【決算まとめ②】ゲーム関連企業36社の25年10~12月期決算は営業赤字計上企業が13社に拡大 ガンホーは18年ぶり四半期営業赤字の衝撃 のれんの減損でDeNAは80億円超の営業赤字に

主要モバイルゲーム企業の2025年10~12月期の決算を引き続き振り返ってみたい。今回は、この四半期の営業赤字計上企業についてを取り上げたい。
この四半期に営業赤字を計上した企業は、データ集計対象の36社中、13社となった。これは手元の集計データ上で3番目に多い数で、内容は4社が前四半期から黒字転換した一方で、7社が赤字転落するなど、この四半期で収益性が悪化した企業が目立つ形となっている。

■新作寄与&ポケモンキッズAM機器好調でマーベラスが黒字転換
営業黒字転換を果たしたのは、エイチームHD<3662>とドリコム<3793>、イマジニア<4644>、マーベラス<7844>の4社だ。マーベラスは前四半期は新作『龍の国 ルーンファクトリー』と『牧場物語 Let’s!風のグランドバザール』の貢献の一方で、新作の開発費負担の重さから営業赤字に転落していたが、この四半期は新作の利益寄与が大きかったほか、ポケモンキッズアミューズメントマシンの国内外での好調が収益を押し上げた格好となっている。
■ガンホーは18年ぶりの四半期営業赤字を計上
一方、この四半期で営業赤字転落となったのは、DeNA<2432>とコロプラ<3668>、ガンホー<3765>、gumi<3903>、Aiming<3911>、coly<4175>、ワンダープラネット<4199>の7社になる。中でもネガティブサプライズだったのはガンホーで、同社の四半期ベースでの営業赤字計上は2007年12月期の第4四半期(10~12月)以来、18年ぶり(72四半期ぶり)のこととなる。
これは『パズドラ』のリリース(2012年)よりも5年前のことであり、オンラインゲーム市場自体が黎明期にある時期であるわけで、同社にとってこの四半期赤字が大きな衝撃であることがうかがえる。
■のれんの減損損失約96億円を計上でDeNAは大幅営業赤字に転落
また、80億円超の四半期営業赤字を計上することとなったDeNAだが、これはヘルスケア・メディカル事業に含まれる子会社アルムののれんに関し、減損の兆候が認められたため、第3四半期(10~12月)において、国際会計基準(IFRS)に基づく減損テストを実施した結果、のれんの減損損失96億1400万円を計上したことに起因する。
あくまで一過性の要因ではあるが、ゲーム事業の『ポケポケ』の寄与による業績好調が期待されていただけに、今回の営業赤字計上は大きなネガティブサプライズと言えそうだ。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1639億9700万円、営業利益289億7300万円、税引前利益318億1700万円、最終利益241億9300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 坂井 一也
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1036億円、営業利益174億9100万円、経常利益200億1300万円、最終利益111億7100万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 照井 慎一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高279億6300万円、営業利益18億1700万円、経常利益18億円、最終利益8億1800万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844




