ハピネット、子会社ハピネット・ロジスティクスサービスが23年ぶりに「ハピネット市川ロジスティクスセンター」のリニューアルを実施

  • ハピネット<7552>は、子会社ハピネット・ロジスティクスサービスが物流業界の深刻な働き手不足に対応するため、23年ぶりに「ハピネット市川ロジスティクスセンター」のリニューアルを実施し、9月2日より稼働を開始したことを発表した。

    ■リニューアルの背景
    物流業界では深刻な“働き手不足”が続いており、特に物流倉庫が集中するエリアでは、安定した労働力の確保が難しい状況となっている。同社物流倉庫も例外ではなく、この問題に対応するため荷役作業の「省人化・自動化」を推進している。

    また、玩具・模型玩具やビデオゲームなどのエンタテインメント商材を取り扱う市川ロジスティクスセンターは、2001年10月からハピネットの物流機能の中心として稼働していたが、機械の老朽化により本来の能力が発揮できない状態だった。

    このような背景から、さらなる「自動化・省人化・効率化」を実現することが必須と考え、同社がこれまで培ってきた「エンタテインメント物流」の経験を活かした新しい物流設備の導入と機械の入れ替えを実施した。

    ■リニューアルでの3つの主な変更点
    (1)ケース立体自動倉庫「ファインストッカー」の導入(株式会社ダイフク)
    スタッカークレーンが商品の入ったコンテナや段ボール箱などを棚に自動で運び、保管する自動倉庫。作業者の元に商品が搬送される、Goods To Personの考え方を実現した仕組みになっている。高さ5.5mの空間を有効活用でき、労力と人員を削減するだけでなく、在庫管理精度の向上などにも繋がる。同社が導入した自動倉庫は、最大2万2000個のケースまたは折りたたみコンテナ(オリコン)を収納することができ、様々なサイズのケースやオリコンの格納に対応している。

    (2)ピースソーターの入れ替え(株式会社椿本チエイン)
    リニューアル前から使用しているピースソーター(リニソート)を入れ替えた。同時に178店舗分の仕分け作業を行うことで、1時間あたり1万3000個の商品を仕分けることが可能だ。商品のJANコードを自動で読み取る機能が追加され、作業の効率化・簡略化を実現している。

    (3)T-Carry systemとシャッターアソートシステムの併用(株式会社椿本チエイン)
    仕分け作業の効率化を図るため、商品を複数の小型AGV(無人搬送車)で搬送する自動出荷システム「T-Carry system」と「シャッターアソートシステム」を導入した。小型AGVが作業者の元に商品を運び、作業者は出荷に必要な数量を「シャッターアソートシステム」に入れるため、繊細な商品の仕分け作業が可能になった。同時に180店舗分の仕分け作業を行うことが可能で、40台以上のAGVが9000個の商品をステーション(=シャッターアソートステム)に運ぶ。

    ■ハピネット・ロジスティクスサービス 物流センターの省人化・自動化への取り組み
    取り扱い商材の多様化や顧客からのニーズに高品質かつ迅速に対応するため、高速自動ピースソーターや協働型ピッキングアシストロボット、ロボット仕分けソーター、自動梱包機など先進的なソリューションを導入し、処理能力の向上に日々取り組んでいる。

株式会社ハピネット
https://www.happinet.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ハピネット
設立
1969年6月
代表者
代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
決算期
3月
直近業績
売上高3504億6100万円、営業利益86億7900万円、経常利益89億7400万円、最終利益65億8100万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7552
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