DeNA、中東欧地域を対象とするベンチャーファンドff Red & Whiteへ出資…メディカル事業でのグローバル展開加速を目指す

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、ルクセンブルク大公国籍のベンチャーファンド「ff Red & White」に出資することを明らかにした。「ff Red & White」は、JBIC IG Partnersとポーランドのベンチャーキャピタルff Venture Capitalの合弁会社が設立したファンド。

ff Red & Whiteは、主に中東欧地域のスタートアップへの投資を通じ、出資企業に対する経済的なリターンのほか、ソフトウエア領域などにおける先端技術・ソリューションを有するスタートアップとの戦略的提携の機会提供を目的とするファンド。これまでに日本企業5社の他、国際協力銀行(JBIC)が同ファンドに出資を行っている。

中東欧地域は、数学や情報工学に強い工科大学等出身の優秀なソフトウェアエンジニアが 多数存在するため、複数の欧米の大手テック企業が研究開発拠点を構えており、これら大手テック企業で経験を積んだエンジニアたちが自ら起業する流れが活発化している。

また、同地域は世界有数の製造業大国であるドイツを擁していることもあり、産業オートメーション化に関する技術も発展している。こうした背景から、産業や企業活動における自動化・遠隔化・省力化といったデジタルトランスフォーメーション(DX)分野に貢献する有力なスタートアップが多数存在しており、それらのスタートアップの技術が活用される事業領域も産業、物流、金融、医療と幅広い分野に広がっている。

DeNAは2022年からメディカル事業を開始している。子会社であるアルムが展開する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を始めとした医療ICT事業で、グローバル展開を積極的に行っており、ドイツにも拠点を有している。本出資を通じて、医療ICT分野で強みを持つスタートアップ企業及びff Red & Whiteとの協業を進めることで、中東欧地域での展開を加速させたい、としている。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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