【ゲームエンタメ株概況(10/25)】株主優待制度の新設を発表のモバイルファクトリーが後場急騰 新株予約権発行による希薄化懸念でアクセルマークは4日続落
10月25日の東京株式市場では、日経平均は反落し、前日比229.37円安の3万7913.92円で取引を終えた。前日の米NYダウの下落に加え、週末の衆議院選挙を前にポジション調整の売り物が出たこともあって、終日軟調な推移となり、3万8000円台を割り込んで取引を終えた。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業94銘柄のうち、上昇は16銘柄(17%)、下落は75銘柄(80%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄が大勢を占めた。
中で、モバイルファクトリー<3912>が後場に入って急騰し、年初来高値を更新した。モバイルファクトリーは、後場場中に通期業績予想の下方修正を発表したものの、同時に年2万円分のデジタルギフトを贈呈する株主優待制度の新設を発表したことが市場の評価材料となったようだ。
また、前日10月24日に発行済株式総数の2.60%に当たる45万株、1億2000万円を上限とした自社株買いを実施すると発表したSEH&I<9478>が反発し、エディア<3935>やNJHD<9421>が買われた。
岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を4000円から4500円に引き上げたバンダイナムコHD<7832>は大引けにかけてプラス圏に浮上した。
半面、アクセルマーク<3624>が変わらずを挟んで4日続落となり、一時121円まで売られた。アクセルマークは、前日10月24日に複数の新株予約権の発行により、総額12億1200万円の資金調達を行うことを発表しており、すべて権利が行使された場合の株式の希薄化率が96.75%となることが市場から嫌気されたもようだ。
ほか、Aiming<3911>やKLab<3656>が年初来安値を更新し、マイネット<3928>やアピリッツ<4174>などの下げがきつい。
会社情報
- 会社名
- アクセルマーク株式会社
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 松川 裕史
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高15億8400万円、営業損益3億500万円の赤字、経常損益2億5000万円の赤字、最終損益3億8800万円の赤字(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3624
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912
会社情報
- 会社名
- SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(SEH&I)