スマートフォンアプリ市場は、日々新作ゲームがリリースされる。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。
gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。
それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。
そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了する瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開している。
今回は、2025年3月9日19時2分をもってオンライン版が終了となった、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>の『メギド72』をピックアップする。
◆DeNA『メギド72』(Since 2017 to 2025)
まずは『メギド72』の概要について。
『メギド72』は、主人公の少年ソロモンが、伝説の指輪の力で72柱のメギド(悪魔)を従え、最終戦争「ハルマゲドン」の危機から世界を救う旅へと向かうフォトンドリヴン世界救済RPGで、2017年12月7日にリリース。
サービス開始から約7年2ヵ月でのサービス終了(オンライン版)となった。
◆タイトル発表からサービス終了までの歴史を振り返る
続いて、『メギド72』発表からの歴史を振り返っていこう。
DeNAから発表された新タイトル『メギド72』は、2017年11月6日に事前登録受付をスタート。翌3日後にはPV第1弾および漫画家の六甲島カモメ先生による公式Webコミックを配信している。(関連記事)
それから約1ヵ月後の2017年12月7日、『メギド72』は正式サービスを開始した。
リリース後はメインクエストの追加や、新キャラクターが登場する召喚やイベントクエストなどの施策を定期的に展開していった。
ちなみに2018年7月2日、DeNAはフォトンドリヴン世界救済RPG『メギド72』のタイトル名に合わせて、7月2日を「メギドの日」に決定することを発表している。(関連記事)
2018年9月29日のApp Storeの売上ランキング(ゲームカテゴリー)では、『メギド72』が前日286位から257ランクアップして29位まで急上昇。同タイトルがトップ30位圏内にランクインしたのはこれが初となった。(関連記事)
※ちなみにGoogle Playの売上ランキングは、2018年12月10日に前日の47位から18位に上昇し、初のトップ30入りを果たしている。配信1周年施策が浮上の起爆剤となったもよう。(関連記事)
また、同年10月28日(日)に初の公式リアルイベント「メギド72 banquet ~ソロモン王たちの祝宴~」を開催、11月30日には『メギド72』初のTVCMの放映、「コミックマーケット95(C95)」DeNAブースにおける『メギド72』オリジナルグッズの販売など、ゲーム外の展開も目立つ年となった。
▲2018年12月7日、1周年を記念した様々なキャンペーンを開催。同年12月9日からはTVCM第2弾を放映した。
2019年以降も、さまざまな動きを見せた『メギド72』。その出来事をここで網羅するには約7年2ヵ月という歴史は長かった。というわけで、gamebiz(旧Social Game Info)で取り上げてきた『メギド72』関連記事については下の記事一覧ページをチェックしてほしい。
と、投げっぱなしにするのも忍びないので、大きなトピックに触れておきたい。
2019年9月13日、日本ゲーム大賞 2019(JGA2019)が、年間を代表するに相応しい作品が選出する「日本ゲーム大賞 2019 年間作品部門」の受賞各賞を決定。その中で『メギド72』が唯一スマートフォンタイトルで受賞(優秀賞)。
斬新なバトルと秀逸なストーリー展開、3D で描かれた個性あふれるキャラクターや生音源で作られたゲーム音楽など、その全てのクオリティの高さに、多くのファンから「スマホ RPG の最高傑作」「もはやスマホの枠を超えた」と絶賛の声が寄せられたという。
もうひとつは、2022年12月7日にリリース5周年を迎えた『メギド72』の、Twitterアイコンをジャックするキャンペーンだ。本キャンペーンは、特設サイトにアクセスして参加することで、参加者のTwitterアイコンがソロモンの号泣アイコンに変化するというもの。見た目的にもかなりインパクトがある施策となっており、これが要因で「メギド72」がトレンドワードに急浮上した形となった。(関連記事)
そして2024年11月28日、2025年2月に予定されている7.2周年をもってストーリーを完結すること、2025年3月9日19時2分をもってオンライン版を終了し、オフライン版に移行することが発表された。(関連記事)これが『メギド72』ファンにとって一番大きなニュースになったのではないだろうか。
◆1週間前からプレイ…有終の美(サ終)を見届ける
『メギド72』の発表からサービス終了決定までの流れをお届けしたところで、ここからはサービス終了1週間前の2025年3月3日からログインしたプレイ記録をダイジェストでお届けする。
まずはいつも通り、アプリをインストールしてゲームデータをダウンロード。データのサイズを見ると、『メギド72』の歴史の重さがビッシビシ伝わってくる。
▲プレイヤーネーム、別にふざけているわけではありません。筆者、モンが付く名前を見るとミドルネームとして“え”を入れたくなるのです。
▲最初に引くことができた召喚は一発逆転のバーストスタイルを選択。こんなん出ましたけど~(泉アツノさん風)
プレイヤーネームを決め、チュートリアルガチャ的な召喚して、プレイする準備は整った。と、思いきや何やら「オフライン版に移行するためにデータのダウンロードが必要だから、今のうちに一括ダウンロードしときや~」といったニュアンスのメッセージが舞い込んできた。
筆者は忘れん坊将軍なので、ポカする前に一括ダウンロードしておくことに。なんかずっと何かしらのダウンロード中画面を眺めているなぁ。
そんなこんなで、ようやくオフライン版の一括ダウンロードを終え、今度こそ物語を始める時が来た。筆者はサービス終了までの1週間、チクチクとクエストに挑み、ストーリーを進めていった。
プレイしていて気づいたんだけど、『メギド72』普通に面白い。「いまさらかよ!」というお叱りの声を真摯に受け止めつつ、さすがは日本ゲーム大賞2019で年間作品部門・優秀賞を受賞した作品だな、と素直に思った次第。
上の画面の通り、ある程度クエストを進めると壁にぶち当たるので、色々なキャラをゲットしたり、レベルを上げて素材を集めて進化させたり、筆者なりにパーティーを鍛えていった。
ちなみに1週間プレイした中での筆者お気に入りのキャラは、マルコシアスちゃん! シスターみたいな風貌なのに、巨大な銃火器をぶっ放す。そのギャップがたまらんのです。
マルコシアスちゃんに自分の罪を懺悔しながら数日が経ち、ついに『メギド72』のサービス終了当日を迎えた。筆者は終了時刻の1時間前に最終ログインを果たした。
そう言えば、筆者はこれまでに多くのサ終タイトルを見届けてきたが、今回、日曜日にサービス終了という珍しいケースだった。これは勝手な推測だが、もしかするとより多くのファンがログインしやすい曜日を選んだのかもしれない。ただ、終了時刻が19時ジャストではなく、19時2分というのはどういう理由なのかはわからない。
さて、いつもなら他のプレイヤーさんのログイン状況などをチェックしているのだが、『メギド72』ではほかのプレイヤーさんとの接点がほとんどなかった(筆者が気づいていないだけかもしれない)。
唯一ログイン状況を確認できたのは、下の画面にある“みんなの編成”だった。クリアーデータを見る限り、サ終当日の3月9日になっていたので、きっと多くのプレイヤーさんがオンライン版最後のログインをしていたのだろう。
さて、終了時刻までまだ時間はある。結局、この日までに筆者が進めたクエストは2章あたり。全然進んでいないのは百も承知だけど、通常業務との兼ね合いもあるので見逃していただきたい。
で、画面左上を見てみると、クエストスキップなるものが! どうやらクエストの終盤までスキップできるようだ。なんだか昔『スーパー●リオブラザーズ』でワープゾーンを見つけて先のステージに進めることがわかった時のような感動が蘇ったよ。
というわけでZ世代よろしくタイパ重視で終盤のクエストにレッツトライ!
▲さすがは終盤のクエスト。なんかもうおどろおどろしい。それは例えるならエジプトにあるD●Oの館のように。
▲敵か味方か、はじめましてなキャラクターが登場した。
▲ヤバい雰囲気の敵が立ちはだかり、筆者の脳内に「見たことない魔物」がBGMとして流れた。
▲見たか!これがモラクスのパワーだぜ!!
▲「い、一撃で!? 一撃で撃破か!」(赤い●星)
まぁ結果はご覧の通り、当たり前にボコられた。そりゃそうだ、これで突破できたらゲームバランスおかしいもん!(開き直り)
そうして、身の丈に合わないクエストに挑戦していたところでサ終の時刻を迎え……。
こうして、『メギド72』は約7年2ヵ月の歴史に幕を下ろしたのだった。
▲サービス終了後の公式X(Twitter)。
と、『メギド72』のオンライン版は終了となったが、オフライン版という存在があるのでファンの皆さんは引き続きそちらで楽しんでいただければと。
あと、一応他社メディアなので、あんまり大きな声じゃ言えないから、こっそりと。週刊ファミ通2025年3月13日号(No.1888 / 2025年2月27日発売)で『メギド72』特集が8ページ掲載されていたよ。
「ふざけんなよ! 1ヵ月も前の情報じゃねーか。もう本屋に置いてねーよ!」って言いたい気持ちはわかる。でもでも、たしか週刊ファミ通のバックナンバーは、電子書籍配信サービス「BOOK☆WALKER」などで購入できたと思うから、興味がある方はちょいと調べてみてくださいな。
©DeNA Co.,Ltd.
◆【サービス終了、その瞬間】バックナンバー
前回の記事 ⇒ マイネットゲームス『ひぐらしのなく頃に 命』…『ひぐらしのなく頃に』を通ってこなかった子(筆者)は血祭りじゃすまんねぇ
24年4月~10月掲載記事まとめ ⇒ 『エンキル』『タクトオーパス』『超速GP』『DQチャンプ』『スカフォト』『パワサカ』
2024年に注目を集めた記事は? ⇒ 2024年の年間PVランキングトップ10を発表…本企画担当が選ぶ今年最も印象に残る”終わり方”をしたタイトルも
番外編もチェック ⇒ 番外編「after that サービス終了」(2024年)…『シノアリス』『タクトオーパス』『ミニ四駆 超速GP』等のその後をリサーチ
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432