ソニーグループ、エンタメの未来を探る『SIGNALS Creative Research No.01』をソニーのデザイン部門が出版

ソニーグループ<6758>のデザイン部門であるクリエイティブセンターは、『SIGNALS Creative Research No.01』を2024年11月29日に出版すると発表した。本書は、エンタテインメントの未来を探るため、ソニーのデザイナーとリサーチャーがクリエイティブな視点で実施したフィールドリサーチとインタビューの成果をまとめたトレンドレポート。

エンタテインメントとの接点が多様化するにつれ、ひとつのIP(知的財産)を異なる視点や場で伝える手法がより増えている。本書では、そんな「トランスメディア・エンタテインメント」の潮流を、『ゴジラ-1.0』を手掛けた映画監督・脚本家・VFX制作者の山崎 貴氏へのインタビュー等を通じて考察し、世界中の多種多様なストーリーテリングの手法と合わせて紹介。さらに、一貫性のある魅力的な世界観を構築する「ワールド・ビルディング」の概念に着目し、『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』等数々のヒット作品を担当しているマンガ編集者の林 士平氏をはじめとする、キープレイヤーへのインタビューも掲載している。

クリエイティブセンターは、ソニーのデザイン部門として、プロダクトからエンタテインメント、金融、モビリティなどの事業領域に活動の幅を広げ、ソニーの多岐に渡るデザインとブランディングを行っている。それらの活動のインスピレーション源として、最新の社会情勢や人々の意識動向などに焦点を当て、クリエイティブな視点で世界の先行きを予見するため、毎年独自のトレンドリサーチ活動を行い、重要だと思われるポイントを社内に向けてレポートしてきた。

今回そのリサーチ内容を初めて一般公開し、我々の得たインサイトを広く社外にも共有するため、本書を発刊する運びとなった。ソニーのデザイナーは、広くクリエイティブやエンタテインメントに関心のある人とともに「新たな価値」について思いをめぐらせ、「豊かな未来のストーリー」をデザインする、としている。

■目次
Introducing SIGNALS
Opening Special Tripartite Talk
潜在意識を揺さぶるクリエイティブが感動体験を呼び起こす
山崎 貴×石井 大輔×赤川 聰

Part1 Transmedia Entertainment
越境するメディア、拡張するエンタテインメント
・Transmedia101「メディア」を「トランス」するってどういうこと?
中村 彰憲(立命館大学映像学部教授・学術博士)
・How to Tell a Story 物語を語るいくつかの方法
Art Project|マシン・ド・リル
Immersive Art|Meow Wolf's Omega Mart
Animation Series|アーケイン
Gym|BragMen
Shared Reality|Cosm
Card Games|Trading Cards
Video Game| プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat. 初音ミク
Museum|ニンテンドーミュージアム
Novel|NEW HORIZON 青春白書
Musical|2.5次元ミュージカル
Board Game|呪術廻戦 呪霊逃走 -渋谷事変-
Music|YOASOBI
TV Series|THE LAST OF US
・Column
China |中国のインターネット小説と「成功のためのパラダイム」ポップ・ヅァン
Middle East |巨額の投資と買収で成り立つ中東流コンテンツ戦略 鷹鳥屋 明
Part2World-Building
ワールド・ビルディング
・The World Calls for the World 世界は「世界」を求めている
・Interview1 リアム・ヤング(スペキュラティブ・アーキテクト)
・Interview2 林 士平(マンガ編集者)
・Interview3 シモン・ストーレンハーグ(アーティスト)
・Interview4 ダニエル・ペンバートン(作曲家)
・Comic
Sons サヌキナオヤ
・Column
Z世代とトランスメディアの未来 中山 淳雄(エンタメ社会学者)

■書籍概要
『SIGNALS Creative Research No.01』
著者:ソニーグループクリエイティブセンター
編集協力:『WIRED』日本版
発行:コンデナスト・ジャパン
発売:プレジデント社
仕様:B5変形、120ページ
定価:1800円(本体1636円+税10%)
発売日:2024年11月29日

ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
企業データを見る