アイビス<9343>は、11月10日、2025年12月期の第3四半期累計（1～9月）の連結決算を発表、今期より連結決算に移行したため、前年同期比較はないものの、前年同期の単独業績との比較では売上高が4.2％増、営業利益は0.7％減での着地となった。
売上高36億3800万円
営業利益8億4700万円
経常利益8億5200万円
最終利益5億6500万円
・「モバイルセグメント」 売上高20億5600万円、セグメント利益10億6600万円
モバイルペイントアプリ「ibisPaint（アイビスペイント）」シリーズの開発・運営を中心に事業を展開した。「ibisPaint」は、世界200以上の国と地域で利用されており、デジタルイラストを描くユーザー向けに、トレンドを取り入れた新機能やサービスの提供に注力した。また、サブスクリプション課金などによるマネタイズの強化にも取り組み、収益の持続的な成長を図った。
・「ソリューションセグメント」 売上高15億900万円、セグメント利益2億900万円
スマートフォンやタブレットなどのインターネット端末向けのアプリケーション開発支援を行った。経済産業省が推進する企業のDX化など、情報技術の活用に対する社会的ニーズの高まりを背景に、需要が拡大するITエンジニアの採用・育成を継続し、法人顧客に向けた提案型の営業活動を強化した。
・「AI歌声合成セグメント」 売上高7200万円、セグメント損益6000万円の赤字
音楽制作市場における幅広い層のクリエイターを対象に、AI歌声合成アプリ「VoiSona（ボイソナ）」を中心としたプロダクト戦略を展開した。国内外の著名アーティストによるボイスライブラリの充実、モバイル領域への展開、そしてサブスクリプション型の安定収益モデルの構築に取り組んだ。
■通期業績予想は変更なし
2025年12月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高50億2500万円
営業利益11億7500万円
経常利益11億7900万円
最終利益8億1900万円
