MANGA総合研究所、マンガ・アニメのボーダーレス・カンファレンス「IMART2024」を11月12日より開催

MANGA総合研究所は、マンガ・アニメのボーダーレス・カンファレンス「国際マンガ・アニメ祭 Reiwa Toshima」(IMART)の第5回である「IMART2024」を、今年11月12日から15日の4日間に渡って開催する。アニメイトシアター(アニメイト池袋本店B2F)での現地観覧&リアルタイム配信、および事前収録映像の配信を通して、20を超えるトークセッションを実施する。IMART2024では、11月13日に実施する基調講演に漫画編集者 林士平氏、CloverWorks アニメーションプロデューサー 福島祐一氏のおふたりを迎え講演を実施する。また漫画家 タカキツヨシ氏が手掛けた今年のキービジュアルもあわせて公開した。

 

■マンガ・アニメのボーダーレス・カンファレンス「IMART」とは

「国際マンガ・アニメ祭Reiwa Toshima(IMART)」は “マンガ・アニメの未来を作る" をテーマにした日本初のボーダーレス・カンファレンスとして、2019年11月に第1回を開催し、その後も第2回を2021年2月、第3回を2022年10月、第4回を2023年11月に開催している。

IMARTはマンガ・アニメ業界を横断するカンファレンスとして、両業界のイノベーターや実務家による基調講演・トークセッション・交流会を行い、それぞれが持つ知見の共有を目指している。普段はなかなか交流する機会のない「横のつながり」を作るボーダーレス・カンファレンスの存在は、より一層日本のマンガ・アニメ業界にとって重要性が高まっていると考え、第5回となるIMART2024を開催する。

 

■ビジネスショーケース&商談会/学生アニメ・マンガビジネスコンテストについて

IMART2024初日の11月12日に、としま区民センターで「ビジネスショーケース&商談会」を、アニメイトシアターで「東大アニメ研究ゼミpresents 第2回学生アニメ・マンガビジネスコンテスト」をそれぞれ同日開催する。

「ビジネスショーケース&商談会」では、海外から多数のマンガ・アニメ関連企業による出展を募り、国内外のエンタメ関連企業とのビジネスマッチングを行う予定。

「東大アニメ研究ゼミpresents 第2回学生アニメ・マンガビジネスコンテスト」では、マンガ・アニメ業界で働くことに興味のある全国の学生からビジネスアイディアを募集するとともに、業界関係者を審査員として招き、ビジネスコンテストを実施する。

 

■IMART2024基調講演(11/13開催予定)登壇者様の紹介

▼漫画編集者 林士平(りん・しへい)
2006年、集英社に入社。「月刊少年ジャンプ」「ジャンプSQ.」の編集者を歴任し、現在はミックスグリーン代表取締役・「少年ジャンプ+」編集部員。
現在の担当作品は『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『HEART GEAR』『ダンダダン』『幼稚園WARS』『BEAT&MOTION』『ケントゥリア』『おぼろとまち』『さらしもの』『クニゲイ~大國大学藝術学部映画学科~』。
過去の立ち上げ作品は『青の祓魔師』『この音とまれ!』『ファイアパンチ』『怪物事変』『左ききのエレン』『地獄楽』『カッコカワイイ宣言!』『ルックバック』『さよなら絵梨』他多数。
また、アニメ・舞台・イベントの監修やプロデュース、アプリ『World Maker』企画なども手掛けている。

▼アニメーションプロデューサー 福島祐一(ふくしま・ゆういち)
CloverWorks所属のアニメーションプロデューサー。
主なプロデュース作品に四月は君の嘘』『明日ちゃんのセーラー服』『SPY×FAMILY』『WIND BREAKER』など。
JOENの代表取締役も務めている。

 

■IMART2024のセッション選定メンバーの紹介

<マンガ部門>
▼アーティスト/バロン.プロ マネージャー/リイド社トーチ編集者 エ☆ミリー吉元(えみりー・よしもと)
1993年東京都生まれ。自身の創作活動と並行し、漫画家である父・バロン吉元のマネジメントを2015年から開始。展示キュレーションや書籍編集、イベント企画等を手掛ける。2022年リイド社入社、マンガレーベル「トーチ」の編集者としてエルド吉水『龍子 RYUKO』等を担当。近年は漫画家の家族の立場から、原画アーカイブや保存問題についてのリサーチに取り組む。

▼モバイルブック・ジェーピー プラットフォーム事業本部書店営業開発部書店1課課長石井康子(いしい・やすこ)
2007年セルシスに入社し、ソリューション営業部に従事。
2012年現在のモバイルブック・ジェーピーに入社以来、一貫して書店営業開発部に携わり、電子書店の新規立ち上げに貢献

▼Minto 取締役 中川元太(なかがわ・げんた)
大手ネット広告代理店の営業を経験後、2013年より漫画アプリ「GANMA!」の運営会社の創業メンバーとして漫画編集チームとアプリマーケチーム等を立ち上げる。
2016年にSNSクリエイターのマネジメント会社であるwwwaapを創業。
2022年にwwwaap社はクオンと経営統合し、Mintoの取締役に就任。

▼MANGA総合研究所 所長菊池健(きくち・たけし)
2010年よりトキワ荘プロジェクトディレクター、2012年に京都国際マンガ・アニメフェア立上げ事務局、2017年にはWebサイト「マンナビ」立上げなど。マンガ関連事業の企画や運営などに多数従事。
2019年に開始したIMARTの運営法人として、2024年3月にMANGA総合研究所を設立し所長に就任。IMARTを世界的なマンガ・アニメカンファレンスにしていく傍ら、マンガ・アニメのIPマーケット経年調査の確立を目指す。
note「マンガ業界Newsまとめ」/ 単著「漫画ビジネス」/ 共著「電子書籍ビジネス調査報告書2023-24」

▼MANGA総合研究所 副所長(理事)山内康裕(やまうち・やすひろ)
1979年生まれ。法政大学イノベーションマネジメント研究科修了(MBA in accounting)。2009年、マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成、2020年に一般社団マンガナイトを設立し「マンガと学び」の普及推進事業や拠点営業(日本財団助成)、展示事業等を展開。“マンガ"を領域とする企画会社レインボーバード代表社員、さいとう・たかを劇画文化財団代表理事、文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業有識者タスクチーム員、東京工芸大学芸術学部マンガ学科非常勤講師、日本マンガ学会監事などを務める。共著に『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』(集英社)、『人生と勉強に効く学べるマンガ100冊』(文藝春秋)など。
<アニメ部門>

▼慶應義塾大学大学院 社会学研究科後期博士課程 杉山怜美(すぎやま・さとみ)
慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程に在籍。
玉川大学芸術学部アート・デザイン学科、東京工芸大学芸術学部アニメーション学科ほかで非常勤講師を務める。専門は文化社会学、メディア研究、ファン研究。
主な著作は「ファンとして生きる拠点としての「ホーム」:「スレイヤーズ」ファンの経験を事例に」(永田大輔・松永伸太朗・杉山怜美[編著]『アニメと場所の社会学:文化産業における共通文化の可能性』ナカニシヤ出版:pp.47-59、2024年、共著収録論文)など。

▼アーチ 代表取締役 平澤直(ひらさわ・なお)
バンダイビジュアル(現:バンダイナムコフィルムワークス)、プロダクション・アイジー、ウルトラスーパーピクチャーズを経て独立創業。
過去プロデュース作品は「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」「プロメア」「猫がくれたまぁるいしあわせ」「ID-0」「ブブキ・ブランキ」「モンストアニメ」「彼女と彼女の猫-Everything Flows-」「ウルトラスーパーアニメタイム」「翠星のガルガンティア」「輪廻のラグランジェ」など。
2019年12月7日よりYAMATOWORKSの取締役に、2020年4月1日よりグラフィニカの代表取締役、2020年8月1日よりゆめ太カンパニーの取締役に就任。

▼studio ALBLE プロデューサー ワタナベミズキ(わたなべ・みずき)
プロデューサー。Vtuber運営、ゲームプロモーション企画などを経て、2023年にstudio ALBLE(スタジオ オーブル)を設立。
近年インターネットを主戦場に作品を発表するアニメーターや、クリエイターらと一緒に作品の開発や発表などを行なっている。
『狂気山脈 -ネイキッド・ピーク-』『カビゴン 寝てるんかーい!』『きゅびずむ / NEEDY GIRL OVERDOSE MV』『野外アニメ上映会 アニメミる』『インディーアニメマーケットX!』などのプロデュースを務めている。

▼アニメ文化ジャーナリスト 渡辺由美子(わたなべ・ゆみこ)
1992年『アニメージュ』でライターデビュー、94年に初著書『声優になりたいあなたへ』を刊行、日本初の声優誌創刊に協力。『Newtype』で『新世紀エヴァンゲリオン』を担当するなど、90年代からアニメ誌・カルチャー誌で記者を続ける。
一方で「アニメビジネス」と「ファン文化」に関心を持ち、コンテンツ提供側がファンに届ける手法を追う。連載や主な執筆媒体に『日経ビジネスオンライン』『ASCII.jp』『朝日新聞』『Business Insider Japan』『日経COMEMO』など。『週刊東洋経済(23年5/27号)』「アニメ」特集では「グッズの海外進出」取材記事を担当。
近年は、1970年代から現在に至る「女性アニメファンの流行と歴史」を追う。

▼MANGA総合研究所 専務理事 中山英樹(なかやま・ひでき)
1983年生まれ。新卒でリクルート入社(ホットペッパー事業部で広告営業に従事)し契約期間を満了後、2年半のニート期間を経て、Tokyo Otaku Modeで越境EC部門の立ち上げを行う。2015年に独立しフリーで活動後、2016年5月にワクワークを立ち上げる。
現在はアニメ業界特化就職フェア「ワクワーク」を主催し、アニメ業界への就職を志望する若者向けの「アニメ業界就職セミナー」「アニメ業界ライティング講座」を企画・運営する。趣味はサウナとカレー。

 

■実施を予定しているトークセッションと登壇者

▼『ガールズバンドクライに見る今後の東映アニメーションのCG戦略』
ゲスト:
佐藤直樹(東映アニメーション 製作部CG製作室室長)
小倉裕太(東映アニメーション 製作部CG製作室第2アニメーション課課長、「ガールズバンドクライ」CGプロデューサー)
平山理志(東映アニメーション 製作部第1・第3製作室長、「ガールズバンドクライ」プロデューサー)
モデレーター:前田久(アニメライター)

▼『地方アニメ映画祭を開催する意図とその未来』
ゲスト:
真木太郎(新潟国際アニメーション映画祭 ジェネラル・プロデューサー)
土居伸彰(ひろしまアニメーションシーズン プロデューサー)
モデレーター:中山英樹(MANGA総合研究所 専務理事)

▼『不健全図書改称(仮)』
ゲスト:
森川ジョージ(漫画家/日本漫画家協会常務理事)
荻野幸太郎(NPO法人いるぐいすリボン理事/情報法制研究所上席研究員)
モデレーター:稀見理都(美少女コミック研究家/インタビュアー/ライター/日本マンガ学会所属・日本漫画家協会所属)

▼『漫画ビジネスのパラダイムシフト(仮)』
ゲスト:
ぬこー様ちゃん(漫画家)
石橋和章(経営者/漫画原作者(Zoo名義
モデレーター:菊池健(MANGA総合研究所 所長)
上記4つのセッションを含め合計20前後のセッションを実施予定。

 

■関連サイト

▼公式ホームページ
https://imart.tokyo/

▼公式X
https://x.com/ImartFes

▼公式Facebook
https://www.facebook.com/INTERNATIONALMANGAANIMATION