アルファポリス、3Q(4~12月)決算は2ケタ超の増収増益を達成 上期の価格改定や電子書籍の拡販施策の強化が奏功 アニメ化タイトルなども好調
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アルファポリス<9467>は、2月13日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の決算(非連結)を発表、上期の価格改定や電子書籍の拡販施策の強化、アニメ化タイトル・新作タイトルの好調などにより、2ケタ超の増収増益を達成した。
売上高96億9000万円(前年同期比25.6%増)
営業利益23億3000万円(同34.3%増)
経常利益23億3700万円(同34.3%増)
最終利益14億4700万円(同35.8%増)書籍のジャンル別の概況は以下のとおり。
①ライトノベル
第3四半期累計期間の刊行点数は262点(前年同期比10点増)となった。11月にコミカライズ第1巻を刊行した「継母の心得」について、一部の電子ストアで先行配信したコミックス分冊版が好評を博したことにより、主に電子書籍販売において原作である小説の売上が大幅に伸長した。また、2025年1月からアニメ放送を開始する「いずれ最強の錬金術師?」の最新巻17巻を刊行し、さらに既刊の増刷および出荷を行ったことで同シリーズの売上が好調に推移した。結果、第3四半期累計期間の売上高は前年同期を大幅に上回る着地となった。②漫画
第3四半期累計期間の刊行点数は147点(前年同期比13点増)となった。各書籍の売れ行きについては、レジーナCOMICSの新作「継母の心得」が、先行配信となる電子書籍分冊版において好評を博し、さらに11月に刊行した紙書籍の第1巻も4刷となる増刷および出荷を行うなど、好調なスタートを切ることができた。また、シリーズ累計720万部を突破した「ゲート」やアニメ化タイトルである「いずれ最強の錬金術師?」など大型人気シリーズの続刊も引き続き好調に推移した。当ジャンルと親和性の高い電子書籍販売については、電子取次および各電子ストアと密なコミュニケーションをとり、きめ細かな拡販施策を実施したことなどにより、全体的な売り伸ばしを実現した。結果、第3四半期累計期間の売上高は前年同期を大幅に上回る着地となった。③文庫
第3四半期累計期間の刊行点数は142点(前年同期比6点増)となった。「キャラ文芸」「歴史・時代小説」など、様々なジャンルで開催するWebコンテンツ大賞の受賞作の中から優秀な作品を複数刊行し、取り扱いジャンルの拡大を推進した。また、厳しい紙書籍の市場環境の中で堅調に推移している児童書市場への参入を目的として、児童文庫レーベル「アルファポリスきずな文庫」から作品を複数刊行するなど、児童書ジャンルの強化にも引き続き取り組んだ。結果、第3四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地した。④その他
第3四半期累計期間の刊行点数は5点(前年同期比2点増)となった。強化中の絵本ジャンルから、「第10回絵本・児童書大賞」において大賞を受賞した作家の新作絵本「だいぼうず」を刊行するなど、引き続き特定ジャンルに依存しない幅広いジャンルにおける書籍刊行を積極的に実施した。結果、第3四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る金額で着地した。 -
■通期業績予想を上方修正
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2025年3月期通期の業績予想については、第3四半期決算の発表とともに予想の上方修正を実施しており、以下のとおり。
売上高116億円→131億円(増減率12.9%増、前期比26.8%増)
営業利益25億1000万円→30億9000万円(同23.1%増、同36.0%増)
経常利益25億2000万円→31億円(同23.0%増、同36.0%増)
最終利益15億6000万円→19億2000万円(同23.1%増、同36.8%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アルファポリス
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶本 雄介
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9467