『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR』ジャンフェス内ブシロードブースでの初試遊をレポート――原作の“駆け引き”をローグライトに落とし込んだ意欲作

 

先日開催された日本最大級のマンガ・アニメイベント「ジャンプフェスタ2025」にて、ブシロードブースに出展された新作タイトル『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR』の試遊が行われた。本作が一般来場者向けにプレイアブル出展されるのは今回が初となる。

会場では終日多くの来場者が列を作っており、『HUNTER×HUNTER』というIPへの根強い人気と、新たなゲームジャンルへの挑戦に対する期待感の高さがうかがえた。本稿ではその模様を紹介する。
※ゲーム画面は開発中のものであり、リリース時の画面とは異なる場合があります。

 

『HUNTER×HUNTER』初のローグライトという意欲作

『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR』は、原作『HUNTER×HUNTER』を題材にした、ブシロード<7803とワンダープラネット<4199>の共同開発によるシリーズ初のサバイバルローグライトジャンルのアクションゲームだ。


プレイヤーは個性豊かなキャラクターを操作し、四方から迫りくる大量の敵を撃破しながら生き延びていく。操作自体はシンプルで、アクションゲームに不慣れな層でも直感的に遊べる設計になっている一方で、パーティー編成やスキル構築、強化選択によってプレイ内容が大きく変化するなど、繰り返し遊ぶほどに戦略性が浮き彫りになる作りだ。

この“単純さと奥深さの両立”は、原作『HUNTER×HUNTER』における念能力バトルの構造とも重なっており、IPとの親和性は非常に高い印象を受けた。


単体攻略ではない「パーティー構築型」のローグライト

今回の試遊では、2種類のステージがプレイ可能となっており、操作キャラクターとしてはゴン=フリークス、キルア=ゾルディック、クラピカ、レオリオ、ネテロの4名が用意されていた。


各キャラクターは攻撃手段や立ち回りが異なり、近接主体・スピード型・範囲攻撃型など、操作感にも明確な差がある。キャラ選択の時点で攻略の方向性が変わるため、誰をメインに据えるかが最初の戦略判断となる。

本作の特徴的な点として挙げられるのが、複数キャラクターによるパーティー構成だ。

一般的なサバイバルローグライトでは、1キャラクターを強化し続ける形式が主流だが、『NEN×SURVIVOR』ではメインキャラ1名+サポートキャラ3名によるパーティー編成が可能となっている。

ステージ進行中、一定時間が経過するとサポートキャラが順次参戦していく仕組みになっており、「どのサポートキャラを、どの順番で編成するか」といった要素が、今後の攻略において重要になりそうだ。単なる戦力の足し算ではなく、スキルの噛み合わせや発動タイミングを意識することで、より効率的な戦い方が見えてくる。

メモリーシーンがもたらす“原作ファン向け”の楽しみ

もう一つ印象的だったのが、「メモリーシーン」と呼ばれる要素だ。これはキャラクターの能力を補助するスキル・パラメータ強化要素であり、ゲームプレイに直接影響を与える。

興味深いのは、その内容が単なるアニメ名場面の再現に留まらない点である。原作やアニメでは描かれなかった“隙間のエピソード”や、「旅団の腕相撲」といったファンなら一度は想像したであろうシチュエーションも新規イラストとして収録されているようだ。


ゲーム的な強化要素でありながら、コレクション欲やファン心理を刺激する設計になっており、「次はどんなメモリーシーンが出てくるのか」という期待感が自然と生まれる。

▼ブース内ではシーンイラストも展示されていた

 

派手な演出と原作準拠のアイテム

ステージ中では、敵を倒すことでさまざまな強化選択が発生する。いわゆるローグライト的な“ビルド構築”の要素だが、登場するアイテムや能力は原作を強く意識したものになっている。


たとえば「ベンズナイフ」など、作中でも印象的だったアイテムが登場し、原作ファンであれば思わず反応してしまう場面も多い。こうした原作準拠の要素が、単なるアクションゲームに終わらない没入感を生み出している。


また、時間が経過してくると、「アルティメットスキル」も使用可能となる。これは各キャラクター固有の必殺技にあたるもので、発動時にはアニメーション演出も挿入される。


ゴンであれば「ジャジャン拳・グー」による画面を割るような一撃、クラピカであれば「絶対時間(エンペラータイム」での圧倒的な存在感で全能感を感じられるなど、キャラクターごとの見せ場がしっかり用意されている。雑魚敵を一掃する爽快感だけでなく、ボス戦では形勢を逆転する切り札としても機能しており、使いどころの判断も重要だ。

試遊版では、ボスとしてヒソカとウボォーギンが登場したほか、中ボスとして「キリヒトノセカメ」など、思わず「こんなキャラもいたな」と感じる存在も確認できた。


ウボォーギン戦では、ビッグバンインパクトを彷彿とさせる広範囲攻撃が繰り出され、回避と攻撃の判断を迫られる緊張感あるバトルが展開される。単なる耐久戦ではなく、敵の動きを見極めて立ち回る必要がある点は、まさに『HUNTER×HUNTER』らしい駆け引きと言えるだろう。




原作の戦略性を“遊び”として再構築した意欲作

ブース内では、初公開となる新規ムービーも上映されていた。動画内には幻影旅団の面々やキメラアントの姿も確認でき、正式リリース時にはより幅広いエピソード・キャラクターが登場することが窺える。


ゲーム内で彼らがどのような形で登場し、どんなスキルやギミックを持つのか。原作ファンとしては期待が高まるばかりだ。実際にプレイして感じたのは、『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR』が単なるIPファン向けタイトルに留まらず、サバイバルローグライトというジャンルに原作の戦略性と駆け引きを丁寧に落とし込んだ作品だという点だ。

新規イラストや演出、ビルドの幅、ボス戦の手応えなど、繰り返し遊びたくなる要素が随所に盛り込まれており、正式リリース時にどこまで拡張されるのか非常に楽しみな内容となっている。

『HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR』は2026年2月18日、全世界同時配信予定。現在、事前登録も実施中とのことなので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。

※ゲーム画面は開発中のものであり、リリース時の画面とは異なる場合があります。

■関連サイト

▼公式サイト
https://hunterhunter-ns.bushimo.jp/

▼公式X
https://x.com/Survivor_HxH

▼App Store
https://apps.apple.com/jp/app/id6753738566

▼Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hxh.survivor

 

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株式会社ブシロード
http://bushiroad.com/
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会社情報

会社名
株式会社ブシロード
設立
2007年5月
代表者
代表取締役社長 木谷 高明
決算期
6月
直近業績
売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7803
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