
グリーホールディングス<3632>の特例子会社グリービジネスオペレーションズは、障がい者の雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する「もにす認定制度」において、「もにす認定企業」として認定されたことを発表した。
また、本認定に伴い、9月3日にハローワーク横浜にて認定通知書交付式が執り行われた。
■「もにす認定制度」とは
「もにす認定制度」は、障がい者の雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度。認定を受けた事業主の取り組み状況を、地域における障がい者雇用のロールモデルとして公表することを通じ、中小事業主全体で障がい者雇用の取り組みが進展することを目的としている。
■グリービジネスオペレーションズの障がい者雇用への主な取り組み
「障がい者が自身の能力を最大限に発揮でき、仕事を通じて自律的に成長し続けられる会社を創る」を企業ビジョンに掲げ、現在は47名の障がいをもつ社員が活躍している(2025年7月1日現在)。社員の約8割は発達障がいの診断を受けており、企業理念に基づき、障がいのある方がそれぞれの個性と能力を最大限に発揮し、長期的に活躍できる職場環境の整備に力を入れてきた。
・テレワーク制度の積極的推進
精神・発達障がいを持つ社員の疲労軽減と安定稼働を実現するため、テレワーク制度を積極的に導入している。この取り組みは高く評価され、厚生労働省主催の令和6年度「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」にて「特別奨励賞」を受賞した。
・専門資格を持つマネージャーによる手厚い支援体制
障害者職業生活相談員資格認定講習、雇用環境整備士第II種、企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修を修了したマネージャーが、専門的な立場から障がい者社員の職業生活をサポートしている。日々の業務管理や指導、定期面談を通じてきめ細やかな支援を行い、過去3年間に雇い入れた障がい者社員の定着率は100%を誇る。
・障がい特性に配慮したオフィス環境
社員が快適に執務できるよう、オフィスには集中力を高めるためのハイカウンター、休憩時の仮眠も可能な大きめのソファ、一人用ワークポッドなどを導入している。また、出社時には、必要に応じて聴覚過敏の方へはイヤーマフ、光過敏の方へはサングラスの貸し出しも行っており、個々の特性に合わせたサポート体制を整えている。
・外部支援機関との連携強化
保健師・産業医との定期面談に加え、業務時間内にカウンセラーへ相談できる機会を設け、身体的な健康はもちろん、メンタルヘルスケアにも注力している。また、同社が契約する外部の支援機関に相談チャンネルを設け、社員が安心して働けるよう生活基盤の安定を支援している。こうした取り組みにより、心身の不調が業務に与える影響を最小限にとどめ、安定したパフォーマンスの維持につなげている。
・充実した福利厚生
お昼休憩以外に15分間の一斉休憩(木曜日は30分間に延長)を設けているほか、任意で30分の仮眠休憩「リカバリータイム」も取得可能で、業務に必要なコンディションを整えるために活用されている。その他、通院のための休暇を年に1日まで使用可能な通院休暇制度や時間単位年次有給休暇制度も整備している。
今後も、同社は障がい者雇用を通じて社会に貢献し、誰もが働きがいを感じられるインクルーシブな社会の実現に尽力していく方針だ。
会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632