「GREE」のランキングタイトルは1年でどう変わった？を検証する(1)

今回は、「GREE」のランキングの変化を見てみよう。こちらもあちこちで寡占化が進んでいると言われていたものだが、確かにその状況が確認できる。9月27日、大和証券キャピタル・マーケッツが発行したKLab<3656>株式のレポートを参照した。  下の表は、2010年7月7日に集計したものと、2011年8月20日に集計したランキングデータを並べたものとなっている。GREEランキングについては内製タイトルは入っていないことは有名だが、集計期間や集計基準も公開されていない。こちらも顔ぶれが全く変わっていることに気づくかと思う。   

順位	2010年7月7日		2011年8月20日
	タイトル	開発元	タイトル	開発元
1	おみせやさんforGREE	芸者東京エンターテインメント	ドラゴンコレクション	コナミデジタルエンタテインメント
2	しろつく	ケイブ	Jリーグドリームイレブン	コナミデジタルエンタテインメント
3	恋してキャバ嬢	KLab	プロ野球ドリームナイン	コナミデジタルエンタテインメント
4	サンシャイン牧場	Rekoo Japan	ビックリマン	ドリコム
5	君とナイショの・・・今日から彼氏	ウインライト	女神フロンティア	ウィルアーク
6	ハッピーアクアリウム	ドリコム	イケない契約結婚～究極の選択肢～	アリスマチック
7	さかつくＧ	セガ	コーデマニア	サムザップ
8	シティーハンター 100万人のスイーパー	エンタースフィア	クローズ×ワースト～最強伝説～	ハドソン
9	ぼくのレストラン２	Synphonie	ダーリンは芸能人forGREE	ボルテージ
10	戦国バスター	KLab	ぼくのレストラン2	Synphonie
11	偉人伝心～大集合！歴史バトル	ゆめみ	任侠道	gumi
12	恋人はキャプテンforGREE	ボルテージ	ソード×ソード	ドリコム
13	キャバウォーズ	ツナミ	バイオハザード　アウトブレイクサバイヴ	カプコン
14	伝説の鍛冶屋	タイトー	おみせやさんfor GREE	芸者東京エンターテインメント
15	スパイウォーズ	タイトー	ドラゴンリーグ	アソビズム
16	ラブ☆シチュ for GREE	ixen	海賊道	gumi
17	英雄になりたい！	カヤック	完全版!!恋愛上等イケメン学園	ボルテージ
18	ともだち市場ザッカニア	イストピカ	ガルショ★	Synphonie
19	海賊クロニクル	ウノウ	陰陽師～平安妖奇譚～	ドリコム
20	スイーツコレクション２	コントロールプラス	デリシャス★キス～理想の恋人～	アンダムル

 出所：　大和証券キャピタル・マーケッツ「ソーシャルゲームで急成長、今後のマルチプラットフォーム戦略に期待」（2011年9月27日）。    簡単にまとめてみよう。 (1) KONAMIタイトルが存在感を高めた点であろう。1～3位までを独占し、さらにハドソンのタイトルも含めると4タイトルをトップ10に送り込んでいる。 (2) 複数タイトルがランキング入りしている会社は、昨年は1社（タイトー）のみだったが、コナミをはじめ、ドリコム、Synphonie、ボルテージ、gumiの5社となっている。大和証券キャピタル・マーケッツでは「特定のSAP等にランキングが固定化される傾向と思われる。」と指摘している。 (3) Synphonie「ぼくのレストラン2」や、芸者東京エンターテインメント「おみせやさんfor GREE」は、1年経過してもランキングに入っている。 今回は、思いつきをそのまま記事しただけなので、次回は、サードパーティの決済額や会員数、ユーザー層の変化などマーケットデータ、ランクインしているタイトルの傾向などもあわせて考えてみたい。