グリー<3632>は、2月8日、「GREE」で、開発パートナーによる初のiOS端末向けネイティブアプリケーションの公開がスタートした、と発表した。
発表されたのは9社・13アプリだったが、この中でひときわ目に付いたのは、5タイトルを準備しているDTC Japanだろう。発表された中では最多だ。『シムの大冒険』、『すごろくブロック崩し』、『スマートゴルフ』、『ドゥーディアイランド』、『脳カベ』が近々リリースされる予定。ゲームの詳細についてはまだ明らかにされていない。
一方、DTC Japanは、以前の記事でも軽く触れたように、オンラインゲームのニュースサイト「Sgame」を運営している。韓国情報にめっぽう強いメディアとして知られていたが、ソーシャルアプリ・ゲームのニュースも積極的に取り上げるようになっている。さらに近々、スマートフォンアプリの専門のニュースサイトもオープンするという。
ゲームメディアがゲームソフトのパブリッシングに乗り出すことは決して珍しいことではない。プロモーション上、ニュースサイトを宣伝媒体として利用できるメリットは意外と大きい。一定のトラフィックがあり、さらにポータルサイトなどに配信していれば、数本記事を出すだけで、数百万円相当の広告効果が得られる。
スマートフォンアプリの開発会社の中には、iPhoneアプリのレビューサイトを立ち上げ、一定の成果を出しているという話を聞く。サイト上での自社製品の取り扱いには神経を使うことになるが、DTC Japanでもこうした展開を狙っているのだろうか。アプリの内容もさることながら、同社のプロモーション展開も大いに注目される。