任天堂、2Q(4~9月)決算は売上高110%増、営業利益19%増に Switch 2の販売好調で売上高は倍増 『マリオカート ワールド』は本体同梱版含め販売本数957万本に
任天堂<7974>は、11月4日、2026年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、Nintendo Switch 2の発売によりハードウェアの販売が大きく伸長し、売上高は前年同期比で倍増した。
一方で、ハード売上高比率が大幅に上昇したことや、Nintendo Switchに比べて利益率の低いNintendo Switch 2の販売割合が高くなったことで利益率は低下したものの、これを吸収して営業増益を確保した。
なお、経常利益は為替差益の発生や持分法による投資利益の増加が、最終利益は投資有価証券売却益323億円の計上がそれぞれ押し上げている。
売上高1兆995億6500万円(前年同期比110.1%増)
営業利益1451億8100万円(同19.5%増)
経常利益2360億4000万円(同60.5%増)
最終利益1989億3600万円(同83.1%増)
Nintendo Switch 2では、ハードウェアが6月5日の発売以来好調な売れ行きとなり、ソフトウェアについても、同時に発売した『マリオカート ワールド』が本体セットの販売分を含め957万本となったほか、7月に発売した『ドンキーコング バナンザ』が349万本の販売を記録し、それぞれ順調に販売を伸ばした。
また、Nintendo Switch 2では専用のソフトに加えて、Nintendo Switchソフトも遊ぶことができることから、『マリオカート8 デラックス』や『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』など、前期以前にNintendo Switch向けに発売したタイトルも安定した販売となった。
これらの結果、Nintendo Switch 2ハードウェアの販売台数は1036万台、Nintendo Switch 2ソフトウェアの販売本数は2062万本となった。また、Nintendo Switchハードウェアの販売台数は189万台、Nintendo Switchソフトウェアの販売本数は6156万本となった。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスにおいては、為替の影響やダウンロード専用ソフトの売上が減少したことなどにより、デジタル売上高は1555億円(前年同期比2.8%減)となった。
IP関連収入等については、主に映画関連の売上が減少したことにより、売上高は333億円(前年同期比12.4%減)となった。
■通期業績予想を上方修正
なお、2026年3月期通期の連結業績予想については、第2四半期決算の発表と同時に予想の上方修正を実施しており、以下のとおり。
なお、第2四半期までの販売状況や今後の見通しを踏まえ、通期のNintendo Switch 2の販売予想は従来の1500万台から1900万台に上方修正されている。
売上高1兆9000億円→2兆2500億円(増減率18.4%増、前期比93.1%増)
営業利益3200億円→3700億円(同15.6%増、同30.9%増)
経常利益3800億円→4600億円(同21.1%増、同23.6%増)
最終利益3000億円→3500億円(同16.7%増、同25.5%増)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆1649億2200万円、営業利益2825億5300万円、経常利益3723億1600万円、最終利益2788億600万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974