
デジタルメディア協会(AMD)は、『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'25/第31回AMDアワード』の年間コンテンツ賞「優秀賞」10タイトル、「功労賞」、「江並直美賞(新人賞)」、「リージョナル賞」、「審査員特別賞」の受賞作品及び受賞者を決定した。授賞式は2026年3月25日に開催する。
年間コンテンツ賞「優秀賞」は、2025年1月1日から12月31日の間に発売・発表された国内のデジタルコンテンツ及びサービスの中から選出された。10作品は以下の通りだ。この中から「総務大臣賞」及び「AMD理事長賞」が選考される。
・『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Studio』(バンダイナムコフィルムワークス SUNRISE Studios)
個性的なデザインとテンポのよい演出で、シリーズファンに新鮮さを与え、初めての観客にも親しみやすいと評価。ガンダム宇宙世紀シリーズの設定を抑えつつ、登場人物の感情や日常から物語を描く点も高く評価された。
・映画『国宝』(映画『国宝』製作委員会)
興行収入200億円、観客動員数1,415万人を突破。長らくアニメ作品が独占していた興行収入上位ランキングに風穴を開け、実写邦画の歴代最高記録を22年ぶりに更新した。日本映画史をこの一本で書き換えた点を強く評価する。
・Jiffcy(Jiffcy)
電話のライブ感とチャットの気楽さを両立させた「テキスト通話」アプリ。独自UIでZ世代のSNS疲れを解消し支持された。2025年は月間利用者数が前年比15倍に急増し、世界150カ国以上へ展開。日本発のスタートアップがコミュニケーションの新たな可能性を世界に示した。
・TBS火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBSスパークル)
夫婦間のジェンダー観や家事分担の不均衡を痛快に描き、第7話で無料配信再生数522万回とTBS全番組の歴代最高記録を更新した。SNS上で視聴者による活発な議論が巻き起こり、デジタル・メディアを通じて社会的な共感を広げた点を高く評価する。
・Netflix映画『新幹線大爆破』(Netflix)
1975年の名作を現代的映像技術により再構築。JR東日本が全面協力し、新幹線の安全・安定運行を支える安全思想を可視化。日本の技術力と運行管理ノウハウを世界に発信し、国内3週連続1位、世界80カ国トップ10入りを達成した。
・『都市伝説解体センター 墓場文庫』(集英社ゲームズ)
不確かでありながら普遍的な関心を集める“都市伝説"をテーマに、SNS時代の社会性を織り込んだストーリーや、鮮烈なピクセルアートが高い没入感を実現。発売直後からバイラルが広がり、多数の熱狂的なファンを獲得した。作家性とデジタル表現の融合がもたらした新たな可能性に敬意を表する。
・Nintendo Switch 2 (任天堂)
「Nintendo Switch」の魅力と思想を継承し、基本性能を大幅に向上させながら、新しい遊びの提案へとつながる独自の仕様を随所に盛り込み、世界中のゲームファンに新たなワクワクを提供した。開発者の表現力と創造性を解放し、ゲーム体験を次なる段階へと押し上げた点を高く評価する。
・映画『8番出口』(映画「8番出口」製作委員会)
同名ゲームを原作にした実写映画で、興行収入50億円を突破する大ヒットを記録した。映画では主人公の不安や混乱を強調し、観る人も違和感の怖さを体験できる。ゲームのコンセプトを映像へ落とし込んだ企画・演出の高さを評価する。
・もしもし、ブルータス。 with Google Gemini Google(マガジンハウス)
雑誌を「読む」だけでなく「対話」できる体験とした点が秀逸。ノスタルジックな電話の演出で、AIを使いながらブランド人格を体現している点が面白い。雑誌の新たな体験価値をつくることに成功した。
・Moflin(カシオ計算機)
まるで生きているような愛くるしさが魅力的。「いきもののような心を持ち、心に元気をくれる」というコンセプトを、なで心地が良く、ほんのり温かい「身体」と、AIによる感情や個性があり、徐々に飼い主に懐いていく「心」で実現。心を通わせる存在としての「AIペット」をつくりあげたことを高く評価する。
その他の各賞の受賞作品と受賞者は以下の通りだ。
・審査員特別賞: 『Tamagotchi Paradise』(バンダイ)
発売30周年を目前に全世界累計出荷1億個を突破した「たまごっち」が、令和に再び大ヒット。世代や国境を越え、デジタル玩具の新たな可能性と普遍的な価値を示した。
・功労賞: 落合陽一
デジタルと現実、両世界を分け隔てなく扱う「デジタルネイチャー」世界を提唱。長年にわたり、芸術・研究両面から多種多彩な発表を続ける活動を評価する。
・江並直美賞(新人賞): HANA
7人のガールズグループ。25年4月のデビュー以来、“女性アーティストの歴代最高週間再生数更新"など数々の記録を塗り替えるヒット曲を連発。さらなる飛躍を期待する。
・リージョナル賞: 石見神楽メタバース化プロジェクト(江津市/大丸松坂屋百貨店)
メタバースで再現された伝統芸能「石見神楽」は、VRで体験することで現実では難しい迫力ある視点で楽しめる。地域文化と最新技術を合わせた観光体験を、官民連携で生み出した点を高く評価する。
■関連サイト
▼AMDホームページ
https://www.amd.or.jp/