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東宝<9602>は、IP(知的財産)・映像作品のライセンスおよび商品化事業を中心にグローバル戦略の新たな展開として、中国本土における「ゴジラ」シリーズのライセンス事業・ブランディングの推進に向けて、上海新創華文化発展有限公司(以下「SCLA」)と戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。
今回の提携により、SCLAは中国本土市場において「ゴジラ」シリーズのキャラクター認知拡大、商品化、展示イベント、マーケティングキャンペーンなど、幅広いライセンス関連事業を担う。
「ゴジラ」は、1954年の誕生以来、東宝を代表する世界的IPの一つ。2024年に70周年を迎え、東宝グループはその節目に合わせ、「TOHO Global」を通じ、アジア戦略拠点である「TOHO Entertainment Asia」(以下「TEA」)を設立し、アジア各国市場のトレンドや
ニーズを的確に捉え、地域に根差した事業展開の強化ときめ細やかな対応と戦略的なIP展開を推進している。今回のSCLAとの提携は、東宝の「IPグローバル展開」と「地域別戦略強化」を、中国本土を重要拠点としてさらに深化させる重要な一歩となる。この取り組みは、東宝が掲げる中期経営戦略「TOHO VISION 2032 東宝グループ経営戦略」の一環であり、「企画&IP」「海外」「アニメーション」の3つを成長戦略の柱とする方針のもと、世界市場でのIP価値向上と持続的な成長を目指している。
今後、TEAは、東宝とSCLA間の戦略連携のハブとして、IPの中国本土市場におけるローカライズと円滑な事業推進を担う。また「ゴジラ」IPの長期的な中国展開を見据え、アジアを起点としたこの取り組みを通じて、「ゴジラ」が持つ無限の可能性をさらに引き出し、中国本土のファンへ東宝のエンタテインメントを力強く届けていく。
▼TOHO Global 代表取締役社長 植田浩史氏コメント
中国本土市場における「ゴジラ」の認知度や人気、さらにはハリウッド版「ゴジラ」映画の興行成績を見るに、「ゴジラ」IPのビジネス拡大ポテンシャルには大きな可能性があると強く感じております。一方で、中国本土市場特有の特性を考慮すると、現地で確固たる基盤を持つ有力パートナーとの協力が不可欠です。この度、SCLAという極めて強力なパートナーと共に中国本土市場での更なる拡大を進められることを、大変喜ばしく思っております。SCLAの持つ豊富な実績とIP展開における幅広い機能は既に高く評価しておりますが、これらの強みを最大限に活用し、「ゴジラ」IPのビジネス拡大を加速させてまいります。この戦略的パートナーシップを通じて、中国本土の皆様に「ゴジラ」の魅力をより一層お届けできることを楽しみにしております。
▼上海新創華文化発展有限公司 (SCLA) CEO の孙剑(Sun Jian)氏コメント
東宝は映画制作・配給の分野において、日本市場はもちろん、世界の映画業界全体においても非常に重要な地位と影響力を持っています。東宝の特撮映画「ゴジラ」シリーズは、すでに70年以上の歴史を誇り、「ゴジラ」は日本の特撮映画の先駆けであり、日本の特撮文化全体を牽引してきました。その独自の美学と物語の表現手法は、ハリウッド映画やアニメーション作品を含む世界中の映像制作に大きな影響を与えています。SCLAは、日本の有名なIPを多数独占代理し、中国本土で20年以上にわたりアニメ・キャラクターライセンス市場に深く関わってきました。その中でも、日本の特撮IPは特に重要な位置づけであり、私たちはこの分野で豊富な運営・管理の実績を積み上げてきました。今回、日本を代表する伝説的なIPである「ゴジラ」の中国本土のパートナーとして共に取り組めることを大変光栄に思います。また、東宝からの信頼に心より感謝申し上げます。
この協業は単なるビジネスにとどまらず、日中両国の文化産業交流における新たな象徴となると確信しています。SCLAは、東宝と手を取り合い、中国本土市場における「ゴジラ」IPの新たな歴史を共に築き上げ、「ゴジラ」の魅力を多くのファンへ届けていきたいと考えています。
会社情報
- 会社名
- 東宝株式会社
- 設立
- 1932年8月
- 代表者
- 取締役会長 島谷 能成 / 取締役社長 松岡 宏泰
- 決算期
- 2月
- 直近業績
- 営業収入3131億7100万円、営業利益646億8400万円、経常利益644億5500万円、最終利益433億5700万円(2025年2月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9602
