【ゲームエンタメ株概況(10/1)】急落後の自律反発も国内政治や中東情勢への警戒感が上値抑える GENDAやサン電子、タカラトミーが年初来高値更新

10月1日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比732円42銭高の3万8651円97銭でこの日の取引を終えた。一時、798円58銭高となる場面があった。前日に日経平均が1900円超の急落となったことから、輸出関連株を中心に自律反発を期待した買いや買い戻しが入った。ただ、国内政治の先行き不透明感と中東情勢への警戒感から強く、上値を抑える要因となった。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている93銘柄のうち、上昇は66銘柄(71%)、下落は22銘柄(24%)、変わらずは5銘柄(5%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

個別株では、GENDA<9166>が年初来高値を更新した。この日はグループ会社のシン・コーポレーションがカラオケ施設運営事業を展開するアトムの運営するカラオケ施設1店舗を取得し、11月に「カラオケBanBan 仙台大和町店」としてオープンする予定と発表したことが材料視された。

ワンダープラネット<4199>が3日ぶりに反発。2024年8月期の業績について最終黒字転換となる見通しを発表したことが好感されたようだ。同社は前日、2024年8月期の決算について、売上高24億4000万円(前の期比29.6%減)、営業利益1億2000万円(同144.9%増)、最終利益9000万円(前の期は2億3600万円の損失計上)となる見通しと発表した。

バンダイナムコホールディングス<7832>が反発。前日大きく下げたこともあり、自律反発狙いの買いが入ったほか、みずほ証券の目標株価引き上げが材料視されたようだ。みずほ証券が同社株のレーティングについて「中立」の継続としつつ、目標株価を3100円から3500円に引き上げたとの観測が出ている。

ネクソン<3659>が反発。前日は寄り付きが大きく下げたものの、引けにかけて上げ幅を縮小するなど底堅さを見せたが、この日も寄り付き直後に一時マイナスとなった後、プラスに転じて堅調な動きを見せている。東海東京証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」の継続としつつ、目標株価を3930円から3850円に引き下げたとの観測が出ている。

また、サン電子<6736>やタカラトミー<7867>、セルシス<3663>も年初来高値を更新したほか、自律反発狙いの物色が入っており、アイビス<9343>やドリコム<3793>、バンク・オブ・イノベーション<4393>など前日大きく下げた銘柄が大きく上昇した。

一方、まんだらけ<2652>が年初来安値更新。前日9月30日、2024年8月の月次売上高を発表し、既存店が前年同月比3.4%増の11億4800万円、全店が同7.0%増の11億8800万円だったと発表した。全店売上の前年同月比プラスは29ヶ月連続となったが、伸び率が低下してきたとの懸念が出ている模様。ほか、東京通信グループ<7359>も年初来安値を更新した。