東宝<9602>は、この日(4月14日)、IPビジネスとアニメビジネスの拡大を受けて、IP・アニメ事業として独立したセグメントに昇格させることを明らかにした。これまで映画事業のサブセグメントだったが、映画・演劇・不動産に続く4本目の事業の柱となる。今後、同社の中期的な成長ドライバーとして位置づけており、2032年2月期には25年2月期比で営業利益200%を目指す。
アニメ事業については、製作機能を強化し、スタッフを現在の60名から32年までに120名に増やすとともに、アニメの放送本数を25年2月期の年間14本から30本に増やす考え。TOHO animationの企画・製作・宣伝体制と東宝グループの制作スタジオ機能の増強により、良質なコンテンツ・IPを増産する。
また、海外拠点を拡充し、各地域のライセンス機能を強化することで、海外でのコンテンツ・IP運用の内製化も図っていく。さらに、ECプラットフォームの拡充、新会員サービスとの連携、コラボカフェの展開など、ファンと直接つながるファンビジネスを推進していく考え。これ以外にもゴジラや自社アニメのヒットIPに狙いを絞ってゲーム開発・展開を促進していく。
また、IPビジネスの中核として「ゴジラ戦略」を推進する。劇場用映画や映像コンテンツの開発など映像ビジネスだけでなく、大規模な投資を行ってコンソールゲーム開発を行うとともに、モバイルゲーム開発にも取り組む。アトラクションやゴジラ・ストアの拡大、ライセンスの拡大なども展開していく考えだ。
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入3131億7100万円、営業利益646億8400万円、経常利益644億5500万円、最終利益433億5700万円(2025年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602