【ゲームエンタメ株概況(11/21)】エヌビディア株の時間外取引下落を受けて半導体関連中心に売り優勢 手詰まりムードのなかゲーム・エンタメ系の一角に物色

11月21日の東京株式市場は続落。日経平均株価は、前営業日比326円17銭安の3万8026円17銭でこの日の取引を終えた。一時407円13銭安の3万7945円21銭まで売られる場面があった。米国エヌビディアが決算発表後の時間外取引で下落したことを受けて指数寄与度の大きい半導体関連株が売られた。

【主要指数】
・日経225: 38,026.17(-326.17)
・TOPIX: 2,682.81(-15.48)
・ドル/円: 154.91(-0.53)
・ダウ: 43,408.47(+139.53)
・ナスダック: 18,966.14(-21.33)
・SOX: 4,884.25(-326.17)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は42銘柄(45%)、下落は39銘柄(41%)、変わらずは13銘柄(14%)で、上昇した銘柄のほうが多かった。

coly<4175>が大幅高となったほか、カバー<5253>、まんだらけ<2652>が物色された。決算発表後に売られた銘柄を物色する動きがあったほか、主力株の手詰まりムードが広がる中で値動きの軽い中小型株の一角として物色されたようだ。enish<3667>やgumi<3903>、KLab<3656>などブロックチェーン関連の一角も高い。

アクセルマーク<3624>が一時急騰。出資先で革新的診断技術「AscellaOne」の開発を進めるAscella Biosystemsが米国国立衛生研究所のRADxプログラムから60万ドルの助成金を獲得したと発表したことが株価の刺激材料になったが、引けにかけて上げ幅を縮小し、小幅高にとどまった。

このほか、『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』の好調なランキング推移を受けて、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が年初来高値を更新した。さらにIGポート<3791>、東宝<9602>も年初来高値を更新した。

一方、KADOKAWA<9468>が5日ぶりに反落。同社は、ソニーグループから株式取得の初期的な打診があったことは認めるコメントを発表したものの、19日と20日の2日間で1300円超の上昇となっていただけに利益確定の売り物に押される展開となっているようだ。タカラトミー<7867>もさえない。

このほか、以下のレーティング・目標株価の変更が観測された。

・ソニーグループ<6758>
SMBC日興証券が「ニュートラル」継続、目標株価2620円→2900円

・ハピネット<7552>
東洋証券が新規「Buy」、目標株価5200円