【サービス終了、その瞬間】2024年の年間PVランキングトップ10を発表…本企画担当が選ぶ今年最も印象に残る”終わり方”をしたタイトルも

スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。

gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。

それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。

そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開している。

今回は、2024年1月1日~12月26日の集計期間で、「サービス終了、その瞬間」のPVランキングトップ10を紹介する。

24年「サービス終了、その瞬間」PVランキングTOP10

それでは早速、今年の「サービス終了、その瞬間」のPVランキングトップ10を見てみよう。

順位
記事名
1

DeNAとバンダイナムコFW『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』…運命が再び動き出すその日が来る事を願って
(24年4月22日掲載)

2

スクエニ『DFFオペラオムニア』…光の戦士だったプレイヤーたちと過ごした約7年の物語に幕を下ろす
(24年3月18日掲載)

3

バンダイナムコENT『ONE PIECE サウザンドストーム』…その最後を見届けるべく多くのプレイヤーが酒場に集結
(24年2月5日掲載)

4

KONAMI『実況パワフルサッカー』…ゲームが終わる事はある。ただ終わるにしても自分たちのプレイをやりきって終わるのと、そうでないのでは大きな違いだ(オシム風)
(24年10月21日掲載)

5

スクエニ『ドラゴンクエスト チャンピオンズ』…終了間際に出会ったギルドマスターと交わす最初で最後の言葉
(24年8月12日掲載)

6

バンダイナムコENT『ミニ四駆 超速GP』…”小さなレーサー“だった全ての大人たちがチェッカーフラッグを受けた
(24年5月20日掲載)

7

WFS『消滅都市』…作品に対するファン達の愛は永遠に不滅! 公式全国大会初代王者からのメッセージも
(24年3月4日掲載)

8

ポケラボとスクエニ『SINoALICE(シノアリス)』…長年遊んでくれたファンに贈った『シノアリスだったナニカ』という最高の終わらせ方
(24年1月29日掲載)

9

アカツキゲームス『八月のシンデレラナイン』…栄冠は「夢を失った少年」と「夢を諦めていた少女」に輝く
(24年12月23日掲載)

10

セガ『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』…様々なキャストに筆者のゲームの思い出を重ね合わせながら、その最後を見届ける
(24年1月15日掲載)

『FF』や『ONE PIECE』『ドラクエ』などの人気IP関連作品や、『消滅都市』『シノアリス』といったご長寿タイトルを押し退け、もっとも注目されたのはディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>とバンダイナムコフィルムワークスの『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』という結果に。

本作は、音楽の力を身に宿した少女たち「ムジカート」と共に人類の敵「D2」に立ち向かう、世界を調和に導くシンフォニックRPG。サービスは約10ヶ月でのサービス終了となったが、ゲーム以外にTVアニメも展開していたこともあり、『タクトオーパス』に思い入れのあるファンの方々に注目されたということだろうか。


▲世界一どうでもいい情報だが、ゲーム内のキャラクターが筆者に対して話しかけてくる、という手法をこの『タクトオーパス』の記事から使うようになったのだ。たま~にだけども。

続いて注目してもらいたいのが、9位にランクインしたアカツキゲームスの『八月のシンデレラナイン』。

何が言いたいのかというと、『ハチナイ』は今月12月17日にサービスが終了し、「サービス終了、その瞬間」で取り上げたのが12月23日。で、このPVランキングの集計期間は12月26日までだから、4日間でトップ10にランクインするという注目度の高さを示したのだった。

余談だが、11位には「24年4月~10月掲載記事まとめ」が入っていた。まとめ記事がここまで上位に来たのは、本企画始まって以来の事なので、今年の注目トピックスのひとつとして挙げさせてもらった。

【オマケ】筆者の印象に残った“終わり方”をみせたタイトル

年内最後のご挨拶代わりに、今年掲載したタイトル群から、もっとも印象に残る“終わり方”をした作品を紹介しておこう。

この企画では、サービス終了の1時間前に最終ログインをして、ゲーム内でどんな事が起きているのかを確認するのが常例…なのだが、それが覆されたという意味では『ハチナイ』だろう。

『ハチナイ』は24年12月17日17時をもってサービスが終了することは事前に把握していたので、16時に最終ログインしたのだが、その日は13時~17時までメンテナンス中だったのだ…。

これは事前にそれを知らなかった筆者のミスであり、ポカした状態である為、もっとも印象に残る“終わり方”とはちと違う気が。

じゃあどのタイトルが印象深いんだい? と聞かれたら『SINoALICE(シノアリス)』と答える。

『シノアリス』はサービス終了後に『シノアリスだったナニカ』というアプリ名となり、アプリアイコンのデザインも変更された。

サービス終了後にオフライン版を展開するタイトルは他にもあるのだが、『シノアリス』のソレは特に凝っているな、と感じたわけで。


▲こういう演出も印象的だった。

と、今回は『シノアリス』を挙げさせてもらったけど、オフライン版を用意してくれるタイトルはみな、それまで遊んでくれたプレイヤーに対しての最高の終わらせ方を見せていると思っている。

※もちろんオフライン版を用意するのも簡単なことじゃないと思うから、オフライン版を出していないタイトルの気持ちも理解しているつもりです。

【サービス終了、その瞬間】バックナンバー

前回の記事 ⇒ アカツキゲームス『八月のシンデレラナイン』…栄冠は「夢を失った少年」と「夢を諦めていた少女」に輝く

24年4月~10月掲載記事まとめ ⇒ 『エンキル』『タクトオーパス』『超速GP』『DQチャンプ』『スカフォト』『パワサカ』

番外編もチェック ⇒ 番外編「after that サービス終了」(2023年)…『ハニプレ』『ダイの大冒険 魂の絆』『ロックマンXDiVE』等のその後をリサーチ

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