9月19日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前営業日比775円16銭高の3万7155円33銭でこの日の取引を終えた。利下げを決めた米国連邦公開市場委員会(FOMC)通過後にドル高・円安が進行し、輸出関連株を中心に幅広い銘柄が物色された。一時1000円を超える上げ幅となる場面もあった。明日は日銀金融政策決定会合の結果公表を控えており、政策金利は据え置きになるとの見方が広がっているという。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている93銘柄のうち、上昇は71銘柄(76%)、下落は15銘柄(16%)、変わらずは7銘柄(8%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。
個別では、セルシス<3663>がストップ高。前日9月18日に東証の承認を受けて、東証スタンダード市場から東証プライム市場に上場市場区分を9月25日付で変更すると発表したことが市場の評価材料になった。
サンリオ<8136>が年初来高値を更新。インバウンド関連の一角として物色の矛先が向かったようだ。日本政府観光局(JNTO) は、9月18日、8月の訪日外客数は、前年同月比36.0%増の293万3000人で7か月連続で同月過去最高を記録したと発表した。まんだらけ<2652>やタカラトミー<7867>、壽屋(コトブキヤ)<7809>なども買われた。
フリュー<6238>が反発。前日9月18日に2024年8月の月次売上を発表し、前年同月比2.6%増の38億3200万円だったと発表した。主力の世界観ビジネスが同7.3%増の22億9200万円と伸び、全体をけん引した。国内クレーンゲーム景品や海外物販が好調だった、としている。
ソニーグループ<6758>が続伸。大和証券が同社株のレーティングを「1」から「2」に引き下げるとともに、目標株価を1万8000円から1万6000円に引き下げていた。
このほか、ケイブ<3760>が反発。子会社でらゲーがリリースしたスマートフォンゲーム『メテオアリーナ』を前日9月18日のリリース後、同社株は一時急騰したものの、引けにかけてはマイナスに転じていた。この日は自律反発狙いの買いやショートカバーが入ったものと見られる。
他方、アピリッツ<4174>やメガチップス<6875>、サン電子<6736>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>などが売られた。