東映アニメ、9月中間決算は売上高8.2%減の449億円、営業利益2.1%減の166億円…「スラムダンク」「鬼太郎」国内配信権や主力作品の商品販売の反動減で
東映アニメーション<4816>は、10月29日、2026年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高449億5400万円(前年同期比8.2%減)、営業利益166億3800万円(同2.1%減)、経常利益179億0400万円(同4.7%増)、最終利益129億8000万円(同6.2%増)だった。売上高は過去3番目、営業利益は過去2番目、経常利益・最終利益は過去最高の水準を達成した。
・売上高:449億5400万円(同8.2%減)
・営業利益:166億3800万円(同2.1%減)
・経常利益:179億0400万円(同4.7%増)
・最終利益:129億8000万円(同6.2%増)
同社では、減収・営業減益となった要因として、前年好調だった「スラムダンク」「ゲゲゲの鬼太郎」の国内配信権販売や、「ドラゴンボール」など主力作品の商品販売等の反動減が響いた、と説明している。
■映像製作・販売事業
売上高は160億2200万円(同22.4%減)、セグメント利益は65億800万円(同17.4%減)と減収減益となった。「映画おしりたんてい スター・アンド・ムーン」、「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」を公開したが、前年同期に上映していた映画「THE FIRST SLAM DUNK」(復活上映)や映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の反動減が影響した。
テレビアニメ部門では放映作品数の減少により減収となったが、コンテンツ部門では「ガールズバンドクライ」のブルーレイ・DVDが好調で増収であった。海外映像部門では「ワンピース」の配信権販売が好調だったものの、「ドラゴンボール」シリーズのビデオ化権販売・放映権販売の反動減により大幅な減収となった。
■版権事業
売上高は236億6000万円(同6.5%増)、セグメント利益は129億7500万円(同18.4%増)と増収増益となった。国内版権部門では「ワンピース」、「ドラゴンボール」シリーズの商品化権販売・ゲーム化権販売が前年同期の勢いには至らなかったものの、海外版権部門では「ワンピース」、「デジモン」シリーズの商品化権販売、「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権販売が好調であった。
■商品販売事業
売上高は35億9500万円(同23.6%減)、セグメント利益は3億3000万円(同35.6%減)と減収減益となった。「プリキュア」シリーズのショップ事業は好調だったが、前年同期に好調だった映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売の反動減が影響した。
■その他事業
売上高は18億7800万円(同10.3%増)、セグメント利益は6100万円(同61.8%減)と増収減益となった。「プリキュア」シリーズ、「ガールズバンドクライ」の催事が好調であった。
■2026年3月期の見通し
2026年3月期の業績は、売上高880億円(前期比12.7%減)、営業利益260億円(同19.8%減)、経常利益267億円(同19.5%減)、最終利益191億円(前期は1910万円の損失計上)、EPS93.40円を見込む。株価収益率は31.9倍となる。
・売上高:880億円(同12.7%減)
・営業利益:260億円(同19.8%減)
・経常利益:267億円(同19.5%減)
・最終利益:191億円(同19.1%減)
・EPS:93.40円
【通期計画に対する進捗率】
・売上高:51.1%
・営業利益:64.0%
・経常利益:67.1%
・最終利益:68.0%
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1008億3600万円、営業利益324億3200万円、経常利益331億8800万円、最終利益236億2300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816