ドリコム、1Q決算で特別損失15億6300万円を計上…不振の新作の減損処理を実施 通期業績予想も下方修正し、13億円の最終赤字を見込む

  • ドリコム<3793>は、7月29日、2026年3⽉期の第1四半期決算において、特別損失15億6300万円を計上したことと、2026年3⽉期通期の連結業績予想の下方修正を実施したことを発表した。

    売上高200億円→175億円(増減率12.5%減)
    営業利益10億円→5億円(同50.0%減)
    経常利益9億5000万円→4億円(同57.9%減)
    最終損益5億円の黒字→13億円の赤字

    同社は、前期末にリリースした運⽤中のスマートフォン向けゲームアプリについて、主⼒タイトルと同⽔準の売上⾼を想定していたが、前期において売上⾼が想定を下回り、損失を計上していた。

    今期の第1四半期においても積極的なプロモーションを実施し、軌道に乗せることを⽬指していたが、売上⾼が想定を下回り損失を計上する推移となったことから、将来収益の再評価を⾏い、投資額の回収可能性を算定した結果、このゲームアプリに関連する資産を減損処理することとし、特別損失としてソフトウエアの減損損失15億6300万円を計上した。

    通期の業績予想については、前期末にリリースした運⽤中のスマートフォン向けゲームアプリについて、第1四半期の売上⾼が想定を下回っており、第2四半期以降の売上⾼の⾒通しを減額修正した。また、前期にリリースした『Wizardry Variants Daphne』は引き続き順調に推移しており、広告の投資対効果も良い状況が続いていることから、今後の積極的なプロモーションの実施、グローバル展開の強化などを⾒据え、第2四半期以降の売上⾼の⾒通しを増額修正した。

    営業利益および経常利益は、上記の売上⾼修正要因に加え、 ソフトウエアの減損処理を実施したことにより、2026年3⽉期の減価償却費⾒通しを修正したこと、『Wizardry Variants Daphne』の展開拡⼤のため、積極的なプロモーションを実施することから広告宣伝費⾒通しを前回発表予想から増額したこと、および研究開発費等の固定費の抑制などにより修正した。

    なお、1株当たり5円の予定としていた期末配当予想については、現時点では「未定」に修正した。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高126億5500万円、営業利益1億1200万円、経常利益5300万円、最終損益10億3500万円の赤字(2025年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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