表おめでとうございます。ゲーム開発に携わる方々がAI技術を駆使することによって、よりクリエイティブな発想を持ち、新しいコンテンツが生み出されることを期待しています。そして、生成AIによってテストを自動化する弊社プロダクトの「Playable!Mobile」が、モバイルゲームのQAをより高度に、より迅速にし、クリエイターの挑戦の機会を増やすことを願っております。

▼株式会社PKSHA Technology 代表取締役 上野山勝也氏コメント
このたび、AIとゲーム開発者をつなぐ新サービス「ai and」に「PKSHA Chatbot for Games」が導入されたことを大変喜ばしく思います。 PKSHAプロダクトを通じてより多くの開発者とプレイヤーの体験向上に貢献したいと考えています。

▼株式会社ドリコム 代表取締役社長 内藤裕紀氏コメント
2022年の秋、ChatGPTの発表以来、どうやってエンターテイメントコンテンツの開発現場で生成AIを活用できるかを考えてきました。「ai and」は我々のその1つの解として取り組んだサービスです。生成AIを開発プロセスの中に組み込むためのラストワンマイルを埋めるサービスとして、今後もよりさまざまなプロセスにおけるAI活用を推進していきたいと思います。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
企業データを見る
株式会社SHIFT
https://www.shiftinc.jp/

会社情報

会社名
株式会社SHIFT
設立
2015年9月
代表者
代表取締役社長 丹下 大
決算期
8月
上場区分
東証プライム
証券コード
3697
企業データを見る
AIQVE ONE(アイキューブワン)

会社情報

会社名
AIQVE ONE(アイキューブワン)
企業データを見る