【決算カレンダー】ゲーム・エンタメ関連企業の4～6月決算シーズンが到来　「Switch 2」好発進の任天堂の展望は？　TCGが業績けん引のブシロードは6月本決算を発表

ゲーム・エンタメ関連企業の2025年4～6月の決算発表シーズンをまもなく迎える。今回も25日のモバイルファクトリー<3912>をトップバッターにまずは最初の山場が7月30日と31日に到来する。さらに翌週の8月7日、8日と発表企業数がピークを迎え、8月14日までに大半の企業が発表を終えることになる。

なお、6月本決算となる今回は、グリー<3632>とボルテージ<3639>、壽屋（コトブキヤ）<7809>、ブシロード<7803>が本決算発表を予定している。

この四半期は、6月5日に任天堂<7974>の新ハードウェア「Nintendo Switch 2」が発売となり、市場に大きなインパクトを与え始めたタイミングとなる。「Switch 2」は、発売1ヵ月で日本国内で153万8260台を販売（※ファミ通調べ）するなど、過去最高の初月販売記録となる好スタートを切っている。また、世界的にも任天堂によると発売からわずか4日間で350万台以上を販売したとのことで、今後は各社が「Switch 2」向けソフトへのシフトを大きく進めていくことが予想される。

この四半期の業績はまだ「Switch 2」の初動時点分のみが影響しているタイミングとなるが、各社の開発方針などには大きく関心が募るところだ。

そうした中でまず注目したいのは、やはり前回に続き任天堂<7974>ということになるだろう。現在は「Switch 2」の普及拡大に向けた初動段階ということで同社のハードウェア売上と、いわゆるローンチタイトルとなる同社ソフトウェアに需要が向かいやすい段階にあると言えるだろう。実際に販売動向など数字面や、今後の販売戦略などに大いに注目しておきたいところだ。

また、今回6月本決算を迎えるブシロードは、5月15日に第3四半期決算を発表するとともに、通期業績予想の上方修正を実施した。主力のTCG（トレーディングカードゲーム）が業績をけん引する形となっており、その好調が第4四半期期間、そして続く2026年6月期も続いていくことになるのかどうか、今期の事業戦略も含めてまずはじっくりと確認したい。