【サービス終了、その瞬間】DeNAとバンダイナムコFW『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』…運命が再び動き出すその日が来る事を願って

スマートフォンアプリ市場は、日々新しいゲームがリリースされている。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。

gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。

それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。

そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了するその瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開している。

今回は、2024年4月9日13時をもってサービスが終了となった、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>とバンダイナムコフィルムワークスの『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』(以下、タクトオーパス)をピックアップする。

DeNAとバンダイナムコFW『タクトオーパス』(Since 2023 to 2024)

まずは『タクトオーパス』の概要について。

本作は、音楽の力を身に宿した少女たち「ムジカート」と共に人類の敵「D2」に立ち向かう、世界を調和に導くシンフォニックRPG。

重厚な世界観のメインストーリーに加え、「ムジカート」と1対1で絆を深めていく交流システム「ティーブレイク」や、戦略的なターン制コマンドバトル、豊富なミニゲーム等やりこみ要素が豊富なゲームとなっている。

『タクトオーパス』は2023年6月28日よりサービスを開始しており、それから約10ヶ月でのサービス終了となった。

タイトル発表からサービス終了までの歴史を振り返る

続いて、『タクトオーパス』発表からの歴史を振り返っていこう。

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が2021年3月18日に、新プロジェクトとして『takt op.(タクトオーパス)』のティザーサイトをオープンするとともに、公式Twitterを開設(関連記事)。そして同年3月26日に制作発表を行う生放送を実施し、クラシックの楽曲をモチーフにした少⼥たちが戦う新プロジェクト『takt op.(タクトオーパス)』を発表した(関連記事)。

新プロジェクト発表から数ヵ月が過ぎた2021年6月7日、DeNAとバンダイナムコアーツが、スマホ向けゲーム『takt op.(タクトオーパス) 運命は真紅(あか)き旋律の街を』を、2021年に配信予定であることを発表した。

なお、DeNAは本作の企画・配信を担当。また、本作の原作を広井王子氏、シリーズ構成/脚本を高羽彩氏、音楽をノイジークロークの坂本英城氏、主題歌を中島美嘉さんが担当することも明かされた。このほか、PVや「くるみ割り人形」「ボレロ」のキャラ紹介PV、キャラクター原案・LAMさんによるキャラクターメイキング映像も公開となった(関連記事)。

2021年6月27日には、MAPPA×マッドハウスが手掛けるTVアニメ『takt op.Destiny』の作品情報が解禁(関連記事)となったほか、同年7月2日に『タクトオーパス』を中国本土でも配信することが明らかに。現地でのタイトルは『宿命回响』で、中国子会社のDeNA Chinaを通じて配信するとした(関連記事)。

と、当初予定されていた2021年配信に向けて様々な情報が公開される中、2021年11月15日、『タクトオーパス』のリリースが延期されることが明らかになった。TVアニメが同年10月より放送されており、それに合わせてリリースする予定だったと思われるが、延期となってしまった。

配信時期は改めて発表とし、配信延期の理由については「より楽しんでもらえるサービスとするため、さらなるゲームのクオリティ向上を目指すため」とした。

リリース時期は延期となったが、2021年12月22日より『タクトオーパス』の事前登録の受付がスタート。合わせて60秒CMを公開した(関連記事)。

2022年になり、しばらく目立った動きが見られなかった『タクトオーパス』だが、DeNAが、同年5月10日に発表した2022年3月期の決算で、『タクトオーパス』やグローバル市場に向けた大型IPタイトルを下期(22年9月以降)を中心にリリースする予定であるとした(関連記事)。

そして2022年9月26日には、声優の本渡楓さん、依田菜津さん、立花日菜さんが出演する『タクトオーパス』公式情報番組「takt op.情報局 #01~最新情報公開SP~」を配信(関連記事)。その番組内で『タクトオーパス』のリリース時期を2023年春に延期すること、クローズドβテストを2022年12月に実施予定であることが発表された(関連記事)。

2023年に入り、『タクトオーパス』リリースの目途が立つ。2023年2月14日に『タクトオーパス』が同年6月下旬に配信することが発表された。

なお、事前登録者数については、同年3月末時点で100万人、同年6月末時点で150万人を突破している。

ちなみに『タクトオーパス』は2023年6月26日より各ストアからのアプリ事前ダウンロードを開始。6月26日時点でApp Storeの無料ゲームランキング1位を獲得し、満を持して同年6月28日に正式サービスを開始した。

サービス開始後の『タクトオーパス』は、2023年6月29日のApp Storeセールスランキング(ゲームカテゴリー)で初登場で14位にランクイン(関連記事)。同年6月29日のGoogle Playの無料ランキングでも首位の座についた。

2023年7月1日には、本アプリが100万ダウンロードを突破したと発表。その勢いのまま同年7月5日よりアニメ『takt op.Destiny』とのコラボイベント「巨人の凱旋」(関連記事)、7月26日から同じくコラボイベント「扉を開けば」(関連記事)を開始した。

その後、定期的に新ムジカートを登場させたり、新イベントの開催、リリース100日を迎えての大型アップデートや記念キャンペーン(関連記事)、ハーフアニバーサリー(関連記事1関連記事2)といったゲーム内施策を展開。

また、2023年9月23日~10月22日にかけては『タクトオーパス』シリーズの展示会「takt op. The Power of Musicarts. 展」(関連記事)を東京アニメセンターで開催するなど、ゲーム内外でファンを楽しませる施策を打っていった。

ハーフアニバーサリーを終え、次は1周年と思われたが、2024年2月8日に『タクトオーパス』のサービスが同年4月9日をもって終了することが発表されたのだった。発表当日には、これまで遊んでくれたユーザーに向けて運営プロデューサーレターも掲載されている。

1週間前からプレイ…有終の美(サ終)を見届ける

『タクトオーパス』の発表からサービス終了決定までの流れをお届けしたところで、ここからはサービス終了1週間前の2024年4月3日からログインしたプレイ記録をダイジェストでお届けしよう。

と、その前に『タクトオーパス』がクラシックの楽曲をモチーフにした少⼥たちが戦う作品ということで、筆者の音楽の趣好についてでも語ろうかしら。

初めて自分のお金で買ったCDは「素敵なルネッサンス」(平松愛理)。一番好きなアーティストはCHAGE and ASKAで、小学校高学年からハマり出して今でも聴いているよ。

あと、社会人になってからは職場の行き帰りに音楽プレイヤーでプロレスの入場曲(蝶野正洋の「CRASH」や棚橋弘至の「HIGH ENEGY」とか)を聴いて己をたぎらせている。筆者の歩く道は東京ドームの花道や!

年齢的に筆者はオジなので、懐メロとか聴きがちだけど、UNISON SQUARE GARDENとかMrs. GREEN APPLEとか、比較的最近の曲も聴いて若人にすり寄るようにしている。

ゲームミュージックもいいよね。『ファイナルファンタジーIII』と『FFIV』のサントラCDを友達から借りて、耳にオルトロス……いやタコができるくらい聴いたし、『FFVIII』の主題歌「Eyes On Me」を聴きながら「良い歌だなぁ。俺もうっかり寝て起きたらスコールみたいなイケメン顔にならないかなぁ」と思ったものだ。

『ドラゴンクエスト』シリーズの楽曲も『DQII』の「Love Song 探して」とか『DQIV』の「生か死か」とか至高よな。

あとアニソンもいいよね。「無責任艦長タイラー」のOP「just think of tomorrow」、「機動武闘伝Gガンダム」の後期OP「Trust You Forever」、昔の「るろうに剣心」で一瞬だけ使われたED「the Fourth Avenue Cafe」、「SPY×FAMILY」のOP「ミックスナッツ」等々、好きな曲を上げたら枚挙にいとまがない。

「ドラゴンボール超」の主題歌「限界突破×サバイバー」は、個人的に最初聴いた時はあまりピンとこなかったけど、最近は一周回ってカッコイイと思えてき……

「……タクト(筆者)、前置きが長いです。」(運命)

はい、運命ちゃんに怒られたので話を『タクトオーパス』に戻します。

まずはアプリをインストール&データをダウンロードし、チュートリアルをこなすという恒例の行事を行っていった。

実際に『タクトオーパス』をプレイしてみて、やはりその独特な雰囲気の世界観が魅力的に映ったし、戦略的なターン制コマンドバトルやフィールド内を探索するというのがRPG然とした作りになっていると思った。また、時折挿入されるアニメーションも『タクトオーパス』の世界により浸らせてくれるものだった。

筆者はとりあえず、素直にストーリーモードを進めていった。

ストーリーを進めたり、はたまたガチャを回すことで、魅力的な「ムジカート」たちを出会った。筆者は茶をシバいたり(ティーブレイク)、ムータカードで遊んだりと、彼女たちとの残された時間を過ごした。

ちなみに筆者のお気に入りムジカートは「ダフニスとクロエ」かなぁ。ダフクロちゃんは子ども好きなところがポイント高いね。

それにしても『タクトオーパス』はキャラクターデザインやイラストがとても良いですな。筆者が1週間プレイした中でスクショしたイラストとかをここで載せようと思ったけど、それよりも公式サイト内のNews(その他)で、スチルイラストや音源楽装&心象光景のまとめページが公開されていたので、そちらをチェックしてもらえればと。

そして迎えたサービス終了当日。筆者は1時間前の12時過ぎに最後のログインをした。

いつもなら、他のプレイヤーさんのログイン状況などを確認するのだが、『タクトオーパス』はフレンド機能やマルチプレイ機能といった要素がどうやらないようだ。よって、サ終当日にログインしているプレイヤーさんがいるのか定かではないけど、きっと多くの人がログインしているはず。なぜならそれがこのゲームをプレイした者の「運命」だから…と、筆者は勝手にそう思う事にした。


▲サ終30分前あたりから、何度かネットワークエラーになったのは多くのプレイヤーさんがログインしていたからに違いない!(もしくは筆者のネット環境の問題か?)

手前味噌ながら綺麗にまとまった所で、そろそろ〆に入ろ……

「……タクト(筆者)、最初の音楽の趣好の話、クラシック要素がゼロなのは何故です?」(運命)

最後の最後に運命ちゃんから痛い指摘を受けてしまった。筆者は学がねーからさぁ、「運命」はベートーヴェンくらいの知識しかないってのが正直な理由だけども。

む~ん…………あ、思い出した! そう言えば筆者が初めて持った携帯電話の着メロが「くるみ割り人形」の曲だった♪ こんなクラシック音楽のエピソードでどうでしょう?


▲チャッチャカチャチャッチャッ、チャッチャッチャー♪

なんで着メロを「くるみ割り人形」にしていたのかを思い出そうとしていたら、サービス終了の時刻に。

こうして、『タクトオーパス』は約10ヶ月の歴史に幕を下ろしたのだった。


▲サービス終了後の公式X(Twitter)

©DeNA/takt op. game partners

【サービス終了、その瞬間】バックナンバー

前回の記事 ⇒ スクエニ『Engage Kill(エンゲージ・キル)』…Killの続きはプレイヤー達の心の中で生き続ける

23年11月~24年3月掲載記事まとめ ⇒ 『GGGGG』『エラゲ』『シノアリス』『ONEPIECE サウスト』『消滅都市』『DFF オペラオムニア』

番外編もチェック ⇒ 番外編「after that サービス終了」(2023年)…『ハニプレ』『ダイの大冒険 魂の絆』『ロックマンXDiVE』等のその後をリサーチ

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株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
株式会社バンダイナムコフィルムワークス
https://www.bnfw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコフィルムワークス
設立
1976年11月
代表者
代表取締役社長 浅沼 誠
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