サイバーエージェント、東京藝術大学との産学連携プロジェクトを始動 アート・芸術の力で社会課題解決やビジネスに挑戦するアーティストを支援

サイバーエージェント<4751>は、東京藝術大学と連携し、アート・芸術の力で社会課題解決やビジネスに挑戦するアーティストを支援する産学連携プロジェクトを始動することを発表した。

同校が行う企画公募事業「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト 2025」への参加と企画支援、および東京藝術大学の在学生と卒業・修了生らを対象にした「社会実装支援プログラム」の提供を2025年7月より開始する。

東京藝術大学は「世界を変える創造の源泉」として、芸術が持つ無限の可能性を社会に向けて伝え、実践によって示すため、2019 年度より企画公募事業「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト」を実施している。この理念に賛同する同社とグループ会社で2006年よりグローバルな投資育成事業を行うサイバーエージェント・キャピタルは、両社が培ってきた知見や人材などのアセットを活かし、同校と連携した新たな産学連携プロジェクトをスタートする。

本プロジェクトは、「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2025」と「社会実装支援プログラム」の2つの取り組みで構成されている。

■「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト 2025」への参加と企画支援

東京藝術大学の企画公募事業「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト 2025」に参加し、「アート×エンターテインメント/AI」をテーマに企画を募集する。在学生、および2020年3月以降に卒業・修了した方を対象としており、企画が採択された方々(想定人数6名)に対して、総額180万円の助成を行う予定だ。採択された方は「社会実装支援プログラム」への参加をはじめ、期間中サイバーエージェントの社員がメンターとして定期的なカウンセリングを実施。豊富な事業経験から得られた知見を活かし、企画の社会実装および実現に向けた実践的なサポートを提供する。

■「社会実装支援プログラム」

東京藝術大学の学生および卒業・修了生が、アートの才能やアイデアを社会と結びつける視点を学び、アートを通じた社会課題解決や社会実装に取り組むことを支援するプログラム。約9ヵ月間のプログラムでは、サイバーエージェント・キャピタルとの連携のもと、社内外から事業開発経験者や経営者を講師に招いた講演を実施するほか、参加者の企画アイデアに対するビジネス観点でのアドバイスやブラッシュアップを行うワークショップ、ピッチイベント見学・体験などの提供を予定している。

サイバーエージェントでは、本取り組みを通じて、東京藝術大学の学生らが持つアートの才能やアイデアを、アーティストとしての表現活動にとどまらず社会実装へと繋げられるよう支援するとともに、社会課題の解決に貢献することを目指す。さらに、その活動をビジネスとしても持続可能なものとし、将来的には東京藝術大学発のベンチャー企業の創出支援も視野にプロジェクトを推進していく。

■「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2025」について

「東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2025」は、東京藝術大学の「芸術未来研究場」が主催する共同研究企画公募事業として実施される。「芸術未来研究場」は、多様性を認め合える社会の実現に向け、「アートは人が生きる力である」という確信及び「人の心」への眼差しを根幹として、新たな価値の創造や社会的課題の解決に係る実験と実践を重ねることを通じ、人類と地球のあるべき姿を探究することを目的としている。

▼東京藝術大学長 日比野克彦氏コメント
東京藝術大学は、2023年に「芸術未来研究場」を立ち上げ、「人が生きる力」であるアートを基軸に、異なる専門性や科学技術との融合によるイノベーション創出や、地域に根差した課題解決・社会実装を推進しています。そのような中、今回の株式会社サイバーエージェントおよび株式会社サイバーエージェント・キャピタルとの産学連携により、アートとビジネスを掛け合わせることで、新たな価値交換に基づく「こころの産業」の創出に繋がることを期待しています。

▼株式会社サイバーエージェント 執行役員 / クリエイティブ担当 佐藤洋介氏コメント
クリエイティブの世界において、アートとビジネスはしばしば別の領域として語られます。しかし、私たちはアートが持つ創造性と、ビジネスが持つ構想力を掛け合わせることで、新たな価値が生まれると信じています。今回の東京藝術大学との産学連携プロジェクトは、まさにその可能性を探求する挑戦です。アーティストの自由な発想や独自の視点は、社会の枠組みを揺さぶり、新しい文化やビジネスの形を生み出す力を秘めています。私たちサイバーエージェントは、インターネットを軸に多様な事業を展開してきた経験を活かし、東京藝術大学の学生や卒業生の皆さんのアイデアが「社会に届く形」にするためのサポートを行なっていきたいと考えています。アートが社会課題の解決につながる可能性や、新たな事業として自立する道を一緒に模索しながら、未来のクリエイティブのあり方を共に創造していければと思います。私たちも、アーティストの皆さんから学び、刺激を受けることを心から楽しみにしています。

▼株式会社サイバーエージェント 執行役員 / 株式会社サイバーエージェント・キャピタル 代表取締役 近藤裕文氏コメント
東京藝術大学との産学連携プロジェクトは、アートの才能やアイデアを社会実装へと昇華させる画期的な取り組みです。現代社会が直面する複雑な課題は、テクノロジーだけでは解決できません。今こそ、独創的な発想力と多様な視点を持つアーティストの力が不可欠で、藝大生の持つ独自の発想力や表現力は、社会や産業に新たな風を吹き込む無限の可能性を秘めています。私たちサイバーエージェント・キャピタルは、創造性こそがイノベーションの源泉であり、社会課題解決の鍵だと確信しています。東京藝術大学から次世代のクリエイティブな起業家が一人でも多く誕生すべく、これまで投資育成活動で培った知見と経験を活かし、彼らの持つクリエイティブパワーが社会に還元される仕組みづくりを支援します。日本のスタートアップエコシステムに、アート・芸術起点の新たな潮流を生み出すべく、東京藝術大学の皆様と共に挑戦できることを心から楽しみにしています。

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高8029億9600万円、営業利益418億4300万円、経常利益414億7500万円、最終利益162億4600万円(2024年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
企業データを見る
株式会社サイバーエージェント・キャピタル
https://www.cyberagentcapital.com/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント・キャピタル
設立
2006年4月
代表者
代表取締役社長 近藤 裕文
決算期
9月
企業データを見る