プロeスポーツチーム「FENNEL」を運営するFennelは、国内最高峰で最速のフォーミュラカーレースシリーズ「SUPER FORMULA」を主催する日本レースプロモーションと、eスポーツおよびモータースポーツの発展を目的としたパートナーシップ契約を締結した。
FENNELは2025年4月、「e-Motorsports部門」を新設し、モータースポーツの最前線で活躍する大湯都史樹選手とe-Motorsports選手として契約した。モータースポーツ・eモータースポーツ・eスポーツという3つの領域を横断的につなぎ、それぞれの市場・コミュニティが相互に成長できる新たなカルチャーと経済圏の創出に挑戦している。こうした構想をさらに加速させ、社会全体への波及力を高めるため、今回のパートナーシップの締結に至った、と説明している。
eスポーツ業界は近年、若年層を中心に急速な市場拡大を遂げており、競技人口や視聴者数も増加を続けている。その一方、産業基盤としての整備や収益構造、キャリアパスの構築といった課題が残されており、持続可能な発展に向けた産官学連携や他産業との協業が求められている。
JRPが主催する「SUPER FORMULA」は、2024年度に過去最高となる年間20万人超の観客動員を記録するなど堅調な成長を遂げている。若年層との接点拡大が今後の持続的な発展のカギとなっている。特にモータースポーツ文化の継承や業界人材の確保といった観点からも、若年層へのアプローチは急務とされてきた。
こうした両業界の課題と強みを活かし、FENNELとJRPは「eモータースポーツ」を共通言語に、eスポーツとモータースポーツの垣根を越えた共同プロジェクトを展開していく。モータースポーツとeモータースポーツ、それぞれが抱える課題と可能性を統合することで、次世代に向けた新たな顧客接点の創出、産業人材の循環、スポンサーシップの多様化といった中長期的な価値共創に取り組み、両業界の未来をともに切り拓いていく、としている。
【共同プロジェクトの紹介】
・自動車産業・モータースポーツ業界の就職フェア・合同就職説明会
自動車業界に関心を持つ若年層と自動車関連企業との新たな接点を創出する。「eモータースポーツ」という共通軸を介し、企業と学生がリアルに出会う機会を提供。職業理解と関係構築を促進し、自動車業界の人材循環と若年層の流入を加速させていく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社Fennel(フェンネル)
- 設立
- 2019年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 遠藤 将也/代表取締役社長 堀田 マキシム