2025年1月から順次放送がスタートした新作アニメについて、放送局や配信サービスに関する数字を一挙にまとめてみる。
2025年冬アニメの本数は64本で、前期(2024年秋)の84本から20本減少。ただし、グラフを見ても分かる通り84本というのは非常に多い数字で、前年同時期(2024年冬)とは同水準。安定的な数字に落ち着いたと言えるだろう。
各放送局も全体的に減少傾向 NHKは久しぶりに新作ゼロ
放送局別の放送本数を見ても全体的に落ち着きを見せている。BS11こそ前期から微増しているが、TOKYO MX、BS日テレ、テレ東などは微減。また、直近では『チ。-地球の運動について-』『ラブライブ!スーパースター!!』などを放送していたNHKは、久しぶりに新作アニメが⁰になっている。
一方で、IMAnimationとNUMAnimationという2つの放送枠を展開するテレビ朝日系は前期と変わらず2本を放送。安定した推移を見せている。
際立つテレビ愛知の安定感
地方局に目を向けると、こちらも全体的に減少傾向。前期17本の新作を放送していたMBSも、この冬は11本。その中で、『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』などを放送するテレビ愛知は前期と同じ11本で、MBSと並ぶ結果になった。また、KBS京都はチェックした地方放送局の中で唯一増加を見せている。
配信サービスは横ばいの傾向
各配信サービスを見てみると、主要サービスはどこも50本前後の新作を配信しており、本数の多さで差をつけているところはない。dアニメストアは前期70作品以上を配信していたので、総本数減の影響を強く受けた格好だ。
配信本数に差がないのであれば独占や地上波先行配信で差別化を図りたいところだが、そこはdアニメストアとABEMAが相変わらず強い。dアニメストアは『いずれ最強の錬金術師?』『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』など4作品を地上波先行配信。ABEMAも『Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士として暮らしてます』『誰ソ彼ホテル』といった作品の地上波先行配信を行っている。