東京・池袋のサンシャインシティプリンスホテルは、2025年12月27日〜2026年3月28日の期間、TYPE-MOONのスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』（以下、『FGO』）とコラボレーションした宿泊企画「HOTEL CHALDEA」を開催する。これに先駆けて、メディア各社に本フロアを公開する内覧会を実施した。本稿では、その模様をレポートしていく。
本企画は、同ホテル25階のコンセプトフロア「IKEPRI25」を舞台に、『FGO』の世界観をホテル滞在として体験できるコラボレーション施策。2019年4～7月と2023年12月～2024年4月にも実施されており、今回が3回目となる。なお、2019年4～7月に開催された際にもgamebizにてレポート記事を掲載しているので、過去の関連記事を参考にしていただきたい。
【関連記事】
・【イベント】コンセプトは「ようこそ、ホテルカルデアへ。」…『FGO』がサンシャインシティプリンスホテルとコラボした「HOTEL CHALDEA」をレポート
■「カルデア」をホテル空間として再構築
「HOTEL CHALDEA」は、『FGO』における人理継続保障機関「カルデア」をモチーフに、客室・廊下・ラウンジといったフロア全体を作品世界観で演出する没入型体験が魅力となる企画だ。
宿泊フロアに足を踏み入れた瞬間から『FGO』の世界観に包まれる設計となっており、装飾型のコラボルームだけでなく、“物語空間に滞在する”体験型宿泊企画として構成されている。
▲エレベーターホールで扉が開いた瞬間から、日常が非日常へと変わる。
今回の企画では、「オベロン＆ダンテ･アリギエーリ」、「蘆屋道満＆高杉晋作」、「マーリン＆太公望」、「テスカトリポカ＆オジマンディアス」と計8騎のサーヴァントをテーマにした4種のコンセプトルームを用意。各客室はサーヴァントごとのイメージを反映した内装・ビジュアルで構成され、それぞれのテーマに合わせた新規描き下ろしイラストを使用した装飾や演出が施されている。
内覧会では、“中華マフィア＆バー”をテーマにした「マーリン＆太公望」の部屋を実際に見ることができた。こちらの部屋では、宿泊者が推しサーヴァントの世界観に浸りながら滞在を楽しむことができ、『FGO』ファンにとっては“推しと過ごす一夜”を体験できる内容となっている。
他にも、闇メルヘンや大正ロマン、グランピングといったテーマで展開された部屋が用意されているので、ぜひ実際に訪れて体験してみてほしい。
そのほか、フロア内には宿泊者のみが利用可能な4つのコンセプトラウンジも設置。ラウンジでは、『FGO』の世界観を反映した展示や演出が用意されており、滞在中の体験価値をさらに高めてくれる。
▲『FGO』10年間の歴代キービジュアルなどが飾られた「HISTORY ROOM」。
▲メッセージボードやお絵描き用のはがきが設置されており、自由にメッセージやイラストが残せる「MESSAGE ROOM」。
▲キャラクターパネルや英霊になりきって撮影できるフォトスポットが用意された「GALLERY ROOM」。
▲本コラボでしか手に入らない限定デザインのカプセルトイを購入できる「GOODS ROOM」。カプセルトイは、「アクリルキーホルダー：1回￥800(税込)」と「缶バッジ：1回￥500(税込)」の2種を用意。
▲『FGO』10周年を記念して実施された企画「OVER THE SAME SKY」に関するグッズの一部も展示されている。
冒頭にも説明した通り、「HOTEL CHALDEA」は2019年の初開催以降、数年のスパンを置きながらも同一名称で継続的に実施されている点が特徴的だ。これは、『FGO』という長期運営IPの強さに加え、ホテル側にとっても高い集客力と話題性を生む施策として機能していることを示している。
特に、「IKEPRI25」はアニメ・ゲームIPとの親和性が高いコンセプトフロアとして確立されており、宿泊×IPコラボを一過性のイベントに終わらせないモデルケースとして注目されている。『FGO』の10周年という節目と連動した今回の開催は、宿泊そのものを“記念性の高い体験消費”とすることでIPビジネスにおける「リアル体験価値の拡張」という観点でも、改めて存在感を示す取り組みと言えそうだ。
■開催概要
企画名：HOTEL CHALDEA
作品：Fate/Grand Order
開催期間：2025年12月27日～2026年3月28日
会場：サンシャインシティプリンスホテル IKEPRI25（東京都豊島区）
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
© SEIBU PRINCE HOTELS WORLDWIDE INC. All rights reserved.
