【サービス終了、その瞬間】SMS『日向坂46とふしぎな図書室』…圧倒的脱線・悪魔的ボリュームに、書き手も読み手も見事に疲れました
スマートフォンアプリ市場は、日々新作ゲームがリリースされる。その一方で、様々な事情により惜しまれつつサービスが終了してしまうゲームも少なくはない。
gamebizでもサービス終了に関する記事(関連情報)を取り上げている。
それら記事を読み、「あと数ヵ月後に終わるのか…」と思うが、サービス終了発表~サービス終了当日までの期間、そのゲームについて追ってはいなかった。
そこでgamebizでは、それらゲームのサービスが終了する瞬間に立ち会って、ゲーム内でどのような事が起こったのかを伝える「サービス終了、その瞬間」を展開している。
今回は、2024年12月18日16時をもってサービスが終了となった、ソニー・ミュージックソリューションズ(SMS)の『日向坂46とふしぎな図書室』(以下、『ひな図書』)をピックアップする。
◆SMS『ひな図書』(Since 2021 to 2024)
まずは『ひな図書』の概要について。
本作は、日向坂46初の本格的な戦略バトルゲーム。アプリオリジナルのかわいい衣装から、ハイクオリティなCG技術によって実現したファンタジー、戦国時代、近未来など様々な世界観の衣装などをまとった、今までに見たこともない日向坂46が登場し、メンバーと一緒に冒険しながら絆を深めることで展開するオリジナルストーリーも併せて楽しむことができた。
2021年2月25日よりサービスを開始しており、リリースから約3年10ヵ月でのサービス終了となった。
◆タイトル発表からサービス終了までの歴史を振り返る
続いて、『ひな図書』発表からの歴史を振り返っていこう。
本作は、2020年10月9日に日向坂46の公式サイトにて、ゲームアプリ『日向坂46とふしぎな図書室』のリリース決定と発表された。
開発会社やジャンルなど詳細は明らかになっていなかったが、翌10月10日16時に行われたリリース決定記念SHOWROOM配信で続報が公開。
SMSから日向坂46新作スマートフォンゲームアプリ『日向坂46とふしぎな図書室』が今冬リリース予定である事が判明し、同時に事前登録が開始となった。
ちなみに事前登録開始から24時間で、事前登録者数が10万人を突破している。
▲公式サイトではゲームの舞台となる日向坂学園の学生証を作ることができる“ひな図書”学生証メーカー企画も実施した。
2020年はその後目立った動きはなかったが、2021年2月12日にPV第3弾を公開するとともに『ひな図書』のリリース日が同年2月25日に決定とアナウンス。予告通り、2021年2月25日にサービスを開始した。
リリース翌月の2020年3月8日にイベント「黒き騎士の長い影」を開催すると、翌3月9日のGooglePlayランキングの新着無料トップゲームで『ひな図書』が3位にランクイン。(関連記事)
その勢いに乗って、同年3月17日に100万ダウンロードを突破したことが発表された。
その後も、メインクエスト追加や、様々なテーマに沿った期間限定イベント、メンバーの誕生日を記念した召喚などの施策を定期的に開催し、プレイヤー達を楽しませた。
▲新三期生が初登場したイベント「花咲く季節の転校生」。(関連記事)
▲2021年6月19日に配信された「今からでも間に合う!ひな図書徹底解説!」。
▲2022年2月25日、1周年を記念したキャンペーンを実施。(関連記事)
▲2022年5月20日には、初のサークル対抗戦も行われた。(関連記事)
▲1.5周年を記念した15大キャンペーン開催。(関連記事)
▲2023年4月1日より、四期生が登場するイベント「お待ちかねの四期生 ~日向坂学園にようこそ!~」が開催された。(関連記事)
2023年11月には、『ひな図書』で『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』とのコラボイベントが前編(2023年11月7日~)、後編(2023年11月14日~)と分けて開催された。
2024年に入ってからも3.5周年イベントなど、色々な施策を展開してきた『ひな図書』だが、2024年11月13日に、本作のサービスが2024年12月18日16時をもって終了することが発表されたのだった。(関連記事)
⇒ gamebizで取り上げた『日向坂46とふしぎな図書室』記事の一覧は こちら
◆1週間前からプレイ……といういつもの感じとは少し違います
『ひな図書』の発表からサービス終了決定までの流れをお届けしたところで、ここからはサービス終了1週間前の2024年12月12日からログインしたプレイ記録をダイジェストでお届けする。という、いつもの流れとは今回ちと違うわけで。
実は筆者、既に『ひな図書』を趣味でプレイしていたのだ。まぁ、プレイを開始したのは2024年8月19日からなんだけど。
純度100%、混じりっ気なしのオッサンであり、アイドル知識と言えば古くは“キャンディーズ”や“うしろゆびさされ組”、“CoCo”、新しいところで(と言ってもまぁ昔だけど)“モーニング娘。”や“Berryz工房”、“AKB48”についてほんのり知っている程度の筆者。
それが、何故ゆえに“日向坂46”のアプリゲームをプレイしていたのか? 誰も気になってないだろうけど、ひとつ教えておこうか。
※以下、人物名は敬称略。
昨年のとある記事を読んでもらえばわかるように、筆者がサッカー好きだ。2020年10月のある日、DAZNで『FOOTBALL TIME』を観ていたらば、やたらとサッカーに詳しい【影山優佳】という女の子がゲスト出演していた。
その子について調べてみると、日向坂46というアイドルグループの1期生メンバーだった。(このグループは『魁!!男塾』や「ガチンコ!ファイトクラブ」みたく何号生、何期生に分かれている)
以降も色々なサッカー番組で彼女を見かけては、そのサッカー知識のガチッぷりに恐れおののくとともに、この子が属している日向坂46とは一体どんな集団なのだ? と思った。
気になった筆者は日向坂46について色々と調べ、『日向坂で会いましょう』(ひなあい)という日向坂46の冠番組の存在を知り、さらに日向坂46の前身“けやき坂46(ひらがなけやき)”時代の冠番組『ひらがな推し』にも辿り着いた。
そして「が げ 激流に飲まれるサムソンティーチャーか!」と【加藤史帆】がキン肉マンの例えツッコミをしている場面を目の当たりして恐れおののくとともに、俄然日向坂46(けやき坂46)に興味が湧いてきたのであった。
※以降の日向坂46知識は、ほぼ「ひなあい」か「ひらがな推し」から得たものです。
【佐々木久美】は個性豊かなメンバーをまとめ上げる日向坂46のキャプテンだが、28歳なのに三十路祝いをされるなど、事あるごとに年齢をイジられる。また、一部メンバーからは似顔絵でもイジられる。メンバー全員から愛され、そして愛すべきキャプテンと言えよう。
キャプテンと同じ苗字の【佐々木美玲】はクリスマスパーティーをクリスパーティー、ゲームをゲープと言い間違えたり、現場に養命酒(一升瓶)を持ち込むなど変な所もあるが、見ていると某RPGの回復魔法のように癒される。貴女がセンターを務めた『アザトカワイイ』は日向坂46の中で1、2を争う良い楽曲ですよ。
メンバーをして私生活が謎と言わしめる【高瀬愛奈】。ツッコミ役なのか、はたまたイジられキャラなのか、その判断は難しいところだが、後輩メンバーから「ウインナーの端っこ食べられない」と暴露されているあたり、尊いイジられキャラなんだと思う。
その高い運動能力から、かつて“奈良のチータ―”と呼ばれていたという【東村芽依】。筆者が日向坂46を認識した頃は、周囲からはチーターではなく“猫”と呼ばれていた。実際、生魚のドリップ(液体)の匂いだけで「鯖でした」と魚の種類を言い当てていたので、彼女は猫なんだろう。
おたけこと【高本彩花】。Jリーガーになる夢を持っていたが、その後シニアサッカー50代の部で全国大会に出場する事を目標にする面白いお父さんがいるが、彼女自身も「空が上にあって」「あやって乱暴に呼んでほしい」といった名言を残しており、何か面白い。その面白さは父親ゆずりのようだ。
ラーメン好きで特に日高屋のチゲ味噌ラーメンが理想という【齊藤京子】。初見だとクールな印象を受けるが、“箱の中身は何だろな?”でのリアクション芸を見るにナイスなキャラだ。ポートボールのマドンナを公言し、その腕前を番組内で披露したらしいがカットされたり、料理企画では常軌を逸した調理で後輩メンバーにキレられたりと、そのインパクトたるや絶大だった。
幼少期をインドネシアで過ごした【潮紗理菜】。カリンバ、ガムランボールなど、ひみつ道具的なアイテムをスタジオに持ち込んでは周囲を沸かせていた。また、メンバーが落ち込んでいるとすぐに駆けつける性格から“日向坂46の聖母”と呼ばれていたが、クレーマーな面もあるもよう。そのギャップもまた良きかな。
と、ここまでが筆者が日向坂46を認識した頃に所属していた1期生。
それ以前の所属メンバーの情報はそう多くはない(『ひな図書』にも出ていない)が、“抜き打ちカバンの中身チェック!”でおしゃぶり昆布浜風の袋を財布代わりにしていた【井口眞緒】、後輩が怪談話をしている最中にカメラ目線でぶりっ子し続けて違う意味の恐怖と爆笑を誘った【柿崎芽実】と、なかなかクレイジーな逸材がいたものだ。
先述の通り、情報源が「ひなあい」「ひらがな推し」と極端に偏っているため、申し訳ないが【長濱ねる】に関する知識がない。色々調べた結果、彼女は元々“欅坂46”の新メンバーとして加入したが、最終オーディションを受けていない特例での加入だった為、他の“欅坂46”メンバーとは異なる形として、“欅坂46”内にチームとして発足する“けやき坂46”の初期メンバーとして活動していたそうな。つまりどういう事だってばよ? 彼女もおそらくグループの1期生だと思うが、特例って事は特待生と言えなくもない。解釈は人それぞれなので、個人的に彼女については『キン肉マン』的に例えて“ザ・マン”のような、グループの創始者・0期生と位置付けさせてもらおう。
▲スクショとは関係ない話だけど、最後まで残っていた3名が先日卒業を発表。グループ草創期を支えた1期生は全員卒業する事となった。
「まさかこの調子で2期生について触れる気じゃなかろうね?」という声が聞こえてきそうだが、聞こえてこないので続いては1期生の背中を一番近く、そして長く見てきたであろう2期生の面々を紹介しようか。
まずは【金村美玖】。正月休みに先輩メンバーと一緒に着物で撮影して、後日お互いのブログに写真を載せようと約束。先輩メンバーはテンション高めな文章とともに掲載したが、本人はその事を忘れていたという。あとライブのリハ中に「今すぐにでも泣けるくらい寂しい!」というくらいの寂しがり屋なんだそうだ。
【河田陽菜】は全方位から愛される天性のキャラクター。ほんわかとした口調だが、「ここで勝つしかねぇので」(江戸っ子風マイクアピール)、「話しかけんな クソが!」(マンハッタン事変)、「秋頃だったでしょうか?×2」(そろばん小僧の怪)と斜め上の発言をしてくるのがツボである。
4作連続で表題曲のセンターポジションを務めたという【小坂菜緒】。個人的には実に正統派な、アイドル然とした雰囲気を持っている。そうかと思うと、番組内の大喜利でテンドンしたり、恐竜ものまねを披露したりと、さすが笑いの本場・大阪出身と思わせる所作も垣間見える。
デビュー当初はパリピキャラだったそうな【富田鈴花】は、後に根が真面目であることが判明してキャラが迷走。雑穀米スターの資格取得を目指して猛勉強し、得た知識を番組内でクイズ形式にして出題するも、MCやメンバーに簡単に答えられてしまったり、後輩から「手の甲が黄色くて悩んでます」と暴露されたり、負け顔が似合うキャラでもある。
お次は【丹生明里】。裏表のないピュアな性格や純粋さ、そして七色のリアクションと称される反応の面白さが魅力的だ。今でこそオシャに寄ったようだが、かつては“チキン&ベアーのトレーナー”、“タバコがプリントされたTシャツ”、“ホットドッグ柄靴下”、“スケスケの靴”、“新聞紙みたいなバッグ”と独特なファッションセンスが光っていた。
アイドルながら放送作家的な視点を持つ【松田好花】。筆者が知る限り、グループの中で最も泣いているシーンを目にしており、涙腺崩壊キャラというイメージだ。そう言えば、あの伝説のキン肉マン企画では「ザ・シャネルマンか!」「Vの陣形」と例えツッコミで最も活躍していた。その後、実家からキン肉マンの超人図鑑やプロテインが送られてきたそうな。
【渡邉美穂】は特技がバスケットボール。“ひなあい”、“ひらがな推し”とはまた別の番組でのフリースロー対決では3本連続でシュートを沈めており、「山王戦序盤の三●寿か!」(3Pじゃないけど)と思ったものだ。また、ある企画では先輩メンバーとのPK戦に挑み、見事勝利。その時の力強く、そして美しいキックフォームは今も目に焼き付いている。映画『ドラえもん』予告編のモノマネもクオリティが高かった。
古典を含む読書や神社巡り、御朱印集めが趣味という【宮田愛萌】。それだけ聞くと古風な女の子かと思うが、1期生のあの子と肩を並べる“まるや(ぶりっ子やってる)”キャラだ。加えて、番組内でシチュエーションに沿った芝居を披露する際には、一人だけ妙に色気のあるR指定な演技でMCをどぎまぎさせていた。
「国全体で守っていきたいね」「バチボコ怒ってました」「泣かせてやろうかな?と」等の名言を生み出した【濱岸ひより】。4つのお茶(苦いお茶の数はランダム)を順番に飲み、そのリアクションからどれが苦いお茶だったのかを当てる企画では、巧みな連続逆噴射などでメンバーを惑わせ、最終的に一つも苦いお茶がなかった、というゾッとするオチを提供してくれた。
▲スクショとは関係ない話だけど、加入当初9人だった2期生も5人になった。今後は日向坂46を引っ張る存在になるだろう。
「そろそろ本題のサ終について語ったらどうか?」という声が聞こえてきそうだが、3期生は少数精鋭なので時間は取らせない。でもでも、個人的には他の期と比べて数的不利なので応援したいという気持ちがあるから、やっぱ時間かかるわぁ。ちなみに、さっき『アザトカワイイ』が1、2を争う良い楽曲って書いたけど、争ってる楽曲は『パクチー ピーマン グリーンピース』だから。
“けやき坂46”時代唯一の3期生として活動した【上村ひなの】は、へんてこな人間、変な性格を自称している。別番組だけど、お高い壺を割っちゃって謝りたい時のギャグとして「ぐるぐるピーマンくんだよぉ」を繰り出してくるあたり、変な女の子なのだろう。BBQロケのスーパー買い出しにおける隠密の動き&カートアタックもシュールだ。後に3人の心強い同期が加入してくれて本当に良かったね。
続いては昨年11月に日向坂46副キャプテン就任が発表された【髙橋未来虹】。一軍入りを目指すタイマン企画のなぞなぞ対決で見せた可愛い負け顔や、生焼け特技を披露する企画での客観入っちゃった鳩の鳴きマネなど、いい味を出している。いつぞやのBirthday SHOWROOMでの、サプライズ乱入した同期3人とのやり取りを見てほっこりとしたものだ。
【森本茉莉】は早押しボタンに自作の天才札を付けたり、天才安眠法を編み出したり、色々な意味で天才だ。視力が悪いのかスタッフのカンペが読めずガンを飛ばしているようになっちゃったり、子どもの頃に兄の貯金箱からちょっくら拝借したりと激ヤバな面もあるが、それも天才が故の所業なのだろう。
【山口陽世】と言えば野球。筆者は素人だけど、投球フォーム、バッティングフォーム共にお上手だと思った。ご褒美をかけたストラックアウト企画では見事欲しい物パネルを射抜いたが、リクエスト賞品が掃除用ゴム手袋だったのは何と言うかプライスレス。過去に何度かプロ野球の始球式を務めたり、昨年はNFLの番組にもゲスト出演してたから、今後スポーツ絡みの仕事で活躍することを期待したい。今季はカテゴリーが違うからリーグ戦はアレだけど、ルヴァンカップか天皇杯でガイナーレ鳥取vsレノファ山口FCのカードがもし実現したら、キックインセレモニーをやってもらいたい。
▲スクショとは関係ない話だけど、これからも3期生4人で互いに支え合い、時には刺激し合って成長を続けてくださいまし。
「貴殿はこの原稿をどこまで書くおつもりか?」という声が聞こえてきそうだが、うん、さすがに脱線し過ぎたと猛省している。こんな長文誰も読んでくれないだろうし、筆者自身疲れてきた。あーもう書けない! 帰りたい!! ……うっそ~ん。ここまで来たら4期生の紹介にも付き合ってもらおうか。
“タマハラ”と呼ばれるハラスメントで同期メンバーを困らせているという【石塚瑶季】。「足おいくつですか?」発言や公開タマハラなど、その被害は先輩メンバーにも波及しているもよう。それとは別に、家族通信簿企画での「負けるタイプか勝てるタイプかでいうとどう考えても負けるタイプ。しっかり負けてほしい」という母親のアドバイスは秀逸だった。
クールそうな雰囲気を醸し出す【小西夏菜実】は、自分の事をあまり家族に話さないらしく、母親をして「(娘の事を)何も知らんのです」と言わしめる。実にクールだ。ただ、エピソードトークでアメリカのスタンダップコメディの落とし方を披露したり、料理企画では調理師の母親から学んだのか定かではないが、トマトをキャベツ置きにする等、なかなか愉快な子だ。
甲子園でチアリーダーを務めた経歴を持つ【清水理央】は、小中高で千葉県の運動能力賞みたいなものを受けるなど、スポーツ系のポテンシャルが高そうだ。また、袖が邪魔という理由で半袖短パンを好むワイルドさや、高速で“まるや”ポーズをとるニュータイプのような反応速度も兼ね備えている。
【正源司陽子】は、“あの曲”にのせて空手の型を打ったり、回転寿司で注文した商品が到着した際の音をフルートで再現したり、小学五年生まで習っていた書道で“笑”、“生”(笑いに生きる)とメッセージ性のある作品を残すなど、多彩な女の子だ。何より、苗字が覚えやすいしカッコいいわ。
わさびロシアンルーレットでの確定演出や、臭い物を嗅いだ時のえずき等、【竹内希来里】はそのリアクションが素晴らしい。メンテナンスが大好きで、時間ができたら足つぼ、マッサージ、サウナ、焼き鳥に1人で行っているそうだ。加えて、たまに痰が絡むのも、おじさんっぽくてポイントが高い。
休日は胃腸薬を持ちながら、かき氷屋のダブルヘッダーをする【平尾帆夏】。某イベントへの出演が決まった3期生に手作りかき氷を差し入れするなど、先輩思いの後輩の鑑のような子である。ただ、私服のセンスについてはビタミンカラーコーデよろしく少し特異なようで、先輩メンバーから「羽田空港に真っ黄色な子がいた」とイジられ、某チキン&ベアー先輩からは「昔の自分を見ているよう」と言われていた。
【平岡海月】は普段低音ボイスだが、ハク(実家の猫)にかける声のトーンがオクターブ単位で高くなる程の猫好き。ぐるぐるバットキックベース飛距離対決での「私を選んだ方おめでとうございます!」(選んだ方おりません)発言は印象深い。ちょっと方言が残った喋り方なのもグッとくるものがありますな。
抜き打ちカバンの中身チェックで、上の歯と下の歯を分けて磨くのか歯ブラシをふたつ所持していたり、上京して初めて覚えた駅名が馬喰横山とチョイス渋めだったりと【藤嶌果歩】も面白い子だ。北海道日本ハムファイターズの試合できつねダンスを踊っている動画を見たけど、それはそれは可愛かった。
“まるや”の系譜を継ぐ者【宮地すみれ】。いつも友達の後をついて歩いていたため学生時代のあだ名がポケモンだったり、ロシアン月見だんごではハズレのワサビ付きを食べてしまって「辛すぎて恥ずかしい…」と謎コメントを残したり、同期や先輩にモノマネされまくったりと、ただの“まるや”ではない、何か秘めた魅力をお持ちのようだ。
【山下葉留花】は、虫食レポで熱くもない虫を「ふぅふぅ」と冷まそうとしたり、不採用なのに採用されたかのようなガッツポーズをしたり、リアクション間違いが面白い。また、先輩のモノマネを披露した時の“だっふんだの落とし方”や、枕を買いに行ったらオプションに“抱けない抱き枕”を付けられた話など、バラエティー能力も高いと思うの。
【渡辺莉奈】は、全然大丈夫じゃないのに必ず「大丈夫!」と肯定してくれる同期のモノマネを披露し、“細かすぎて伝わらない日向坂46モノマネ”で悪マネNEWスターとして活躍した。また、グループ最年少ということでメンバーから可愛がられているようで、ある同期から「美味しいお寿司屋さん知っとるけん、中学卒業祝いに行こうや!」と親戚のおじさんのような誘われ方をされたそうだ。
『あぶない刑事』7作目のタイトルは?というお題に対して「one more dengarous DeKa」と圧巻の大喜利力を見せた【岸帆夏】。2.0と1.5のコンタクトレンズを大量にカバンに忍ばせて、その日使うコンタクトレンズをガチャ感覚で取り出すという激ヤバ伝説を残した。ナイスなキャラだっただけに、一昨年で日向坂46の活動を辞退してしまったのは残念だ。辞退の理由はわかんないけど、色々あるんやろ、そら。
▲スクショとは関係ない話だけど、映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』はまだ観てないので、いつか拝見します。
もう紹介するメンバーはいないから安心してほしい。これでもし、日向坂46に5期生がいたらと思うとゾッとする長文になってしまう。正直、筆者はオッサンだし、今後5期生が加入してきても、おそらくもう顔も名前も覚えられないだろう。4期生を覚えるのだって『中間管理職トネガワ』並みに苦労したし、なんせ筆者の脳ミソのサポートはとっくに終了しているからね。
と、長々と書き綴ったが、これが筆者が“日向坂46”のアプリゲームをプレイするに至った経緯である。
これだけ書いておいてなんだけど、筆者は“おひさま(日向坂46ファンの総称)”ではない。もちろん、アイドル好きでもない。ましてや、芸能通ではない。筆者の立ち位置は、“日陰さん”とでもしておこうか。ちょっと何言ってるかわからないけど、遠くの親戚のオジさんが娘ほど歳の離れた子らを陰ながら応援しているスタンスかな。
というわけで、気を取り直して『ひな図書』サービス終了当日にログインした際の様子をお届けしよう。
通常、このサ終記事を書くためにゲームをプレイ する際、なるべくチームだったりグループだったり、そういったコミュニティには入らないようにしている。
仕事としてサービス終了の1週間前からプレイするわけだから、何となくずっと遊んでいる方々に対して失礼だと思ってね。ただ、今回は短い期間だったけど趣味で遊んでいたし、勧誘された事もあってサークルに入っていたのだ。
▲ログインをすると、既にサークルメンバーの最後のメッセージが残されていた。
筆者はサークル画面で最後の出席ボタンを押した後、利用できる限りの召喚をしまくった。
メインクエストについては、“天駆ける暴走列車”というシーンがずっと突破できずにいた。最後の最後に挑戦したらクリアできるかもと思ったけど、現実はそんなに甘くなかった。色々と強化はしたんだけどね。
▲どこまでも…無敵な奴だ!(筆者が無能なだけ)
そんなこんなで、終了まで残すところあと30分。再度サークルを覗くが、先程から変化は見られなかった。皆さん、ログインしていないのだろうか? とりあえずメッセージを送って様子を伺おう。
▲サークルメンバーのログイン情報を見ると、皆さん数時間前にログインしていたようだ。
サークルメンバーとは別に、フォローしているプレイヤーさんのログイン情報をチェック。皆さんしっかりログインしていらっしゃる!
そしてもう一度、サークルを確認してみると新しいメッセージが!
そしてサークルメンバーの新しいメッセージに対して、スタンプで反応したところで……。
▲最後の最後に、ご覧の一枚絵が表示される粋な演出を見ることができた。
こうして、『ひな図書』は約3年10ヵ月の歴史に幕を下ろしたのだった。
▲サービス終了後の公式X(Twitter)。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ
- 設立
- 1987年8月
- 代表者
- 代表取締役 志田 忠彦