
アニプレックスは、2026年に公開予定の『楽園追放 心のレゾナンス』について、テクニカルミーティングをマチ★アソビVol.28で開催。本イベントのオフィシャルレポートが到着した。
メインスタッフ陣が集結。大量の初公開資料の報告や制作状況を報告!

徳島県徳島市にて開催された、マチ★アソビvol.28。ufotable CHINEMAでは5月11日(日)にて、『楽園追放 心のレゾナンス』のメインスタッフによる、テクニカルミーティングが開催されました。シアター内満席となったこの日のイベント。観客の大きな拍手とともにメインスタッフ陣5名が登場。水島精二監督、野口光一東映アニメーションプロデューサーはもちろん、今回は荻田直樹さん(アニメーションスーパーバイザー)・久目健人さん(モデリングスーパーバイザー、キャラリード)・橋本豊和さん(メカモデラー、エフェクトスーパーバイザー)のメインスタッフ3名も出演となりました。冒頭水島監督からは「久しぶりにマチ★アソビに戻ってこれて、嬉しい」とコメント。今回は、最新作の制作状況を報告とのことで、多くの制作資料の披露とともに、スタッフ陣がコメントする流れでイベントが進んでいきます。
最初のテーマは「こだわりのモデリングポイント」にて、まず「キャラクター」に焦点を当てます。前回主人公のアンジェラと似ている“ガブリエル”、2024年11月に発表のティザービジュアルや特報で公開された新キャラクターの“ペネム”。未だ謎が多い2人のキャラクターですが、先日『心のレゾナンス』の絵コンテも完成した話も交えつつ、表情や全身の資料がスクリーンに映し出されます。久目さん自身も前作からの大ファンとのことで、ルックや立体的な処理・ニュアンスの調整にこだわっているとコメント。ペネムは、水島監督によるデザインの方向性希望が具体的にあったらしく、監督とコミュニケーションを取りながら制作しており、スタッフチーム内でも人気の高くなっている模様。
次は「メカ」。ティザービジュアルでも登場している新しいアーハンは、「複座型」とのガイドがあり、外観モデリングのこだわりやコクピットの構造について橋本さんから説明が入ります。コクピットは前作のコクピットデザインを踏襲できるデザイン設計を行っているとのこと。更に、特報内登場のドロイド数種類の設定も公開に。ドロイドの立ち位置は“敵”と水島監督から補足がありつつ、橋本さんからもドロイドの個性やご自身のミリタリー知識を活かしたニュアンスのモデリングを入れたお話がありました。コーナーの最後では、まとめてキャラクター・メカ・ドロイドのターンテーブル(360度的に見るチェック映像)も披露されます。荻田さんによる複雑な変形・動きを見せるドロイドが披露された際は、観客からも驚きの声や拍手が起こっていました。
続いては、「こだわりのアニメーションポイント」のコーナーへ。キャラクターのアングルや、特報・CGのメイキング映像を見ながらの進行にて、荻田さんからは「CGで成立しているモデルでも、角度によっては可愛くないものが出てくるので、輪郭や角度が映えるよう成立させている」とその作業内容が補足されます。また、特報制作時でも、コンテ通りカットが分かれていたドロイドのシーンを作ろうとしたところ、野口プロデューサーの提案を踏まえ、カットを分けず1つのシーンに変更&成立させたのは、荻田さんの努力が垣間見えるシーンとのことでした。

初公開映像が上映!スイスでのロケハン敢行!制作途中の本編も!

そして、最後のコーナーでは、「心のレゾナンス 今どんな状況?」というテーマにて、初公開となる映像が2つ披露となりました。スクリーンにまず映し出されたのは、なんと雪山。スイスにて、スタッフがドーロンを使いながらのロケハンを行う記録映像です。水島監督からも「スケールや岩肌が日本の山とは違う」とのことで、作品のリアリティを追求するエピソードでした。さらに続けて上映されたのは、制作途中の本編映像の一部。それこそ山脈が参考になっている模様の1シーンにて、制作中のガブリエルとアーハンと見受けられるメカが映っており、ガブリエルが崖にしがみついたり、空間を駆け巡るシーンが上映されました。
イベントの最後、水島監督からは「今までやれなかったこと、やってこなかったことに映像的にチャレンジしています。公開をお待ち下さい」と2026年の公開に向けた意気込みのコメントがあり、トークイベントは終了となりました。

©東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ2
会社情報
- 会社名
- 株式会社アニプレックス
- 設立
- 1995年9月
- 代表者
- 代表取締役執行役員社長 岩上 敦宏
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1458億3200万円、営業利益240億9800万円、経常利益283億9700万円、最終利益212億3500万円(2025年3月期)