【レポート】『ペルソナ5:The Phantom X』発表会で日本展開を正式発表! Lyn(稲泉りん)さんによる生ライブも披露!


セガ・アトラスは、9 25 日、都内・品川プリンスホテル アネックスタワー 3FのクラブeXにて、『ペルソナ5:The Phantom X』発表会および『メタファー:リファンタジオ』完成披露会「ワールドメタファーサミット」を開催した。

▲会場には、今後発売を予定している『ペルソナ5: The Phantom X』や『メタファー:リファンタジオ』の関連グッズも展示されていた。

本稿では、第一部にあたる『ペルソナ5:The Phantom X』発表会についてのレポートをお届けしていく。本イベントには、以下の開発スタッフやゲストが登壇した。また、MCはフリーアナウンサーの松澤ネキさんが務めた。

【登壇者】
和田和久氏(アトラス): 「ペルソナ」シリーズ統括プロデューサー
宇田洋輔氏(アトラス):『ペルソナ5: The Phantom X』チーフプロデューサー
松永純氏(セガ):『ペルソナ5: The Phantom X』開発プロデューサー
酒井祐太氏(セガ):『ペルソナ5: The Phantom X』運営ディレクター
【ゲスト】
野中藍さん
Lyn(稲泉りん)さん

イベントが始まると、声優の野中藍さん、アトラスより「ペルソナ」シリーズ統括プロデューサーの和田和久氏、『ペルソナ5:The Phantom X』チーフプロデューサーの宇田洋輔氏、セガより『ペルソナ5:The Phantom X』開発プロデューサーの松永純氏、『ペルソナ5:The Phantom X』運営ディレクターの酒井祐太氏が登壇。挨拶を行った後、和田氏が『ペルソナ5:The Phantom X』の日本展開が決定したことを正式発表した。



●『ペルソナ5』とは
『ペルソナ5』は2016 年の発売以来、全世界で数多くのゲームアワードを受賞し、多くの方から熱い支持を得ている学園ジュブナイルRPG。『ペルソナ5 』の唯一無二の世界観やキャラクター、洗練されたユーザーインターフェースやサウンドは、その後の関連シリーズにも受け継がれ、サウンドアクション『ペルソナ5 ダンシング・スターナイト』、アクションRPG 『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントムストライカーズ』、SRPG 『ペルソナ5 タクティカ』など、様々な派生作品が生まれ、全世界のシリーズ累計販売本数は1,000 万本を突破している。



本作の開発経緯について和田氏は、『ペルソナ5』の魅力をもっと多くの人に手軽に楽しんでほしいという想いで、セガ・アトラス・Perfect World3社が運営型オンラインゲームとして共同開発をスタートしたと語った。


▲左から順に、MCの松澤さん、声優の野中さん、開発陣の和田氏、宇田氏、松永氏、酒井氏。

また宇田氏は、本作では『ペルソナ5』の世界を舞台に新たな少年少女たちが新しい物語を繰り広げると話した。『ペルソナ5』をもう一度0から遊びなおせる世界を目指して制作を行っているという。メインストーリーはアトラスを中心に3社で進めているため、「ペルソナ」シリーズらしい物語を楽しめるようになっているとの話だった。



対応プラットフォームは、モバイル(iOSAndroid)とPCGoogle Play GamesSteam)のクロスプラットフォームで展開。セーブデータは共有できるので、家ではPC版を、外ではモバイル版をというように使い分けることが可能となっている。

開発するうえでのポイントを問われた松永氏は、オンラインゲームの中でもコンシューマーゲームに近い仕様になっているとコメント。メインストーリーの部分はノンストップで「ペルソナ」シリーズを遊んでいるかのような体験ができるという。一方、サブストーリーではよりオンラインゲームとして長く楽しめるような工夫が施されている。少し外に出た際に遊べるようにクエストの長さを調整していたり、隙間時間にレベル上げができるようなボリュームに調整している。マイペースに遊んでほしいので、期間が空いた際には前のシナリオを思い出せるようなフックを入れていると語った。



和田氏曰く、本作の目指すところは「ずっと『ペルソナ』の世界を楽しみ続けられる新しい『ペルソナ』」だという。これには野中さんも「現代は忙しい人も多いので、隙間時間でも楽しめたらいい気分転換になって仕事も捗りますね」とコメントした。

■ストーリー・キャラクター紹介

ここからは『ペルソナ5:The Phantom X』の概要をより詳しく紹介。

【ストーリー】


本作では、『ペルソナ5』の世界をもとにしつつ、新たなキャラが新たなストーリーを紡いでいく。人々が欲望を失い、不思議なほどに無気力が蔓延した世界で、主人公たちが怪異に抗っていくという物語が展開される。

また、『ペルソナ5』の主人公である「ジョーカー」も登場することが発表された。公開された映像では『ペルソナ5: The Phantom X』の主人公と敵対しているようなシーンが明かされたが、なぜ2人が戦っているかについてはぜひプレイして確かめてほしいとのことだった。また、街中には『ペルソナ5』に登場したキャラにも出会えるかもとのこと。



宇田氏は、本作が「ペルソナ」シリーズ初プレイという方でも楽しめるよう制作しているので、『ペルソナ5:The Phantom X』をきっかけに『ペルソナ5』とどう繋がっているのかを知っていくのも面白いかもしれないと話した。

【キャラクター】

主人公は、従来のシリーズ通りプレイヤーの分身となるため、名前は自由に付けられる。ペルソナは「ヤノシーク」、コードネームは「ワンダー」で、下北沢付近にある「枯渇学園高校」に通っているという情報が明かされた。


独特な言葉遣いが多く、少し抜けているところもあるルフェル。愛嬌もあり、この世界の異変に詳しい謎多きキャラクター。主人公にメメントスのことを説明するなど、ナビゲーター的な役割を担っている。ペルソナは「ロブロイ」。CVは本イベントにも登壇している野中さんが担当。


主人公のクラスメイトである新井素羽。運動神経が抜群で快活な女子生徒。ペルソナは「アルビルダ」、コードネームは「クローザー」。ゲーム冒頭から登場し、メインストーリー1章から彼女の物語が展開する。


加納駿。ペルソナは「マンドラン」、コードネームは「ソイ」。序盤から登場するが、彼の物語が展開するのはメインストーリー2章からとなっている。


多祢村理子。ペルソナは「チヨメ」、コードネームは「ウィンド」。物語冒頭から学園の風紀委員として登場する彼女の物語はメインストーリー3章から展開する。

ここで、本作および「ペルソナ」シリーズのキャラクターデザインを担当している副島成記氏が登壇。『ペルソナ5: The Phantom X』では、東京らしいキャラクターを描いてみたいということで、怪盗服にもサイバー都市の雰囲気を取り入れたとコメント。『ペルソナ5』のジョーカーとはまた違った魅力が出せればと考えて制作したと語った。

 
▲キャラクターデザインを担当した副島成記氏。



■ゲームシステム

昼は学生として生活する主人公たちは、街でさまざまな人々と関わっていく。『ペルソナ5』から引き続き渋谷や新宿が登場するほか、主人公の自宅がある場所として新たに「雑司ヶ谷」が新たに加わっている。これまでに登場した街にも新しいビルが増えていたりするため、今まで歩いたことのある街も新鮮な感覚で歩けるようになっている。


▲『ペルソナ5』主人公の自宅(ルブラン)があった四軒茶屋にもゲーム序盤から行けるとのこと。

松永氏は、画質はPCを基準にして制作しているため、ぜひ機会があればPCでプレイして街の綺麗さを体験してほしいと語った。

一方、夜は怪盗としてメメントスやパレスに繰り出す主人公たち。バトルコンテンツはリリース後もアップデートによりどんどん拡張されていく予定とのこと。メメントス探索ではルフェルが車になったり、ベルベットルームにイゴールが登場したりと、「ペルソナ」シリーズのお約束も踏襲。なお、今回のベルベットルームは海底トンネルのイメージで登場するとのこと。宇田氏は、イゴールの今回の従者である「メロペ」について、いつもの従者とは少し違うところがあるのでよく見てほしいとファンに投げかけた。




バトルシステムは『ペルソナ5』のものを踏襲しつつも、より遊びやすくなるようPerfect Worldがマイナーチェンジ。各キャラクターには「ハイライト」という必殺技も用意されており、より映えるバトルが楽しめるようになっている。

また、怪盗団をサポートする「怪ドル(※怪盗とアイドルを足した造語)」というキャラが登場。共にメメントスを探索するなど、同じパーティで共に戦うことができるという。主人公が現実世界で認知した人物たちが認知存在としてダンジョンに顕現。主人公がそのキャラをどう認知しているかで姿が変わるため、必ずしも現実世界の姿と一致するわけではないと酒井氏は話した。



イベント後半には、本日(925日)より公式サイトがオープンしたことも発表。事前登録キャンペーンとして、「公式Xをフォロー」または「公式LINEを友だち追加」で5万件を突破すれば、正式サービス開始時にガチャチケ10枚をプレゼントすることも明かされた。




また、日本国内でのクローズドβテスト(CBT)を開催決定。募集期間は、本日(925日)~106日まで。実施期間は追って発表されるとのこと。なお、募集人数を越えた場合は抽選での参加になることを付け加えた。



さらに、明日(926日)~29日まで開催される「東京ゲームショウ2024」にも出展決定。いち早く本作をプレイできるプレミアム試遊のほか、コスプレイヤーと撮影できるフォトスポットや、Lyn(稲泉りん)さんによるライブ(※929日のみ)も予定している。プレミアム試遊では、ストーリーを体験できる「ストーリーモード」と、バトルを体験できる「ベルベットルームの試練」を用意。バトルの難易度は3段階あり、一番難しい段階はかなり歯応えがあるバトルが楽しめるようになっているとのこと。会場にはヘッドフォンも用意しているため、ぜひBGMやボイスを楽しみながらプレイしてほしいとの話だった。



そのほか、ブース内で事前登録した画面を見せるとオリジナルメモ帳をプレゼント。試遊後にアンケートに答えるとオリジナルうちわをプレゼントする。各日程、数に限りがあるため、欲しい方は早めにブースを訪れよう。


▲会場でもらえるオリジナルうちわについても野中さんが実際に見せてくれた。

その後、Lyn(稲泉りん)さんが登壇し、生ライブを披露。『ペルソナ5: The Phantom X』や『ペルソナ5』の楽曲を歌い上げた。



最後に和田氏は「本当にここまで凄く苦労して作ってきました。3社協力して非常に良いものが出来上がったので、皆さんに遊んでほしいです。東京ゲームショウ2024に来られる方はぜひ現地で本作を触ってみてほしい」との想いを述べてイベントの締めとした。


(取材・文 編集部:山岡広樹)

■『ペルソナ5: The Phantom X』

 


🄫 [2024] Perfect World Adapted from Persona5🄫ATLUS. 🄫SEGA.

株式会社セガ
https://www.sega.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
企業データを見る
株式会社アトラス
https://www.atlus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社アトラス
設立
2013年9月
代表者
代表者 大橋 修
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