モイ、25年1月期決算は各種マーケティング施策の奏功で増収・営業増益を達成　特別損失1億6000万円を計上で最終利益は大幅減に

モイ<5031>は、3月12日、2025年1月期の決算（非連結）を発表、各種マーケティング施策の効果でポイント販売売上、プレミア配信売上、メンバーシップ売上がいずれも予想を上回って推移し、売上高、営業利益、経常利益は前々期を上回って着地した。

一方、最終利益については、音楽著作権管理団体との「ツイキャス」での楽曲利用に伴う収入報告の内容についての齟齬を解消するための費用1億6000万円を特別損失に計上したことなどで大幅な減益となった。

売上高65億9200万円（前々期比2.5％増）
営業利益2億3200万円（同63.0％増）
経常利益2億5600万円（同63.5％増）
最終利益2700万円（同85.7％減）

ユーザー満足度向上のための施策として、人気キャラクターとのコラボレーションイベント、バレンタインやハロウィンなどの季節イベントに連動した限定アイテム公開、配信者とリスナー双方のエンゲージメントを高めるユーザー参加型キャンペーン、新しい公式キャラクター「ソノヒグラシ」のデビューなどを実施した。

また、プラットフォームの規模拡大に向けて、配信音声のリアルタイム文字起こし機能「ライブ字幕」の公開、スマホだけで手軽に3Dアバター配信が可能となる「3Dアバター」機能の公開、「Moi Records」による歌い手文化促進イベントなどを通じて配信文化の多様性拡大に努め、さらにプラットフォームの経済活動の範囲拡大および活性化を目指して、収益化サービスの海外対象エリア拡大などを実施した。

■今期は大幅な減益を見込む

2026年1月期通期の業績予想については、以下のとおりで売上高がほぼ横ばい、営業利益と経常利益は大幅な減益を見込んでいる。

売上高66億1000万円（前期比0.3％増）
営業利益1億1500万円（同50.2％減）
経常利益1億2900万円（同49.3％減）

なお、最終利益については、適正かつ合理的に繰延税金資産の回収可能性を見積もることが困難であることから「未定」としている。